【第70回】
都市防衛アクション「Missile Command」
宇宙人の侵略から地球を守れ!!
(00/02/16)
アタリの「Missile Command」がゲーセンを賑わせたのは、いまからざっと20年前のこと。単純なシューティングゲームとは一味違う奥の深さに、コインを注ぎ込んだ人も多かったはずだ。その懐かしの「Missile Command」が、いま3Dアクションゲームとして完全リメイクされた。
激しい爆撃から都市を防衛せよ!!
「Missile Command」がデザインされたのは、冷戦まっただ中の時代。全面核戦争の恐怖をそのままゲーム化した、かなりブラックな作品だった。敵の放つ大陸間弾道弾をただひたすら迎撃するという内容は、イマイチ救いのない設定ではあったものの、最高の緊張感を味わうことができた。しかし今回リメイクされた作品では、地球人同士の核戦争ではなく、宇宙人の攻撃から地球を守るという設定になっている。プレイヤーは、迎撃システムのオペレーターとして世界各地を転戦し、最後は宇宙人を撃退するのが目的だ。
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画像こそ新しいが、2Dモードは昔の「Missile Command」そのもの
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ステージが立体になってグリグリ動く3Dモード
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敵の弾道を読み、誘爆させるのがコツ
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オーストラリア西部を防衛。遠景に見えるのはエアーズロックだ
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宇宙人の母艦と戦う。すべての砲台を破壊せよ
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2Dモードと3Dモードで若干の違いはあるものの、操作の基本は変わらない。マウスを使って弾道弾や爆撃機に照準を合わせて、3カ所の迎撃砲台から対空ミサイルを発射する。ただし、いずれの砲台も10発のミサイルしか装備していないため、むやみに撃ちまくるわけにはいかない。対空ミサイルが目標地点に届くまで少し時間がかかるため、弾道を先読みし、誘爆を誘いながら迎撃すること。敵の攻撃は上空から飛んでくる弾道弾だけでなく、低空を飛ぶ爆撃機から直接狙われることもあるため注意しよう。
照準 | マウス |
左の砲台 | [A]キー |
中央の砲台 | [S]キー |
右の砲台 | [D]キー |
スペシャルウエポン | スペースバー(3Dモードのみ) |
画面の左右移動 | マウスの左右ボタン(3Dモードのみ) |
敵の攻撃目標は、都市と砲台だ。迎撃に失敗して砲台を失うと、反撃の方法がなくなってしまう。またすべての都市を破壊されると、その面でゲームオーバーだ。
オリジナル版のおもしろさをそのまま継承
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無傷で残った都市とミサイルの残弾数でスコアが決まる
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いや、しみじみ「いいゲームだなあ…」と思う。操作もわかりやすいし、こちらの計算どおりに次々と誘爆するところも気持ちがいい。ゲーセンではトラックボールを使ってプレイしたが、マウスのほうが格段に楽だ。BGMもビートが効いた迫力のある音楽で、これがまたプレイによく合っている。このリメイクは成功だと思う。
ただしオリジナル版に比べて誘爆の範囲が狭く、爆発時間も短いのが残念。画面全体に誘爆が広がる「Missile Command」ならではのカタストロフィを、なかなか味わうことができなかった。また敵が宇宙人というのも、武器や戦い方に広がりを与えることには成功したが、そのぶんリアリティに欠けるかもしれない。
巨大母艦を相手に戦え!!
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3Dモードでは対空ミサイル以外に特別な武器を使うことができる
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デモ版では、2Dバージョンを最初の1ステージ、3Dバージョンを3ステージまでプレイすることができる。正直ちょっとモノ足りなくも感じるが、宇宙人の巨大母艦まで登場する3Dバージョンのほうは、そこそこ楽しめるはずだ。製品版では地球の各都市を舞台に激しい攻防が繰り広げられるほか、デモ版には登場しない敵の攻撃機や武器も登場するとのこと。LANやインターネットを利用したマルチプレイにも対応しているようだ。なお、いまのところ日本国内での販売や移植は予定されていない。
| 英語版 |
発売元 | Hasbro Interactive |
価格 | 29.95ドル |
発売日 | 発売中 |
(2000/01/31、missilecomdemo.exe、40MB、ゲームデモ)
□Missile Command ホームページ
http://www.hasbrointeractive.com/atari/
□Missile Command ダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/missilecommand.shtml
(駒沢 丈治)
(c) 1999 Hasbro Interactive, Inc. All Rights Reserved.
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