マイクロソフト、MSDN登録者専用のダウンロードサービスを開始
CD-ROMで提供されていたOSや開発ツールなどがダウンロード可能に
(00/07/28)
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「Microsoft File Transfer Manager」 |
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マイクロソフト(株)は27日、開発者向けのソフト提供サービス「Microsoft Developer Network(MSDN)」の登録者のみが利用できるダウンロードサービス「MSDN Subscriber Downloads」を開始した。これまで「MSDN」に登録したユーザーに限り、CD-ROMまたはDVD-ROMで送付していた最新版のOSや開発ツールなどを、「MSDN」のWebサイトからダウンロードして使用できる。
「MSDN」は、マイクロソフトのOSや開発ツールなどを有償で提供する開発者向けのサービス。「MSDN」の登録者は、Windowsの最新版や開発途中のベータ版、ソフト開発ツールなどをCD-ROMまたはDVD-ROMで定期的に受け取ることができる。今回開始されたダウンロードサービス「MSDN Subscriber Downloads」では、「MSDN」の登録者が専用のユーザーIDを用いて「MSDN」のWebサイトにログインし、CD-ROMやDVD-ROMに収録されているものと同じOSや開発ツールなどをダウンロードできる。マイクロソフトでは、「MSDN Subscriber Downloads」を利用することで、「MSDN」の登録者がCD-ROMやDVD-ROMの発送を待たずに最新のソフトを使用できるとしている。
ファイルのダウンロードは、「MSDN Subscriber Downloads」のWebページで初めてファイルをダウンロードする際に自動インストールされる「Microsoft File Transfer Manager」という「MSDN」専用のダウンロード支援ソフトを利用する。「Microsoft File Transfer Manager」は、窓の杜など「MSDN」以外のWebサイトからファイルをダウンロードする用途には利用できないが、ダウンロードの中断や再開を行えるため、巨大なファイルでもダウンロードしやすくなっている。なお、「Microsoft File Transfer Manager」では複数のファイルのダウンロードを予約することができるが、同時にダウンロードできるのは1つのファイルのみ。ダウンロード支援ソフト「GetRight」などのように、平行して複数ファイルをダウンロードすることはできない。
ダウンロードファイルは、OSや開発ツールごとに1つの自己解凍形式の圧縮ファイルにまとめられており、ダウンロード後に実行するとCD-ROMに収録されているものと同じ構成のファイルが解凍される。現在「MSDN」のWebサイトからダウンロードできるのは、Windows 95/98/NT/2000の各国語版や、次世代OSの開発版であるWindows Me Release Candidate 1、Visual Studio 6.0といった最新の開発ツールなど多数。
□MSDN Subscriptions
http://msdn.microsoft.com/subscriptions/
(日沼 諭史)