【第88回】
モトクロスレース「Motocross Madness 2」
オフロードバイクでダートを駆け抜けろ!!
(00/06/28)
レースゲームといえば四輪のレースが多いが、今回紹介する「Motocross Madness 2」はオフロードバイクのシミュレーションだ。道なき道を疾走し、荒野を縦横無尽に駆け回る。実際のレースが事故と隣り合わせの危険なスポーツであるだけに、ゲームで手軽にプレイできる魅力は大きい。このゲームの開発に、スーパークロスイースト125ccクラスの覇者ステファン・ロンカダが加わっているのも見逃せない点だ。
オフロードならではのスリルを体験
筆者はオフロードバイクに乗った経験がないので、本当のところ、実際のおもしろ
さはわからない。しかし、想像することはできる。舗装された道路を走るのとは違っ
て、オフロードはスリルの連続だ。一瞬の気の緩みが事故につながるし、イレギュラー
な出来事も多い。走ることそのものがゲームなのだろうな、なんて思ったりもする。
マイクロソフトの「Motocross Madness 2」は、こうしたオフロードバイクのおもし
ろさをゲームで実現した作品だ。なお、「Motocross Madness 2」はマイクロソフト
によって完全に日本語化されて発売される予定だが、現在ダウンロード可能なデモ版
は英語仕様のものだ。もちろん日本語Windows上でも問題なく動作する。
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メインメニューから“シングルプレイヤーレース”を選択
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デモ版でプレイ可能な“NATIONAL”の“A Voodoo Basin”コース
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派手なパフォーマンスでスコアを稼げ!!
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2種類のバイクから好みのモデルを選ぶ
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“NATIONAL”では同じコースを5周してラップタイムを競う
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ジャンプ中のワザとパフォーマンスでスコアが決まる“STUNT”
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ゲームが起動したら、メインメニューから“シングルプレイヤーレース”を選ぶ。
すると“BAJA”や“STUNT”など5種類のイベント名が表示されるが、デモ版でプレイ
可能なのは“STUNT”と“NATIONAL”の一部のみ。とりあえずここでは、“STUNT”を
クリックして先へ進む。コースのイメージ画面が表示されたら、画面右下のフラッグ
アイコンをクリックすれば即レースのスタートだ。
なお、この画面ではコースの難易度やレースモードの設定を行うこともできる。プ
レイに慣れてきたら、いろいろと変更してみるのも楽しい。同じコースでスコアを競
うライバルを、最大4台まで登場させることも可能だ。もし画面の解像度(初期設定
は640×480ドット)を変更したい場合は、画面下部の歯車型アイコンをクリックし、
“Graphics”メニューで設定しよう。
ステアリング | [←]/[→]キー |
アクセル/ブレーキ | [↑]/[↓]キー |
重心を前に | [W]キー |
重心を後ろに | [S]キー |
スタント | [Z]/[X]キー |
割り当てられたキーは上記のとおりだが、実際は各キーの組み合わせで操作する。たとえば[S]キーと[↑]キーを同時に押せばウィリーになるし、ジャンプ中に[Z]キーと[←]キーを押せばバイクから下半身を左に降ろしたスタントになる。こんな具合にキーを組み合わせることによって様々なワザを決めることができるので、ぜひ試してもらいたい。
“STUNT”モードは、こうして繰り出すワザを競い合うのが目的だ。フィールド上に定められたコースやチェックポイントはなく、どこをどう走っても構わない。滞空時間の長いジャンプや派手なパフォーマンスを決めれば、それに見合ったスコアが与えられる。ただし、どんなに見事なジャンプでも着地に失敗するとスコアがカウントされないので、その点に注意すること。一方“NATIONAL”モードのほうは、あらかじめ決められたコースを周回し、ラップタイムを競うのが目的だ。ワザは関係なく、純粋にオフロードレースを楽しむことができる。
ストレス発散にもってこいの1本
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高いスコアを連続して出しやすいコースを見つけるのがコツだ
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最初のうちは木に激突したり、頭からガケに突っ込んだりと危険なプレイの連続だが、コツをつかむとそこそこ派手なジャンプやパフォーマンスを繰り出せるようになる。全速で坂道を駆け上がり、高さのあるジャンプを決めたときの気分は最高だ。着地に失敗したときは失敗したときで、その豪快な転倒シーンがキモチいい。バリバリ走ってバンバン跳べる、ストレスの発散にはもってこいの作品だと思う。ただしキーボードを使った操作はイマイチで、ジャンプはともかく、カッコよくパフォーマンスを決めにくい。キーを叩いているうちに姿勢を崩し、あえなく激突してしまうことが多かった。可能なら、やはり適当なジョイスティックかジョイパッドの使用をお勧めしたい筆者は手持ちの“SideWinder Force Feedback Pro”で試してみたが、推奨されているだけあって、とても快適にコントロールすることができた。
ネットワーク対戦もまた楽し!!
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ジャンプに失敗。体が派手に宙を舞う
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デモ版では、スタンドアロンでプレイする“シングルプレイヤーレース”のほか、ネットワーク経由で、最大8人までが参加できる“マルチプレイヤーレース”を試すこともできる。自分のパソコンをホストにして、他のプレイヤーに公開することも可能だ。ただし走行できるのは、“STUNT”モードの“Donner Pass”コースと“NATIONAL”モードの“A Voodoo Basin”コースの2つのみ。選べるバイクも2種類に限られている。ホームページの情報によれば、製品版では“ENDURO”や“SUPERCROSS”などを含む全72コースが用意され、搭乗できるバイクもヤマハやホンダなど21車種が設定されているという。「Motocross Madness 2」の日本語製品版は7月14日に発売予定で、価格は推定小売り価格で6,800円。
発売元 | マイクロソフト(株) |
価格 | 6,800円 |
発売日 | 7月14日発売予定 |
(2000/06/05、mcm2trl.exe、41.8MB、ゲームデモ)
□「Motocross Madness 2」のホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/motocross2/
□「Motocross Madness 2」のダウンロードページ
http://www.microsoft.com/japan/games/motocross2/trial.htm
(駒沢 丈治)
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