ひぐちたかしの新作ソフト紹介


【第78回】

「Linklink」

ページデザイン変更も怖くない! 手軽に使えるリンク集作成管理ツール

(00/04/24)

 ホームページにいわゆるリンク集ページを設けていると、次第にその管理がやっかいに感じられることがある。数サイト程度の相互リンクだけを載せているうちは問題ないが、いつの間にか数十サイトものリンク集になっていたということも珍しくはない。そうなるとちょっとページデザインを変えたいと思っても、すべてのサイトについてHTMLタグを1つ1つ修正するのは大変な手間だし、テキストエディターなどで一括置換しようにも、コメントやURLなどはバラバラなので、うまく一括置換できなかったりする。そこで今回は、データベースソフトのようにリンクサイト情報を管理し、簡単にリンク集ページを作成したりデザイン変更したりできるソフトを取り上げよう。

どんなソフト?……リンク集を作成管理するデータベースソフト

「Linklink」v0.92  「Linklink」は、リンク集のHTMLファイルを作成して管理するためのデータベースソフト。リンクサイトの名前やURLなどリンクサイトの情報そのものとHTMLページ全体のデザインを分けて管理し、ちょうど年賀状ソフトやワープロソフトの“差し込み印刷”のように、テンプレートの設定に沿ってデータを流し込むような感覚で使えるのが特長で、リンク集のメンテナンスが非常に楽になる。たとえリンクサイト数が大量になっても、ページデザインを変更するときはリンクサイト情報はそのままに、テンプレート部分だけを書き換えればいいため、デザイン変更も簡単に行えるというわけだ。なおタグの入力はWYSIWYGではなく手動で行うため、「Linklink」の使用にはHTMLの基本知識が必要だ。

 HTMLでリンク集ページを作成する場合、ソースの構造は大きく分けて、HEADタグやBODYタグ、ページタイトルなどページ全体のデザインを指定するために一度しか記述しない部分、TABLEタグやULタグなどリンクサイトの情報を表示する書式を設定し、リンクサイトを1つ紹介するたびに繰り返される部分、さらにURLやサイト名などリンクサイトそのものの情報が記述される部分の3つに分類できる。

 「Linklink」ではこのHTML構造にもとづき、ツールバーの[リストにテキスト追加]ボタンでHEADタグやBODYタグなどページの全体的なデザインを設定し、[リストにテーブル追加]ボタンで、リンクサイトの情報を表示する書式をテーブルタグやULタグなどで指定する。URLやサイト名などリンクサイトの情報そのものは、この時「Linklink」の一番下のペインに現れる一覧表に入力すればよい。書式を設定する際は、タグに交えて“@1@”や“@2@”などの文字列を記述しておけば、最終的にその部分にデータが埋め込まれることになる。

 こうしてページ全体のデザイン設定と、リンクサイトの情報を表示する書式設定、リンクサイトの情報そのものの入力が完了すれば、あとはHTMLの出力先を指定して[作成実行]ボタンを押せばいい。リンクサイト情報が埋め込まれた書式設定部分が、リンクサイト情報のレコードの数だけ繰り返され、ページ全体のデザインと組み合わされたかたちでHTMLファイルに出力される。きちんとリンク集が作成できたかどうかは、作成したHTMLファイルをWebブラウザーで開いて確認してみよう。HTMLが文法的に間違っていなければ、リンクが整然と並んだリンク集ページができているはずだ。

ここがスゴイ!……リンクサイト数がいくら増えてもデザイン変更は後から楽々

HTMLタグはサイトデータと別に入力  「Linklink」ではリンクサイト名やURLなどの“サイトデータ”とHTMLのページデザインなどの“テンプレート”を分けて管理するため、たとえリンクサイト数が数百になってもページデザイン変更は簡単だ。また1つのHTMLファイル中に、ページのデザイン部分と書式設定部分をいくつでも自由に配置できるので、たとえば“コンピューター関係”と“友達関係”のサイトを別々のテーブルデザインにして同じHTML中に掲載するといったこともできる。書式設定部分に使えるタグはTABLEタグに限らず、ULタグやOLタグなども使えるため、思い通りのページデザインができる。

こんな場合に便利……リンクサイト数が多くなる前に

作成したリンク集をWebブラウザーで確認しながら調整  リンクサイト数が多くなるほどその威力を発揮する「Linklink」ではあるが、リンクサイト数があまり多くならないうちから「Linklink」でリンク集ページを作るクセをつけておくといいだろう。「Linklink」はいわば同じ手順の繰り返しを自動で一括処理してくれるソフトなのだが、繰り返しではない各“サイトデータ”は結局自分で手入力することになる。数が多くなっていざ困ってからデータをすべて入力し直すハメにならないよう、リンク集ページ管理体制の移行は早いほうがいい。今はまだホームページを作ったばかりで数サイトにしかリンクしていない人でも、後々のことを考えれば今のうちからこのソフトを使っておくことをオススメしたい。

使用上の注意は?……データ読み込みには未対応、操作によって動作不安定な面も

 非常に便利な「Linklink」なのだが、実際に使ってみるといくつか気になる点も見受けられた。1つはデータのインポートに対応していないので、1つ1つ手入力していかなければならないことだ。IEの“お気に入り”やNCの“ブックマーク”などからサイト名やURLなどの情報をインポートできたり、CSVファイルから読み込んだりできるようになれば、最初の“サイトデータ”の入力がかなり楽になることだろう。また編集部で試した限りでは、リストに追加されたテーブル(行頭に“#”が付いているもの)にカーソルを合わせてさらに新しくテーブルを追加しようとすると、巨大なメモリースワップが発生してシステムダウンしてしまう現象が見られた。これらは将来の改善を期待したい。

【著作権者】takeL 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.92

□NATURAL H2O いりぐち
http://homepage1.nifty.com/sheep/

(ひぐち たかし)

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