EZweb/EZaccess用HDML作成「EbiSoft HDML Editor」v0.25.0049
DDIセルラー/IDO系携帯のEZweb/EZaccessに対応したタグ挿入型HDMLエディター
(00/04/20)
携帯電話やPHS向けのインターネットサービスが始まり、携帯向けのホームページを作成することに興味をもっている人も多いことだろう。しかし、DDI-セルラー/IDO/ツーカー系携帯電話で提供されている“EZweb”“EZaccess”では、パソコンで見る通常のホームページを記述するためのHTMLとはかなり異なるHDML(Handheld Device Markup Language)を使ってコンテンツを作成する必要があるため、敷居が高く感じている人もいるかもしれない。そんな人はHDMLのタグを簡単に記述できる「EbiSoft HDML Editor」を使ってみよう。
「EbiSoft HDML Editor」は、EZweb/EZaccess用コンテンツを作成するためのタグ挿入型HDMLエディター。EZweb/EZaccessでコンテンツ作成に必要なHDMLのすべてのタグを覚えていなくても、ダイアログから必要なオプションを選択していくだけで簡単にHDMLタグを記述できるのが特長だ。Windows 95/98で動作するフリーソフトで、動作にはVB 6.0ランタイムが必要となっている。
「EbiSoft HDML Editor」は、いわばHDMLタグ挿入機能のついたテキストエディターなので、ごく基本的なHDMLについての知識は必要だ。例えば一つのHDMLファイルは、携帯端末の一画面に表示される“カード”という単位が複数集まった“デッキ”として構成されている。“カード”を作成するタグには、文字を表示するDISPLAYタグ、選択肢を表示するCHOICEタグ、入力のためのENTRYタグ、画面表示をせず処理を行うNODISPLAYタグの4種類があり、それぞれのタグには決まったオプションを記述していく。タグの書き方はHTMLにも似ているので、HTMLをマスターしていればHDMLの基本構造を理解するのもそう難しくはないだろう。「EbiSoft HDML Editor」では、このタグとオプションの指定をダイアログボックスで簡単に選択でき、さらに選択すべきオプションそれぞれに簡単な説明が書かれているため、多少うろ覚えでもタグの記述を間違えることはなくなりそうだ。
また、タグのオプションを任意に定義していつでも呼び出して使えるテンプレート機能も便利。テンプレートを作成するためのツールも付属しており、メール送信のためのタグなど4種類のサンプルテンプレートが標準で同梱されている。これらを使えば、一見とっつきにくそうなHDMLも難なく書けるようになるだろう。
なお、HDMLで記述したコンテンツを公開するには、WebサーバーがHDMLに対応している必要がある。しかし対応していないプロバイダーでも“.htaccess”を設定できれば自分でWebサーバーをHDMLに対応させることができるため、ヘルプファイルに書かれている解説やプロバイダーの“.htaccess”の設定方法について書かれた資料などを参考にしてほしい。
【著作権者】伊勢 シン 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.25.0049(00/04/14)
□Shin'sDictionaryFactory
http://www.vector.co.jp/authors/VA018457/
(ひぐち たかし)
お詫びと訂正:
記事掲載時に「DDI-セルラー/ツーカー系携帯電話のcdmaOneがサポートする“EZweb”“EZaccess”」とお伝えいたしましたが、「DDI-セルラー/IDO/ツーカー系携帯電話で提供されている“EZweb”“EZaccess”」の誤りでした。お詫びとともに訂正させていただきます。