特集


3Dベンチマークソフトでド派手な3Dグラフィックを満喫!

最新3Dゲームのようなリアルなグラフィックを楽しもう

(00/07/25)

 ベンチマークソフトは、様々な計算などを行ってパソコンの性能を計測するソフト。リアルな3Dグラフィックを表示してパソコンの性能を調べることができる3Dベンチマークソフトも続々登場してきている。今回は、そんな3Dベンチマークソフトを6本集めた。自分のパソコンの3D性能をゲーム感覚で楽しみながらチェックしつつ、派手な3Dグラフィックをたっぷり満喫してみよう。

 なお、3Dを表示するためのAPIには、主にゲームで利用されるDirect3Dと、ゲームのほかCADなどの業務用ソフトでも利用されるOpenGLがある。自分のパソコンがどちらに向いているのかを知るのも良いだろう。ベンチマークを行う場合は、できる限り正確に計測できるよう他のソフトを終了しておくことを忘れずに。

超美麗3Dアナログ時計ソフト「glclock」

「glclock」  「glclock」は、OpenGLを使って懐中時計を3D表示するソフト。懐中時計の見た目は金属光沢やマーブル模様、木目調などから選択でき、表面の光沢やガラス面への映り込みが非常に美しく表示され、マウスを使って回転させたり拡大縮小などの操作も可能だ。ベンチマーク測定用のソフトが同梱され、光源計算の速度やテクスチャーマッピングの描画速度などを詳細に測定可能。測定結果はHTMLファイルに出力され、測定した各項目をグラフで見やすく表示できる。

【著作権者】Masa 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】6.0 Beta 6.0(00/06/18)

□Masaki Kawase's Home Page
http://www.daionet.gr.jp/~masa/
□窓の杜 - glclock
http://www.forest.impress.co.jp/library/glclock.html

街中を歩く男などを3D表示する「Indy3D」

「Indy3D」  「Indy3D」は、ピストンが上下して回転軸が回る様子を観察できるエンジンの断面や、荒廃した街を革ジャンの男が歩くシーン、ヨットが風に乗って海を滑るように走るシーンのデモを楽しめるOpenGLベンチマークソフト。それぞれ、マウスでドラッグすることで視点を動かすことができる。遠くの景色がかすんでみえるようにするフォグや半透明処理の有無のほか、テクスチャーの描画方法などをオプションで設定して、よりリアルな3Dグラフィックを表示できる。3D表示のなめらかさを表すフレームレートの数値をそれぞれのシーンについて出力したり、“Fill Rate”や“Polygon Rate”といった3Dグラフィックに関する細かい性能もチェック可能だ。

【著作権者】Sence8 Corp、Mitsubishi Electronics America Inc
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】3.0(98/07/13)

□SENSE8 Virtual Reality 3D Software
http://www.sense8.com/

謎の飛行物体が未来都市上空を飛び回る「Tirtanium」

「Tirtanium」  「Tirtanium」は、飛び回る謎の飛行物体のデモを利用した3Dベンチマークソフト。OpenGLとDirect3Dの両方をサポートしており、飛行物体は濃い霧に包まれた未来都市のビル群の間を飛び回ったり、巨大なファンの羽の間をすり抜けたりと、SF映画のワンシーンを見ているかのようだ。ベンチマーク結果は解像度ごとにフレームレートの数値で出力でき、あらかじめ用意されている他のパソコンの数多くのベンチマーク結果と共にグラフ表示されるので、すぐに比較できる。

【著作権者】Michael Tirtasana 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.9

□Michael Tirtasana Homepage
http://viswiz.gmd.de/~mic/

3Dの中世ヨーロッパの街並みや戦闘ヘリなどが登場する「3DMark2000」

「3DMark2000」  「3DMark2000」は、3Dゲームに登場するようなシーンを表示してDirect3Dの性能を測定するベンチマークソフト。中世ヨーロッパ風の街並みを駆け抜けたり、戦闘ヘリ同士の息詰まるコンバット、映画「マトリクス」に登場したような無機質に流れ落ちる緑色の文字など、見ていて楽しいものばかりだ。ベンチマークでは、3Dの総合的な描画性能を表す“3D mark”という独自の単位の数値のほか、テクスチャーの描画速度といった性能も測定する。なお、ベンチマークの測定項目などが追加されたシェアウェア版の「3DMark2000 Pro」も用意されている。

【著作権者】MadOnion.com
【ソフト種別】フリーソフト(Pro版はシェアウェア 29.99ドル)
【バージョン】1.1

□MadOnion.com
http://www.madonion.com/

SLが走る国産3Dベンチマークソフト「SL BENCH」

「SL BENCH」  「SL BENCH」は、開発中のゲーム「SLシミュレータ蒸気機関士」を元に作成されたSLが走る3Dベンチマークソフト。線路はSLが走ることで有名な大井川鉄道で、SL“C11”がけん引する列車が家山駅のホームに停まっているシーンから始まる。動輪がズームアップされたシーンでは、ピストンやその動きを動輪に伝えるロッド類の実物そっくりの複雑な動きを楽しめる。オプションの設定画面では、画面のサイズやフォグなどの3D処理の有無を変更できる。フレームレートのほか、描画したポリゴン数などを測定することが可能だ。

【著作権者】Smarts Japan、Anaheim Electronics、Technical Arts、Logitec Systems
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.50a(00/07/09)

□TECHNICAL ARTS HOME PAGE
http://www.techarts.co.jp/

夏の風物詩打ち上げ花火をテーマにした3Dベンチマークソフト「hanaBi」

「hanaBi」  「hanaBi」は、夏の夜空を彩る花火をOpenGLで描くベンチマークソフト。花火が水面に映り込んだり上空の薄雲を照らしたりと、光の表現が非常に美しい。迫力のある打ち上げ花火の破裂音を聴きながらゆっくり花火を楽しめるデモモードと、ベンチマークモードが用意されている。ベンチマークモードでは、ワイヤーフレームや高画質の3Dで打ち上げ花火を表示し、3D表示のなめらかさを表すフレームレートをパソコンのCPUやビデオカードの情報とともにファイル出力する。

【著作権者】(株)ナブラ
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】beta 1.0(00/07/20)

□Welcome to Nabla.inc
http://www.nabla.co.jp/

(齋藤 正穂)

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