【第84回】 戦術アクション「SWAT3 [完全日本語版]」 SWAT隊出動、武装グループを制圧せよ!! （00/05/31） 　SWAT（Special Weapons And Tactics）とは、特殊装備で武装したアメリカの警察特別攻撃隊のこと。今回紹介する「SWAT3 [完全日本語版]」は、プレイヤーがSWATの隊長を演じて武装集団やテロリストたちと戦う、リアルタイムの戦術アクションだ。 3D化によって臨場感が大幅アップ 　シエラの「SWAT」といえば、海外はもちろん、日本でも定番のシリーズ。シリアスな場面設定とリアルな重火器の扱いには、根強いファンも多い。昨年春に発売された「SWAT2」では、現場を上空から眺めたクォータービューが使われていたが、今回紹介する最新作「SWAT3」では、隊長の視点で移動する3D画面が採用されている。これによって臨場感が増すと同時に、作戦行動の幅も広がった。また、もともとは英語版としてリリースされたこの作品を、（株）サイバーフロントによって本編、ナレーション、マニュアルを含むすべてが日本語化されているというのも大きな魅力だ。 　 最初のミッションは、クルド人に拉致されたトルコ大使の救出作戦だ 　 突入メンバーと装備を確認。チームは5名、リーダーの他2チームの編成 拉致されたトルコ大使を救い出せ 間髪を与えずに突入するか、それとも投降を促すか？ 店内に強行突入。ブリーフィングどおりに地下室を目指す 　ゲームが始まったら、メインメニューから“ミッション”を選ぶ。作戦のブリーフィングが説明されるので、その内容によく目を通すこと。ここでは、クルド人の武装グループがトルコ大使を人質に取り、ロスアンゼルスのダウンタウンにある輸入雑貨店に立てこもった…という設定だ。プレイヤーはロス市警の隊長にふんし、部下4名を引き連れてこの雑貨店に突入し、武装グループ全員の逮捕と人質の救出を行わなければならない。“エレメント”画面で隊長とメンバーを選択し、“装備”画面で武装を確認。とくに理由がなければ、初期設定のままでいいだろう。すべての準備が整ったら、「出動」アイコンをクリックし、いよいよミッションのスタートだ。なお3D画面は640×480ドットに設定されているので、解像度を変更したい場合は画面右下の“オプション”を開いて変更すること。 照準の移動 マウス 発砲 左クリック 移動 カーソルキー しゃがむ [C]キー 立つ [S]キー 使う [U]キー 武器の確認 スペースバー 状況の確認 [B]キー 　割り当てられているキーは多いが、基本的には移動と発砲、そして部下への指示だけで十分。隊長自身が最前線に立つというのではなく、むしろ的確に指示を与えられるかどうかが作戦の成否を左右するはずだ。なお、このミッションでは人質の救出が最優先事項であるため、武装グループによって人質が射殺されたり負傷したりすると、クリア後の評価点が低くなる。やむを得ない状況では容疑者の射殺も許されているが、その場合も評価点が低くなってしまうので注意しよう。 文句なしにオススメの1本!! 3Dの映像、そして光と影の使い方が見事だ 　掛け値なしにおもしろい。このコーナーでは、これまでに無数のデモ版を紹介してきたが、その中でも「SWAT3 [完全日本語版]」は自信をもってすすめることができる秀作だ。3Dので描かれた現場の臨場感。装備や戦術の多様性。こちらの行動によって犯人側のアクションが大きく変わるため、次に何が起こるのか、先が読めない恐さがある。気になる日本語移植も、完璧といっていい仕上がりだ。ブリーフィングの内容や装備の翻訳も適切で、移植版にありがちな不自然さを感じることはなかった。プレイ中に流れるトランシーバーのやり取りも、プロの声優が吹き替えているだけにクオリティはとても高い。この作品に限って、迷いは必要ない。一気にダウンロードして、いますぐ試すべしっ!! 製品版は9,800円で発売中 容疑者数名を拘束。人質も無事救出に成功 　デモ版では、ミッションモードの2面をプレイすることができる。難易度は低めだが、それでも犯人グループを全員殺さずに逮捕し、なおかつ人質を無事に保護するのは至難の技だ。ミッション中は様々な行動が可能なので、ぜひいろんな作戦を試してもらいたい。「SWAT3 [完全日本語版]」は（株）サイバーフロントより発売中で、価格は9,800円（税別）。 発売元 （株）サイバーフロント 価格 9,800円 発売日 発売中 （swat3jp_demo.exe、53MB、ゲームデモ） □サイバーフロントのホームページ http://www.cyberfront.co.jp/ （駒沢 丈治） お詫びと訂正： 記事掲載時に「SWAT3 [完全日本語版]」製品版について「ネットワークを経由した最大10人までのマルチプレイにも対応している」とお伝えいたしましたが、2000年6月現在、製品版はマルチプレイには対応しておりません。読者の皆様および関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。 (c)1999 Sirra On-Line,Inc. All Rights Reserved.Sierra,Sierra studios,SWAT and Close Quarters Battle are trademarks of Sierra On-Line,Inc.

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