Winゲームデモ!


【第75回】

マルチプレイ型アクションRPG「NOX」

マルチプレイはやっぱり最高!!

(00/03/22)

タイトル画面

 マルチプレイ型のアクションRPGは、一度始めるとやめられない“魔力”のようなものがある。人間相手のプレイは思いがけない展開につながるし、戦い方のバリエーションが幅広いRPGならなおさらだろう。今回紹介する「NOX」(ノックス)も、アクションRPGならではのおもしろさを存分に味わうことができる作品だ。


日本語への移植は完璧

 「NOX」は剣と魔法の世界をモチーフにした、トラディショナルな設定だ。登場する武器や魔法、モンスターも見慣れたものが多く、RPGが好きな人ならすぐに馴染めると思う。オリジナルは英語版だが、細部まで丁寧に日本語化されているので、違和感なくプレイできるところもいい。ちなみに「NOX」日本語版のデモは、8ビットカラー版と16ビットカラー版、そして8ビットと16ビットの両方が入った版の3種類が用意されているが、とくに理由がなければグラフィックの美しい16ビット版をおすすめしたい。動作にはDirectX 7.0が必要なので、こちらのインストールも忘れないように。

マップとサーバーを選んでエントリー   デモサーバーはなかなかの盛況
参加したいマップとサーバーを選んでエントリー。日本語で遊べるのがうれしい   デモサーバーはなかなかの盛況。ただし、そのぶん生き残るのは大変!!

一瞬の気の緩みが死につながる厳しい世界

護衛用のガーゴイルを召喚
護衛用のガーゴイルを召喚。減ったマナはすぐに回復させておくこと

デザインや操作性は「ディアブロ」とよく似ている
デザインや操作性は「ディアブロ」とよく似ている

 デモ版が起動したら、メインメニューから“マルチプレイ”を選ぶ。続いて接続形態の選択。ローカルな仲間とLANでプレイする場合は“ネットワーク”を、インターネット経由でプレイしたい場合は“Westwood Online”をクリックすること。通常は後者、つまりインターネット接続になるはずだ。サーバーに接続するとマップが表示され、現在稼働しているサーバーの一覧が表示されるので、その中から適当なものを選んでエントリーする。サーバーによって反応時間がまちまちなので、あまり遅いところに入らないようにしよう。快適にプレイしたいのなら、少なくとも100ms以下のところを選んだほうがいい。

 続いてキャラクターの作成を行う。デモ版で利用できるのは、「コンジュラー」と呼ばれるクラスのみ。武器と魔法がほどほどに使えるバランスのいい…逆にいえば特徴のない凡庸なキャラクターだが、そのぶん自由度は高い。どう戦うかは、プレイヤー次第だ。マップにエントリーしたら、移動しながらアイテムをゲットして、キャラクターの装備を充実させていく。操作の大半はマウスのみで行うことができる。移動は、目的の方向を指定して右クリック。落ちているアイテムのゲットや攻撃は、対象物を選んで左クリック。コンジュラーの場合は弓かクロスボウ、攻撃魔法が使える杖を手に入れると強力だ。マジックポイントにあたる“マナ”と体力を回復するポーション(飲み薬)も、見つけたらすぐに補充しよう。あとはただひたすら走り、敵を見つけたら攻撃し、生き残ることを考えるだけ。ここは、一瞬の気の緩みが死につながる厳しい世界なのだ。

美しい映像とスピーディな動きが最高!!

早めに武器と鎧を手に入れる
早めに武器と鎧を手に入れるのが生き残るコツだ
 プレイした感触は、マルチプレイ型アクションRPGの先駆「ディアブロ」に近い。実際、マウスを使った操作や画面のデザインなど多くの部分が、「ディアブロ」ととてもよく似ている。初めてプレイする気がしないほど、簡単に馴染むことができた。光と影をうまく使った映像は斬新で、魔法のエフェクトもキラキラと超美麗!! キャラクターやモンスターの動きも速く、スピーディに楽しめるところもいい。公開されているデモ用のサーバーには多くのプレイヤーが集まっているので、かなり本気でプレイできるはずだ。…というか、本気でプレイしないと瞬殺されてしまう。エントリーしたら、まずガーゴイルかストーンゴーレムを召喚してキャラクターの警護に当たらせよう。

デモ版なのに、思いっきり楽しめる!!

スペルブックを開いて使える魔法を学ぶ
スペルブックを開いて使える魔法を学ぶ
 デモ版で体験できるのは、LANもしくはインターネットを利用したマルチプレイのみ。また利用できるキャラクターのクラスも、前述のように“コンジュラー”に限られる。こう書くとかなり制限があるように感じるかもしれないが、このゲームの一番魅力であるマルチプレイがほぼ完璧に楽しめるのだから、十分過ぎるサービスだと思う。デモ用に公開されているサーバーには、ちょっと見たところ、日本からのエントリーもかなり多いようだ。製品版では、シナリオに添って楽しむシングルプレイが可能なほか、利用できるキャラクターも“ウォーリアー”“ウィザード”が追加されて3種類になっている。日本語版はエレクトロニック・アーツ・スクウェア(株)から、8,800円(税別)で発売中。

発売元エレクトロニック・アーツ・スクウェア(株)
価格8,800円
発売日発売中

(xarlorshr.exe、7MB、ゲームデモ)

□NOX ホームページ
http://www.japan.ea.com/archive/nox/
□NOX ダウンロードページ
http://www.japan.ea.com/download/pcdemo.html

(駒沢 丈治)


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