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【第79回】

野球シミュレーション「Baseball 2001」

メジャーリーグのパワー炸裂!!

(00/04/19)

タイトル画面

 日本から続々と選手が入団したこともあって、メジャーリーグもずいぶん身近な存在になった。ソーサやマグワイアがコマーシャルに顔を出し、つい先日はメッツ対カブスの開幕戦が東京ドームで行われたほど。今回は、そんなメジャーリーグの醍醐味を楽しめる、マイクロソフトの「Baseball 2001」を紹介しよう。


最新データを使ったシミュレーションゲーム

 メジャーリーグのおもしろさは、なんといってもダイナミックなプレイだ。コツコツ当てて点を稼ぐ日本のプロ野球と違って、何が飛び出すかわからない意外性がある。いい意味でも悪い意味でもキチンとショーアップされていて、「やっぱり野球ってのは、アメリカのスポーツなんだなあ」と実感することも多い。「Baseball 2001」は、そんなメジャーリーグならではの雰囲気を、パソコン上で楽しめるようにした作品だ。選手たちの最新のデータが盛り込まれ、各チームのホームスタジアムも緻密に再現されている。

デモ版ではシングルプレイのみ実行可能   アメリカンリーグとナショナルリーグのオールスター戦
デモ版ではシングルプレイのみ実行可能   アメリカンリーグとナショナルリーグのオールスター戦

操作は単純だが、できればジョイパッドが欲しい

ホームラン王マーク・マグワイア
バッターボックスへ入る、ホームラン王マーク・マグワイア

サミー・ソーサも登場。顔や体型もそっくりに再現されている
サミー・ソーサも登場。顔や体型もそっくりに再現されている

 メインメニューが表示されたら、その中から“Single Game”を選ぶ。続いて、プレイするチームを選択。デモ版では、アメリカンリーグとナショナルリーグのオールスターチームのいずれか一方を受けもつことができる。

 プレイはアメリカンリーグ先攻で始まる。プレイヤーが攻撃側の場合は、まず打者がバッターボックスの中に入るのを待ち、バットを構えたところで[Enter]キーを押す。するとピッチャーがボールを投げてくる場所が“○”印で表示されるので、すかさずカーソルキーで“+”印を動かして“○”印に重ね、再度[Enter]キーでスイング。このタイミングがボールのスピードに合えば、バットに当たるという寸法だ。ただし、ピッチャーの投げる球は必ずしもストライクとは限らない。ボール球におどらされないよう、選球してスイングすること。

 プレイヤーが守備側の場合は、やはりまず打者がバッターボックスに入るのを待ち、バットを構えたところで[Enter]キーを押す。するとホームベースの上に枠が表示されるので、投げたい場所をカーソルキーで指定し、再度[Enter]キーを押す。打者がヒットすると、落下地点にもっとも近い選手の足元が黄色いサークルで囲まれるので、カーソルキーを使ってその選手を移動させ、球を捕る。ファースト、もしくはセカンドへの返球は、[Enter]キーを押せば自動的に行ってくれる。

 こんな感じで操作の基本は単純なのだが、キーボードではこまかい操作が難しく、ストライクゾーンギリギリのクサいコースを突いたり、速球に合わせてジャストミートさせるのは難しい。ゲームパッドかジョイスティックを使うほうが、気持ちよく楽しめるはずだ。また、プレイ中に[Esc]キーを押すとゲームメニューがポップアップ表示され、カメラの視点を替えたり、ゲームを途中で中断することができる。

選手たちの顔や動きが、やたらとリアル

どの位置にボールを投げるか、カーソルキーを使って指示する
どの位置にボールを投げるか、カーソルキーを使って指示する
 パソコンゲームに限らず、野球シミュレーションはいろいろなタイプの作品が販売されている。たとえば選手のデータを重視し、淡々と試合をさせるもの。監督やオーナーを演じて、球団運営をシミュレートするもの。プレイそのものをアクション感覚で楽しむもの。この「Baseball 2001」の場合は、選手個人のリアリティを重視した作品と位置づけていい。登場する選手一人ひとりの顔や体型を忠実に造り込み、バッティングフォームやピッチングフォームもそっくりそのまま再現されている。ゲーム性には直接関係がないとしても、チームや選手のファンにとって、これはとても重要な点だ。ただし投球やバッティングはプレイヤー自身が行うので、各選手の打率や防御率が、本物のプレイヤーに負けない成績をおさめられるかどうかは、あなたの腕しだいということになる。

製品版では日本人選手も登場

マウンドの背後から眺めたシーン。選手たちの仕草がリアルだ
マウンドの背後から眺めたシーン。選手たちの仕草がリアルだ
 デモ版では、アメリカンリーグとナショナルリーグのエキシビジョンを、シングルプレイでのみ試すことができる。3イニングに限られているのが残念だが、あくまでもゲームシステムや操作性を見せるのが目的なので、仕方がない。製品版では、両リーグに所属するチームの中から好みのチームを選んでペナントレースを戦うことができ、その後のプレイオフやホームランダービーも楽しめる。選手もすべて実名で登場するので、野茂や伊良部、佐々木などの日本人投手を登板させることもできるだろう。いまのところ、日本語版の発売予定がないのがなんとも残念なところ。とてもよくできたシステムなので、これをベースに日本のプロ野球が楽しめればいいのになあ…なんて思ったりもする。

発売元Microsoft Corporation
価格29.95ドル
発売日発売中

(BB2001.exe、31MB、ゲームデモ)

□Baseball 2001 ホームページ
http://www.microsoft.com/sports/baseball2001/

(駒沢 丈治)


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