あなたはICQを使いこなしていますか?
ICQをフル活用するオンラインソフト7本を紹介
(00/06/20)
「ICQ」と聞けば、もう知らない人はいないほど有名なコミュニケーションソフト。利用している人も多いことだろう。一方で、これだけ普及しているにも関らずメニューが英語だったり、日本語が文字化けしたりして不便に感じている人も多いはず。今回はそんな悩みを解決してICQをフル活用できる、便利なオンラインソフト7本を紹介しよう。
■ ICQを日本語で利用してみよう
ICQは海外の会社が開発したソフトのため、設定やユーザーインターフェイスなどはすべて英語。そのため、辞書と格闘したりICQ用の解説サイトを見ながら設定したという経験をもつ人もいるだろう。せっかく手軽にコミュニケーションできるソフトなのに、メニューが英語だと友達にもすすめにくい。まずは、そんな悩みを解消してくれる日本語化ソフトを紹介しよう。
設定ダイアログなどを日本語化「LingoWare」
ICQの公式サイトでも紹介されている英語版アプリケーションの日本語化ソフト。英語のメニューが表示されようとしたときに、翻訳用の辞書を参照して日本語に置き換えてくれる常駐型のソフトで、ICQの設定ダイアログなどほぼすべてのメニューが日本語に置き換えられる。設定項目の多い[Preferences]や右クリックメニューなどが日本語で表示されるため、今までは英語がわからずに設定できていなかった部分や、意図しない設定になっていた部分も簡単に設定できるようになる。もし、置き換えられた日本語が気に入らなければ、自分で違う訳を設定できるのもうれしい。翻訳用の辞書をソフトごとに用意するとICQ以外のソフトのメニューも日本語化できるため、海外製ソフトを使う機会の多い人には特に便利。
【著作権者】LingoCom Ltd.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.25
□ようこそ、LingoWareへ
http://www.lingoware.com/japanese/
コンタクトリストや履歴表示の文字化けを解消「ICQJP2000」
「LingoWare」でメニューまわりを日本語化しても、履歴の表示やコンタクトリストは、日本語で表示されるはずの部分が文字化けしたまま。そんな問題を解消するのが「ICQJP2000」だ。操作方法は、「ICQ」が起動していない状態で「ICQJP2000」を起動し、文字化けを解消したい項目を選択するだけでOK。あとは「開始」ボタンを押せば「ICQJP2000」が文字化けしないように自動的に修正してくれる。また、ICQ 2000aで発生するメッセージの文字化け問題についても解消することができるため、この問題で苦慮していた人にとってはおすすめのソフトだ。ただし「ICQJP2000」は試験公開版のため、利用する際は個人の責任の範囲内で利用するようにしよう。
【著作権者】ぷるっぷ.Y.なかや 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0.0 Build #0085
□ぷるっぷの小屋
http://pigeon.bird.to/pr/
■ ICQ支援ソフトでICQを使いこなそう
日本語が使えるチャットソフトや、ICQを利用したネットワークゲームなど、ICQに対応したオンラインソフトはICQの普及にともない数多く登場してきた。今回はその中からICQの利用に役立つ実用的なソフトを3本紹介しよう。
ICQを同時に複数起動できるようにする「mICQ」
「mICQ」は、ICQを同時に複数起動できるようにするソフト。通常1台のパソコンではICQを1つしか起動できず、複数のICQアカウントをもっていても、切り替えながら利用するしかないが、「mICQ」を使うと複数のICQを起動して、別々のICQアカウントを同時に利用できるようになる。「mICQ」を起動して[MAKE COPY]ボタンを押すと、ICQをインストールしたフォルダが“ICQ000”というフォルダにコピーされる。この新しくコピーされたフォルダの“icq.exe”と、元のフォルダの“icq.exe”を同時に起動できる仕組みだ。もちろん、それぞれのアカウントのコンタクトリストに登録したユーザーの接続状況も同時に表示できるようになる。仕事やプライベートなどメッセージをやり取りする相手によって、ICQアカウントを使い分けたい人に便利。
【著作権者】WEGABYTE
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】7.1
□mICQ - ICQ Utilites, LAN Tools Kit, Software, Freeware, Shareware, Winpopup, Zippi, Lantalk, mICQ
http://www.wegabyte.com/micq.shtml
ICQの履歴やコンタクトリストなどをまとめてバックアップ「ICQ バックアップ」
新マシンへの移行時や予期せぬマシンのクラッシュ、OSの再インストール時など、「ICQ」のコンタクトリストの再登録は非常に手間のかかる作業の一つといえる。そんな時に便利なのがICQ専用バックアップソフト「ICQ バックアップ」だ。「ICQ バックアップ」は「ICQ」のv99a/v99b/v2000aに対応しているため、ほとんどのユーザーが利用することができる。バックアップする内容はコンタクトリスト、履歴、オプション設定などで、これらのデータを一つのファイルに圧縮して保存する。操作方法もシンプルでまずバックアップしたいUINを選択し、その後どこに保存するかを選ぶだけ。バックアップしたデータを復元する際は、保存したファイルを選択するだけでよい。なお、データを復元するときは、バックアップしたときと同じバージョンのICQでないとうまく復元できないため注意してほしい。
【著作権者】MTJ-K 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.7(00/06/07)
□MTJ-K's HomePage
http://www.laamies.ne.jp/k-suke/
ICQをスキンに対応させる「ICQ Plus」
「ICQ Plus」は、ICQにスキン機能を追加するソフトだ。skinz.orgなどスキン専用ダウンロードサイトなどからスキンデータをダウンロードして利用することができるほか、ユーザーが独自にスキンを作成することもできる。スキンで設定できる項目はアイコンやボタン、メッセージを送信する際に表示されるアニメーションアイコンの変更、ダイアログやスクロールバーの表示方法など多岐にわたる。スキンデータや、アニメーションや画像などはZIPで圧縮したままで利用可能なので、友人が作ったスキンなどもファイル1つをやり取りするだけで簡単に利用することができる。また、前佛雅人氏作成の日本語化パッチが公開されているので、英語が苦手な人は「ICQ Plus」をインストールした後に日本語化パッチをインストールして利用しよう。
【著作権者】Vadim Eremeev 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.04
□ICQ Plus Home Page
http://www.icqplus.org/
□ICQ道場
http://pockets.otto.to/icq/
■ ICQ支援ソフトでICQを使いこなそう
「AOL Instant Messenger(以下AIM)」など、ICQ以外にもメッセージソフトは数多くリリースされているものの、ICQはICQ以外のメッセージソフトとメッセージをやり取りすることができない。ICQの友人がいればICQ、AIMの友人がいればAIMと相手に相手に会わせてメッセージソフトをインストールしなければならないが、両方の友人がいる場合に、ICQとAIMの両方のソフトをインストールして起動しておくのはさすがに大変。そこで、ICQやAIMなど多くのユーザーと会話を楽しむことができるICQ互換ソフトを紹介しよう。
ICQとAIMとのメッセージのやり取りだけに機能を絞った「MyCQ」
「MyCQ」は、ICQとAIMのユーザーと相互にメッセージ交換ができるシンプルなメッセージソフト。まずはICQとAIMの両方の友人とメッセージの交換ができればいいというユーザーにおすすめ。ICQ、AIMともに同じ操作方法でメッセージのやり取りを行うことができるため、今まで2つのソフトを使い分けていた人にとってはかなり便利なソフトといえるだろう。スキンにも対応しており、skinz.orgなどのスキン専用のダウンロードサイトからスキンデータを入手してデザインを変更することができる。ただし、グループ分けなどの機能は用意されていないため、コンタクトリストに登録しているユーザー数が多い人は多少不便を感じるかもしれない。
【著作権者】Michael Medin 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.2 Beta 6f(00/05/01)
□MickeM Soft.
http://www.mickem.nu/viewProject.php3?projectid=1
多機能さがウリの「Odigo」
「Odigo」は「MyCQ」と違い、多機能さがウリのメッセンジャーソフトだ。「MyCQ」でメッセージ交換が可能なICQとAIMのユーザーに加え、Odigo独自のユーザーともメッセージのやり取りが行える。日本語版が用意されているため、英語が苦手な人でも安心して利用可能だ。また、「Odigo」の独自機能としてフレンドサーチ機能や、同じページやサイト上にいる人を表示する機能などがある。フレンドサーチ機能では、検索する条件を細かく設定でき、新しく友達を作りたい時や、誰かと話したい時などに役に立つだろう。日本語によるチャットもできるが、この場合は相手もOdigoのユーザーであることが条件となる。AIMとのメッセージ交換についてはAIMの開発元であるAmerica Online側から通信を遮断されたが、毎日のようにAIMに対応するパッチが出ており、これをインストールすることで利用可能になる。
【著作権者】Odigo, Inc.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.5 Beta (Build 473)
□Welcome to Odigo!
http://www.odigo.com/
(山本 幸広)