【第90回】
パニックホラーアドベンチャー「DINO CRISIS」
キミは最後まで生き残ることができるか!?
(00/07/12)
コンピューターゲームにあまり詳しくない人でも、カプコンの「バイオハザード」というタイトルは聞いたことがあるだろう。3Dを駆使した斬新な映像とバイオホラーを組み合わせたこの作品は、アドベンチャーゲームの世界を大きく変えた。その「バイオハザード」を生んだゲームプロデューサー三上真司氏が手掛けた、もうひとつのホラーアトベンチャーが、今回ご紹介する「DINO CRISIS」だ。昨年7月に発売されたプレイステーション版は、全世界で250万本も売れるという大ヒットを記録した。PC版の発売にともない、そのデモ版が英語版ながら公開されたので、さっそくプレイしてみよう。
恐竜の棲む島で作戦を遂行せよ
それでは、「DINO CRISIS」のバックストーリーを手短に説明しよう。いまから3年前、次世代のクリーンエネルギー“サードエナジー”の研究をしていた天才科学者、ドクター・カークが事故死した。しかし軍が入手した情報によれば、死んだはずの彼が、ボルジニア共和国の軍事施設があるアイビス島で、いまもなお“サードエナジー”の研究を続けているらしい。このゲームの主人公レジーナは、政府の特務機関の一員としてアイビス島に潜入しドクター・カークの奪還を計るが、そこで待ち受けていたのは遥か太古に滅びたはずの恐竜たちだった。
…というわけで、プレイヤーは次々と襲い掛かる恐竜を相手に戦い、この島に隠された謎を解き、姿をくらましたドクター・カークを見つけ出すのが目的である。
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4種類のコスチュームの中から、好みのものを選ぶ。筆者のオススメは、左から3番目だ
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主人公のレジーナ。獰猛な恐竜たちを相手に戦いを挑む
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3つのモードを楽しむ
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暗闇に紛れて、肉食恐竜ヴェロキラプトルが襲い掛かる
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倒した恐竜の前で銃を構えるレジーナ。武器をうまく使い分けて戦いたい
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手に入れたアイテムをチェック。これはドアの電子キーのようだが…
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ダウンロードしたデモ版のファイルをダブルクリックして実行すると、自動的に解凍される。一般的な環境ならCドライブのルートに“dcrisisdemo”というフォルダが作られるはずだ。このフォルダを開いて、恐竜の足型のアイコン“launch”をクリックしてゲームを起動しよう。メニュー画面が表示されたら、“Play DINO CRISIS”ボタンをクリックする。「Indeo Video 5.11…」というダイアログがポップアップしたら、「はい(Y)」をクリックして先へ進むこと。
「DINO CRISIS」のタイトル画面が表示され、「PUSH START BUTTON」というメッセージが点滅したら、[F1]キー、もしくは[A]キーを押す。このゲームでは、[F1]キーと [A]キーがスタートボタンの代わりになるので覚えておこう。ゲームメニューが表示されたら、プレイしたいモードを選んで[Enter]キーを押す。このデモ版では“ORIGINAL GAME”、“ARRANGE GAME”、“OPERATION WIPEOUT”の3つを試すことができるが、とりあえず“ORIGINAL GAME”を試してみよう。ゲームの難易度は“EASY”と“NORMAL”の2段階。最初は無理せず、“EASY”にするほうがいい。主人公レジーナのコスチュームを選ぶと、いよいよゲームのスタートだ。
キャラクターの移動 | カーソルキー |
駆け足 | [V]キー+カーソルキー |
後ろを向く | [D]キー |
アイテム画面 | [Z]キー |
武器を構える | [X]キー |
武器を使う/周囲を調べる | スペースバー |
一時停止(ポーズ) | [A]キー |
ゲームの終了 | [F9]キー |
「バイオハザード」や「ノクターン」をプレイした経験がある人ならわかると思うが、このゲームではキャラクターの移動に合わせてカメラの視点が自動的に切り替わる。移動の指示はカメラから見た画面上の方向ではなく、常にキャラクターから見た方向で指示する必要がある。恐竜と出会ったら[X]キーを押しながら銃を構え、スペースバーで撃つ。弾倉の中の弾を全て撃ちつくすと自動的に補充されるが、総弾数には限りがあるので注意しよう。負傷した場合は、[Z]キーでアイテムの一覧を表示させ、メディカルキットなど治療用のアイテムを使って回復することもできる。
映像、操作性ともにイケてます
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何か仕掛けがありそうな場所を見つけたら、スペースバーを押してみよう
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このゲームはもともとプレイステーション用として開発されたソフトだが、移植状況はかなり良好だ。今回はVIPER 550(RIVA TNT)でプレイしてみたが、映像に乱れもなく、テクスチャーの表現やライティングも十分納得できるクオリティだ。キーボードを使った操作も全然違和感がなく、すぐに馴染むことができた。主人公レジーナのコスチュームを、アーミータイプやスパイタイプなど4種類の中から自由に選べるところも洒落っ気があっていい。
日本語版は現在すでに発売中
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“OPERATION WIPEOUT” で恐竜たちを殲滅せよ
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デモ版ではオリジナルゲーム、アレンジゲームともに最初の10分間しかプレイすることができない。倉庫→発電室→研究所の順でムダなく移動すればそこそこ進むこともできるが、さすがにこれでは食い足りなく感じる。できれば、もうちょっといろいろなシーンを試してみたかった。しかしもうひとつのモード、“OPERATION WIPEOUT”のほうは、フルに楽しむことができる。5分以内に研究所の中にいる10匹の恐竜を殲滅するという設定で、ハンドガンのほかショットガンやグレネードランチャーを使うことも可能だ。体長2メートルほどの中型肉食恐竜ヴェロキラプトルが相手だが、シンプルに戦うことができておもしろい。なお、今回紹介したデモは英語版だが、日本語の製品版はメディアカイトからすでに発売中で、価格は5,800円となっている。
発売元 | カプコン (メディアカイト)
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価格 | 5,800円 |
発売日 | 発売中 |
(00/07/04、dcrisisdemo.exe、48.2MB、ゲームデモ)
□「DINO CRISIS」のホームページ(メディアカイト)
http://www.media-kite.co.jp/product/platinum/dinocrisis/
□「DINO CRISIS」のダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/dinocrisis.shtml
(駒沢 丈治)
(c) CAPCOM CO.,LTD.1999,2000