刺繍データ作成ソフト「ステッチアーティスト2000」
16色以下のGIFやBMP画像を刺繍データに変換できる
(00/03/21)
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変換前 |
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変換後 |
Tシャツやアップリケの刺繍は、専用の刺繍機を使って同じデザインのものが何枚でも作れるようになっている。大変なのは刺繍機に刺繍のデザインデータを入力することで、これまでは専門のオペレーターが刺繍CADソフトを使って一針ずつ指定を行わなければならなかった。これらの手間やコストを削減してパソコン上で簡単に刺繍データを作成できるのが「ステッチアーティスト2000」だ。
「ステッチアーティスト2000」は、画像ファイルを読み込んで刺繍データに変換するソフトだ。ステッチのピッチ(針を落とす間隔)や、外周を囲み縫いするかどうかを指定できるほか、テキスト入力にも対応し、テキストロゴのステッチ作成も簡単だ。そのほか、スキャナーから画像を直接取り込んだり、外部ペイントソフトを起動する機能もサポートしている。
操作はいたって簡単。16色以下の色数で作ったGIF、BMP、WMF形式の画像ファイルを読み込み、「ステッチ」ボタンを押すだけで刺繍データを作成できる。最大で2,000×2,000ピクセルまでの画像を読み込み可能で、200×200ミリまでの刺繍データとして作成できる。基本的な用途は刺繍機用のデザインデータを作成することだが、GIFまたはBMP形式で書き出して刺繍柄風のタイトルやボタン、アイコンを作り、一風変わったホームページを作成してみるのも楽しいだろう。
ステッチ数が多くても刺繍データへの変換時間はほんの一瞬で済んでしまう。なお、作成したステッチアーティストファイル(SAF形式)を、ソフトの配布元であるCEDA(電脳刺繍協会)にメールで送付すると、無料で刺繍を作成してCEDAのホームページにある刺繍美術館で1週間公開してくれるサービスを行っているので、自信作ができたら登録してみると良いだろう。そのほか、刺繍にしたものを有償で購入できるサービスもある。
【著作権者】CEDA(電脳刺繍協会)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.10
□Welcome! The Embroidery Museum of CEDA.
http://www.ceda.org/
(小泉 茜)