Winゲームデモ!


【第69回】

自動車修理シミュレーション「GearHead Garage」

パズル感覚で自動車修理を楽しむ!!

(00/02/09)

タイトル画面

 いや、これは驚いた!! 今回紹介する「GearHead Garage」は、なんと、自動車修理のシミュレーションゲーム。というよりむしろ、自動車修理工を演じる「職ゲー」といったほうが正しいかもしれない。壊れたクルマをただひたすら修理するというものなのだが、うう、これが信じられないぐらいおもしろい!!


壊れたクルマをどんどん修理

 タイトーの「電車でGO!」以降、職業ゲーム…いわゆる“職ゲー”の傑作が続いている。振り返れば、「シムシティ」や「A列車で行こう」もこれに近い作品といえなくもなく、シミュレーションゲームのマニア化、ディープ化を感じずにはいられない。今回紹介する「GearHead Garage」も、なかなかマニアックな内容だ。プレイヤーは自動車修理工場の経営者として、持ち込まれたクルマを次々に修理していく。まずどこが壊れているのかを調べ、なおかつ依頼者が示した予算内で仕上げなければならない。組み合わせや分解、新しいパーツの購入などパズル的な楽しみもあり、なかなか新しい感覚の作品だ!!

次々に持ち込まれる修理の依頼。顧客のメッセージをよく読むこと   各パーツの状態を調べる。赤や黄色は問題のある場所
次々に持ち込まれる修理の依頼。顧客のメッセージをよく読むこと   各パーツの状態を調べる。赤や黄色は問題のある場所

不調箇所を調べてパーツをなおす

エンジンは別画面でチェック
エンジンは別画面でチェック。ボルトをクリックして分解する

カタログを見ながらパーツを購入
カタログを見ながら必要なパーツを購入する。結構高い!!

 ゲームが始まったら、まず最初に名前を登録する。スタート時の予算はたったの100ドル。これを元手に、どんどん稼いでいこう。持ち込まれる修理の依頼は、客によってまちまちだ。“フロントガラスを割られちゃってね”なんていう具体的なものもあれば、“どうもエンジンの調子が悪いのよ、見てくださる?”なんて漠然としたものまである。客のセリフは英語だが、それほど難しくはないので、壊れている箇所や不調のある箇所をよく読んで探していこう。

ボディの回転マウスの右ボタン
分解/組み立てマウスの左ボタン

 操作は、すべてマウスのみで行うことができる。右ボタンを押しながらクルマを回転させて、画面右上の“Show Condition”をクリック。すると問題がない箇所は緑色、不調のある箇所は赤や黄色で表示される。問題のある箇所がわかったら、今度はマウスの左クリックで分解し、個々のパーツを修理する。バラバラになったパーツを、スパナ型のアイコンにドラッグ&ドロップすればOKだ。ただしパーツの修理にはコストが掛るし、中には修理不可能…つまり、新規に購入しなければならないものもある。また改造の場合は修理や交換だけでなく、エンジンのグレードをあげるなど、客の希望どおりに仕上げなければならないので、その点にも注意すること。

操作性も良好、これはイイかも!?

オークションで壊れたクルマを落札
オークションで壊れたクルマを落札。修理にどの程度掛るか見極めが難しい
 クルマのパーツはかなりデフォルメされていて、全体で約50個。そのうち、エンジン部分だけで20個程度のパーツが使われている。格別に難しいとは思わないが、クランクシャフトやエアフィルターなどのパーツの名前や、各パーツが車のどのあたりで使われるかといった程度のクルマの知識がなければ、客からの依頼に応えるのは大変だろう。もっとも、個々の依頼はそれほど複雑ではなく、慣れれば数分で完了できるはずだ。操作性も良好で、“クルマの修理”という手間のかかるテーマを扱っているにもかかわらず、簡単に分解/組み立てができるように工夫されている。続けていくうちについつい引き込まれてしまうおもしろさもあり、これはなかなかイイかもしれない。

オークションモードで荒稼ぎ!!

手持ちのクルマを置いておくロット
手持ちのクルマを置いておくロット。ストックを増やせばパーツにも困らない
 デモ版では、まず部分的な修理をするだけの簡単な依頼が4件続いたあと、壊れたクルマをオークションで購入し、それを修理するモードに入る。どの程度壊れているのかわからないクルマを落札し、その不調箇所を少しずつ調べながら修理していくのは結構大変だ。無事に修理できたら、今度は自分がオークションに掛け、できるだけ高値で売却。この売却価格から購入費と修理費を差し引いた金額が儲けにになるわけだが、失敗すると赤字になってしまうこともある。製品版ではより多くのクルマと修理依頼が登場するほか、パーツの数も増えているとのこと。なお残念ながら、日本国内での販売や移植は、いまのところ予定されていない。

 英語版
発売元Ratloop, Inc.(Mekada)
価格19.99ドル
発売日発売中

(GearHeadGarage.exe 、11.2MB、ゲームデモ)

□GearHead Garage ホームページ
http://www.gearheadgarage.com/demo.htm
□GearHead Garage ダウンロードページ
http://www.pcgameworld.com/gamedemos/g/gearheadgarage/

(駒沢 丈治)


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