日本語サクサク入力支援ツール！
難しい漢字を簡単に入力したり、マウスだけで作文可能なソフトを紹介
（00/05/16）キーボードから日本語を入力するのが大変だと思ったことはないだろうか。また、キーボードを使って日本語を入力する際にもっと効率よくやりたいと思ったことはないだろうか。そこで今回は、マウスだけで日本語入力できるソフト、人名や地名に使われる旧字や略字などを検索して簡単に入力できるソフトなど、日本語入力を支援するオンラインソフトを7本紹介しよう。
■ マウスだけで日本語を入力できるソフト
パソコンを手軽に操作するのにマウスは欠かせない存在だ。短くて簡単な文章を入力するときなど、マウスから手を離さずに入力できたら便利だ、と思ったことはないだろうか？ そんな機能を実現してくれるオンラインソフトを紹介する。
手書き文字認識可能なソフトキーボード「Trail Soft Keyboard」
「Trail Soft Keyboard」は、画面上のキーボードからマウスクリックで文字入力できるソフト。「Trail Soft Keyboard」を起動すると、画面上に実際のキーボードと同配列のソフトキーボードが表示されるので、あとはマウスでクリックするだけでテキストエディターなどに文字入力が可能だ。ソフトキーボードはテキストエディター上のカーソルに追従し、文字入力を行わないときは自動的に非表示になるため、文字入力以外の作業の邪魔になることもない。かな文字入力後にスペースキーで漢字に変換する通常のキーボードと同様の操作で、IMEを使った日本語入力もできる。フォントの変更や、ソフトキーボード入力時にサウンドを鳴らすことも可能。また、作者のホームページから「TEGA Module」をダウンロードすると、手書き文字認識機能を追加することもできる。
【著作権者】ピリカラボ 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,800円
【バージョン】1.04c（99/06/04）
□ピリカラボのホームページ
http://ww3.tiki.ne.jp/~k_nakada/
□窓の杜 - Trail Soft Keyboard
http://www.forest.impress.co.jp/library/trail.html
「WorPo」は、国語辞典を引くのと同じ感覚で文字を入力できるソフト。あいうえお順に並んだ文字リストの中から単語の最初のかな文字を選択すると、選択した文字から始まる単語リストが表示され、その中から目的の単語をクリックすることで文字を入力できる。単語リストには地名や人名などの固有名詞、全角文字の数字や記号、“株式”、“県”、“様”のほか、英単語も登録されている。さらに文字間の要素として「てにをは」の入力も可能で、よほど特殊な文章でない限りこれ一本で済んでしまうのではと感じさせる。また、ファンクションキーなど、キーボード上の主要機能キーも“Controls”タブから入力できる。独自の使い勝手を追求した一風変わった入力ソフトだ。
【著作権者】大塚 俊範 氏
【ソフト種別】シェアウェア 2,500円
【バージョン】1.61（00/02/23）
□マウス文字入力ソフト WorPo
http://member.nifty.ne.jp/worpo/
「TEKITA」は、ソフトキーボードを使ってマウスクリックだけで漢字かな混じり文を編集できるテキストエディター。入力はソフトキーボードでかな文字を入力して行う。また、変換は漢字に変換したい部分をマウスで範囲指定して「へんかん」ボタンを押すと変換候補が表示され、クリックして選択すると確定する。さらに確定後の漢字を範囲指定して「へんかん」ボタンを押すことで異なる漢字に再変換したり、ひらがなに戻すこともできる。メニューバーの文字も全てかな表記で、これから日本語入力を覚える低学年層や、漢字が苦手な外国人の方にも操作しやすいよう配慮されている。複雑な機能はないが、わかりやすいインターフェイスに加えて操作も非常に簡単なので、初心者のユーザーにもおすすめできるソフトだ。
【著作権者】日俣 吉晴 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.08（00/05/02）
□Himatan's Software ソフトウェアサポートサービス
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/5590/
■ 難しい漢字や普段使わない旧字を簡単に入力できるソフト
人名や地名の旧字や略字などの普段あまり使うことのない漢字は、いざ使おうとした時にIMEの変換候補になかなか出てこないもの。常用漢字や部首から簡単に検索して入力できるオンラインソフトを使えば、そんな悩みも一発で解消だ。
「異体字転」は、人名や地名などで旧字や略字などの常用漢字とは異なる漢字を変換してくれるソフトだ。使い方はいたって簡単。「異体字転」の入力エリアに漢字を入力すると、その漢字の異体字が一覧表示され、コピー＆ペーストでテキストエディターなどに入力できる。またダイレクト変換モードを使用すれば、入力と同時に異体字が表示されるため、より効率のよい使い方が可能だ。地名や人名などで普段使用する機会の少ない旧字を入力するときに、文字コード表の中から一つ一つ確認するのは大きな手間。「異体字転」はそういった煩わしさから開放してくれる。ウィンドウ自体も邪魔にならない大きさなので、テキスト入力中作業中にちょっとした辞書代わりとして起動しておくのもいいのでは？
【著作権者】斉藤 寿成 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.00（00/01/30）
□寿空間
http://homepage1.nifty.com/kotobukijirushi/
「Mojikyo Character Map」は、フリーのフォント“文字鏡TrueTypeフォント”用のビューワーで、俗字・略字など多種の漢字を入力できるソフト。8万字以上の漢字・文字・記号を一覧表示し、その中から目的の漢字をコピー＆ペーストでワープロソフトやホームページなどで利用できる。IMEでは入力に苦労する旧字も簡単に部首検索可能だ。また“文字鏡TrueTypeフォント”には、梵字や甲骨文字などの特殊な文字も含まれており、それらをさまざまなアプリケーションで利用することも可能だ。収録文字数が豊富なため、“文字鏡TrueTypeフォント”のダウンロードには少々手間がかかるが、教育関係者や漢字が不得手なユーザーにもおすすめできるソフトだ。
【著作権者】（株）エーアイ・ネット/文字鏡研究会
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.01J（99/12/30）
□Mojikyo Net - Home
http://www.mojikyo.gr.jp/html/
■ そのほかIMEによる日本語入力を支援するソフト
パソコンを使って文字を入力する機会の多いユーザーの中には、既存のキーボード設定に満足していない人もいるはず。オンラインソフトを使って入力環境を自分好みにカスタマイズしよう。
「AltIME」は、キーボードのキー割り当てを入れ替えることができるキーボードユーティリティ。設定はタスクトレイ上の「AltIME」アイコンから行う。IMEを起動する機能を[無変換]キーや[カタカナ ひらがな]キーに割り当てたり、[Ctrl]キーと[Caps Lock]キー、[Esc]キーと[半角/全角]キーなどのキー割り当てを入れ替えることができる。また、マウスのホイール機能に対応していないアプリケーションでも、ホイールによるスクロールを利用可能にする機能もある。そのほか「Alt+英字を有効」に設定すれば、ローマ字での日本語入力中に[Alt]キー+英字キーで英字をそのまま入力できるなど、様々な文字入力設定のカスタマイズが可能だ。現在のキーボードによる日本語入力の環境に満足していないユーザーは一度使ってみては？
【著作権者】CHOMBO 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.27（00/05/02）
□CHOMBOのページ
http://homepage1.nifty.com/chombo/
□窓の杜 - AltIME
http://www.forest.impress.co.jp/library/altime.html
「IMEカーソル」は、IMEのON/OFFの状態をマウスカーソルの近くに表示するソフト。インストールするとタスクバーに常駐する。マウスカーソルのすぐ脇に常に入力状態が表示されるため、複数のウィンドウを切り替えて作業する際に起こりがちな「半角のつもりが、全角だった」といった入力ミスを事前に回避することが可能だ。マウスカーソルとIMEのON/OFF状態の表示距離は1ドット単位で細かく調節できる。また、IMEのON/OFF状態の表示色や背景色もお好みで変更可能だ。機能はシンプルながら使ってみるとその便利さを実感できるソフトだ。
【著作権者】玉山 裕也 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.4（00/02/16）
□たまぞうソフト
http://www.at.sakura.ne.jp/~tamazou/
（福田 泰隆）
