Winゲームデモ!


【第82回】

戦闘ヘリシミュレータ「Gunship!」

飛べ、そして敵部隊を焼き尽くせ!!

(00/05/17)

タイトル画面

 戦闘ヘリというと、筆者のような30代の世代にとっては、やはりベトナム戦争のイメージが強い。当時使われていたのは、ヒューイコブラなど兵員輸送ヘリに火器を搭載したものだったが、それでも対地攻撃の威力は絶大だった。地面を這うように飛行し、ナパーム弾で敵を焼き尽くす。戦闘ヘリにはジェット戦闘機のような派手さはないものの、戦場の悪魔と呼ぶにふさわしい恐るべき存在だ。今回紹介する「Gunship!」は、そんな戦闘ヘリを扱ったシミュレーターである。


激突!! ロシア軍対NATO軍

 「Gunship!」の舞台となるのは、近未来の東ヨーロッパ。ロシアとNATOが激突し、全面核戦争には至らなかったものの、激しい局地戦が続いているという設定だ。いまとなっては少々リアリティに欠けるが、しかし双方ともに最新鋭の近代兵器で武装しているため、シミュレーションゲームの背景としてはおもしろい。プレイヤーはNATO軍の一員として戦闘ヘリ“アパッチWAH64D”に搭乗し、迫り来るロシア軍の地上部隊を迎撃するのが任務だ。

ミッションに合わせて、装備する武器を選択   スタート地点からルートに添って飛行
ミッションに合わせて、装備する武器を選択   スタート地点からルートに添って飛行し、その間発見した敵を排除する

操作はかなり難しい

アパッチのコクピットから戦場を見る
アパッチのコクピットから戦場を見る。木々の描写がリアルだ

計器を確認し、飛行ルートと敵との相対関係をチェック
計器を確認し、飛行ルートと敵との相対関係をチェック

視点はコクピットの外に置くことも可能
視点はコクピットの外に置くことも可能。ズームも思いのままだ

 ゲームが始まったら、メインメニューから“CONFIGURATION”を選ぶ。解像度や難易度は、ここで変更することが可能だ。ちなみに初期状態では640×480ドットに設定されているので、自分の環境で表示可能な最大解像度にセットしなおしたほうが、よりリアルな映像で楽しむことができると思う。再びメインメニューに戻ったら、今度は“FLY NOW”をクリック。するとミッションのブリーフィング画面が表示され、作戦の目的と敵の戦力について知ることができる。ひととおり目を通したら、“TAKE OFF”ボタンをクリックして、いよいよ戦闘開始だ。

 ミッションは基本的に対地攻撃で、指定されたルートに従って飛びながら索敵を行い、発見次第撃破せよというもの。回転翼の出力をコントロールして高度を確保し、ヘッドアップディスプレーの表示に従って飛行方向を決め、発見した敵に照準を合わせて攻撃する。使用できる武器はヘルファイヤーミサイルやロケットランチャー、ガンポッドなど。敵の数とタイプに合わせて、離陸前に変更することもできる。

回転翼の出力アップ/ダウン[↑]/[↓]キー
機首の回頭[←]/[→]キー
ホバリング[H]キー
オートパイロット[A]キー
武器の選択[F5]~[F8]キー
攻撃[Enter]キー
視点の変更[F1]~[F4]キー
視点の移動とズームテンキー

 戦闘ヘリのシミュレーターだけあって、操作は結構難しい。ここに記述した以外にも多くのキーが使われているので、詳しくはゲーム中のヘルプを参照してもらいたい。より快適に楽しみたいのなら、やはりジョイスティックを用意したほうがいいだろう。ボタンの割り当てが容易なもの、たとえばマイクロソフトのサイドワインダーなどが使えれば便利だ。

ゾッとするほどの快感

敵の装甲車両を発見。対地ミサイルで攻撃せよ!!
敵の装甲車両を発見。対地ミサイルで攻撃せよ!!
 これはおもしろい!! ホバリングしながら敵に接近し、ドババババとロケットランチャーを浴びせかける心地よさは、ちょっと危ないほどの快感だ。戦闘ヘリと装甲車両の損害率は1対60にも達するという話だが、なるほど、それもうなずける。戦闘ヘリの前では装甲車両がいかに無力であるかを、痛感せざるをえない。映像も美しく、臨場感も極上。飛行中に流れる無線通信やローターのサウンドがまた、リアルでいい。戦闘ヘリは速度が遅くスピード感に乏しいと誤解されがちだが、低高度を縫うようにして飛行するため、思ったよりもずっと速度を感じた。完成度も高く、このデモ版は強くオススメしたい。

製品版ではキャンペーンも楽しめる

大空を舞うアパッチWAH64D LONGBOWの勇姿。見事な映像だ
大空を舞うアパッチWAH64D LONGBOWの勇姿。見事な映像だ
 デモ版では、独立した対地攻撃のミッションを、シングルでのみプレイすることができる。敵はたいした反撃力をもたない装甲車両ばかりなので、ほどよく楽しめるのではないだろうか。製品版ではシナリオに沿ってプレイするキャンペーンモードのほか、対戦可能なマルチプレイモードもサポートされている。ホームページの情報によれば、アパッチの他に“Eurocopter Tiger”やロシア製“Mil-28”に乗ることもできるとのこと。アメリカ国内ではすでに販売されているが、日本国内での販売や日本語版への移植は、いまのところ予定されていないようだ。

発売元Hasbro Interactive
価格49.95ドル
発売日発売中

(GSdemo.exe、19.5MB、ゲームデモ)

□Gunship! のホームページ
http://www.hasbrointeractive.com/microprose/product.cfm?product=99676

(駒沢 丈治)


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