【第2回】
iモードへのメール送信はパソコンからが断然便利!
(00/07/28)
iモード同士でメールをやりとりすることが多くなってきた。親しい人ほどiモードメールを送受信する割合が高く、一通あたりの文字数は少ないが、合計すると結構な文字数になる。iモード端末から送信すると文字入力が大変だし、パソコンから送信するとついついiモードの制限文字数を超えたメールを送ってしまう。そこで、メールを編集するときに、自動的にメールの長さを制限してiモードあてのメールを気軽に送信できるテクニックを紹介しよう。
iモード端末あてに便利なメール送信ソフト「携帯niメール」
「携帯niメール」は、携帯電話にメールを送信する際に便利なメール送信ソフト。iモード端末などインターネットメール対応の携帯電話にメール送信するために、携帯電話の文字数制限を超えたメールを送信できなくなっている。またパソコンのキーボードを使って文章を入力できるため、iモード端末と比べ、とても簡単にメールを作成できる。
まずは「携帯niメール」を起動して、メールソフトと同じようにSMTPサーバー、自分の名前とメールアドレスを登録する。相手にiモード端末から送信しているように見せ、iモード端末あてに返信してもらいたいなら、自分のメールアドレスにiモードメールのアドレス「~@docomo.ne.jp」を設定しよう。ただし、プロバイダーのSMTPサーバーによっては、そのプロバイダーから提供されたメールアドレスしか送信できないこともある。iモードのメールアドレスを設定してうまく送信できないときは、プロバイダーのメールアドレスを設定するとよい。
「携帯niメール」では、メールの送信先を必ずアドレス帳に登録しておく必要がある。メールアドレスを手入力して送信できないのが煩わしい気もするが、iモードのアドレスはどれも似かよっており、アドレス帳から選択するほうが送信ミスを防ぐことができる。アドレス帳に登録するには、送信相手の名前とメールアドレスを入力して、「iモードメール」など相手の使用端末にあわせたメールサービスの種類を選択すればよい。送信時には相手の名前を選ぶだけで、メールアドレスなどが自動でセットされるので、あとは件名と本文を書くだけだ。本文を書いている途中、常に文字数がカウントされてステータスバーに表示されるため、送信する文字数を考えながら書き進めることができる。また、文字数の上限以上は入力できないため、メールの文末が切れてしまうという失敗も起こらない。
「携帯niメール」に送信先メールアドレスを登録するとき、送信先の使用端末として「iモードメール」のほか、「J-PHONE」、「EZメール」、「H"(エッジ)」なども選択できる。一度登録してしまえば、送信するときに名前を選ぶだけでメールアドレスと送信先のメールサービスの文字数制限がセットされる。アドレス帳に誰がどの機種を使っているか覚えておく必要がなく、とても手軽だ。初回起動時のみ、アドレス帳ファイルが存在しないため「CSVファイルを読み込めませんでした」とエラーが表示されるが問題はない。なお筆者が試したところでは、名前の欄に「山崎 真裕」と半角スペースを含んだ文字列を入力すると、半角スペースが区切りと判断され、名前が「山崎」のみで、メールアドレスが「真裕」というように解釈されてしまった。これを避けるためには、名前欄には半角スペースを入れずに登録するか、「山崎」と名字だけ入れるとよいだろう。
また、「携帯niメール」では、送信したメールの内容を送信先ごとのフォルダにテキストファイルで保存できる。iモード端末から送信した場合、iモード端末内に保存できる送信メール数に限りがあるが、「携帯niメール」で送信すれば送信メールを何通でもパソコン内に保存できるので安心だ。
【著作権者】水野研究所
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.32(00/06/17)
□水野研究所
http://www.aaw.mtci.ne.jp/~eangel/Mizuno/
■ 250文字を超えるメールは分割送信したい
iモード端末に慣れてくると、250文字を超えるメールを送りたいことも出てくる。そんなときは、本文を自動分割して送信できるメール送信ソフト「MailDivide ef」を使ってみよう。
iモードなどの文字数制限に合わせてメールを分割送信する「MailDivide ef」
「MailDivide ef」は、携帯電話の文字数制限に合わせて分割送信できるメール送信ソフト。送信したい文章を編集エリアにキーボード入力するか、メールの原稿となるテキストファイルをドラッグ&ドロップし、送信先の携帯電話を選ぶと何通に分割されるかを表示する。また、制限文字数単位でメール本文が赤と青で色分け表示されるため、長いメール本文がどのように分割されるかも送信前に一目で確認できる。筆者が試したところでは、分割送信する際に文字化けをすることはないものの、iモードで受信したメールの最後が“/”と表示されることがあった。そのほか、メールの送信履歴をテキスト形式だけでなく、HTML形式で保存することが可能だ。
【著作権者】efs 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.52(00/07/25)
□ef Communication
http://plaza2.mbn.or.jp/~ef_Communication/index.htm
■ 普段使っているメールソフトからの送信を支援
普段利用しているメールソフトで文字数のチェックができれば、iモードあてにメールを送りやすくなるし、すべての送信済みメールを一つのソフトで保存できるのもうれしい。そこで、メールソフト「Becky! Internet Mail」v2でiモードあてにメールを送信するときに便利なプラグインを紹介しよう。
文字数を警告や絵文字入力が出来る「携帯電話サポート plugin」
「携帯電話サポート plugin」は、iモードなどにメールを送信する際に、メール本文の文字数をチェックしてくれる「Becky! Internet Mail」v2用プラグイン。メールを送信する際に“宛先”欄のメールアドレスが、iモードの“@docomo.ne.jp”やJ-フォン東京の“@jp-t.ne.jp”の場合、自動的にメール本文の文字数をチェックし、送信時に文字数制限を越えているとダイアログボックスで通知してくれる。文字数が多いと警告が出たらキャンセルして文字数を調整してから送信しよう。また、“:)”という文字列を送信するとiモード側で絵文字の“にっこりマーク”が表示されるといった、iモードの絵文字を送信する機能もある。なお、同作者のホームページでは、「AL-Mail32」用の文字数チェックに対応したプラグインも配布されている。
【著作権者】FURUKAWA, Akihito 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.5
□FURUKAWA, Akihito's Web Page
http://homepage1.nifty.com/akihitof/
今回は、パソコンからiモード端末へ手軽にメール送信できるようになった。これでiモードメールを使いこなせるようになったことだろう。
さて、次回のテーマは着メロ。携帯電話が鳴ったとき、自分の気に入ったが曲の着メロが鳴ると例え人前でもうれしくなるもの。もっと着メロを楽しく使いたいとか、もっと友達に自慢できる着メロを設定したいという思いが強い人もいることだろう。そんな要望に応える着メロのテクニックを紹介しよう。
(山崎 真裕)
お詫びと訂正:
記事掲載時に「MailDivide ef」の紹介文においてソフト名称に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。