【第2回】

“杜ドル”候補を探せ! プロデュースの方向性を決定する

(00/09/22)


 フォトレタッチ、3D CG、ビデオ編集…マルチメディア系のオンラインソフト“だけ”でネットアイドルをプロデュースしよう! 窓の杜のネットアイドルだから、略して“杜ドル”だ。歌って踊れるネットアイドルのプロモーションビデオをつくってストリーミング配信するまでの奮闘記!! 今回はプロデュースの方向性について考える。

 オンラインソフトを使って窓の杜のネットアイドル=“杜ドル”をプロデュースするこの企画。前回いろいろなネットアイドルのページを見て思ったのは、どのページも結構似たり寄ったりで、ネットアイドル自身には個性があってもページ自体にはあまり個性が感じられなかったことだ。そこで、ひと味違ったネットアイドルをプロデュースするための秘密兵器として、プロモーションビデオのストリーミング配信に挑戦することにした。

 “杜ドル”をつくりだすには、そもそも“杜ドル”になってくれる女の子を探してこなければいけない。別に男の子でもいいんだけど、筆者の趣味ではないので当然却下だぜ。でも、街に出かけてかわいい女の子に声を掛けまくったとしても、プロのスカウトでもない限り“これだ!”という逸材に出会うことはむずかしい。もちろん声をかけたところで相手から断られることもある。まずはプロデュースの戦略をきっちり練ってからアイドル候補を探しに行くぞ!

モデルが先か、内容が先か?

現在ではWindows標準の「Windows Media Player」で、誰でもストリーミング映像を見ることができる。
現在ではWindows標準のWindows Media Playerで、誰でもストリーミング映像を見ることができる。
 「オンラインソフトを使って窓の杜のネットアイドル=“杜ドル”をプロデュースする」という企画に立ち向かうことになったワタクシことモッティは、何とか自分の得意な分野というか好きな分野の話題に引きずり込むために、プロデュースの手法として「プロモーションビデオのストリーミング配信」を選んだ。

 なんだか大変そうだけど、面白そうだなぁなどという安易な考えを断ち切ったのは編集部からの電話。もちろん着信音は帝国軍のテーマだ。いったいどんなことを言い出されるのかちょっと怖れたが、次なるミッションの内容は「プロモーションビデオの具体的な方向性とモデル探し」。そう、いちばん重要なビデオの内容とモデルが決まってなかったのだ!

 ここでモッティははたと困ってしまった。次のミッションを遂行するには、モデルを見つけてからその人に合ったビデオの内容を考えるのと、それともビデオの内容を決めてからそれに合ったモデルを見つけるのと、いったいどちらがいいのだろうか。もし前者の手順を踏んだ場合、モデルを見つけてくるスカウトの眼が作品の内容を大きく左右してしまう。スカウト能力と関係あるかどうかは不明だけどナンパ下手かつ女の子の好みがマニアック(大きなお世話)だという定評のあるモッティが、モデル探しから始めてしまうと、窓の杜のアイドルというコンセプトに合ったモデルが見つかるのかどうか見当もつかない。

 結局、プロモーションビデオの構成要素を固めておいてからモデルを探すという線が無難であろうという判断を下すことにした。これならコンセプトがはっきりした状態でモデルを探せるから、我ながら賢明な判断だ。また、ビデオの内容だけでなく、どうやって“杜ドル”の存在をアピールしていくかというプロモーション作戦全体の内容も同時に考えてみるぜ!

静止画と動画の両面から攻略する

 まずは、“杜ドル”の知名度を上げる方法。この点に関しては笑える原稿を書いて、かわいい女の子を探してきて、カッコいいビデオをつくって読者のみなさんに面白く読んでいただく…あ、全部おいらがやることなのね。でも“杜ドル”のホームページスペースだけは確保してもらっている。つまりはこの連載のページだ。“杜ドル”の評判を上げて、窓の杜のトップページを“杜ドル”で乗っ取ってやるぜぇ! と、このことを編集担当K氏に話したところ「インターネットって評判が広まるスピードが速いですから、いいものを作るとすぐにいろんなところに広まって行くんですよね。でも、逆にいまいちなものを作っちゃうと悪い評判が伝わるのも速いですよ」とのお言葉。またこれでプレッシャーがぐっとかかる(涙)。

 次にプロモーションビデオ以外のコンテンツを考えてみよう。前回リサーチしたとおり、ネットアイドルのページのコンテンツとして欠かせないのがネットアイドルのポートレート画像。“杜ドル”は「プロモーションビデオで行こう」という発想自体、既存のネットアイドルサイトとひと味違ったことをやろうというところからスタートしているのだが、だからといってポートレートを排する必要はない。むしろ凝った静止画をつくって、この連載ページにドッカンドッカンと公開したい。イメージ的にはCDのジャケットやビデオのパッケージ、もしくは販促用のポスターを意識したものにしてみよう。写真だけじゃなくて、かっこいいロゴもつくったりしてデザインも気を配るとさらにイイ。

 静止画グラフィックに加えてネットアイドルサイトの定番である日記だが、“杜ドル”の場合、ページ制作・管理者とモデルとは別人物なので、モデルの日記は必ずしも必要ではないだろう。でも、「杜ドル萌え~」となってくれた読者のみなさんから「杜ドルの日記を読ませろ!」という要望が集まった場合は、この連載ページでフォローしていけばいい。

3D CGキャラクターと共演させたい!

実写とCGキャラクターの共演って…。こんなの?
実写とCGキャラクターの共演って…。こんなの?
 最近ではほとんどのプロモーションビデオやCMでデジタルで映像処理を行っていて、使っていないものを探すのが大変なくらいだ。デジタル映像処理の主役といえば3DCG。CGでできた仮想空間を舞台にしていたり、メインキャラクターがCGでできていたりというようなわかりやすいプロモーションビデオやCMもあれば、「どこにCGを使っているの?」とひと目見ただけではわからないようなものまで幅広い。自称CGエバンジェリスト、実態は単にCGが好きなだけの“CGやじうま”であるモッティ的には“杜ドル”ビデオでも、パソコンとオンラインソフトを使って、ここまでCGを使ったビデオがつくれるということをぜっっったいにお見せしたい!

 ということは、自然とわかりやすいCGを目指すことになる。手法はズバリ“杜ドル”とCGキャラクターとの共演だ。カワイイ系の架空生物や、3頭身くらいのチビッコキャラクター、ロボットみたいなメカ系などなど、いろいろなキャラクターが考えられるなぁ。CGキャラクターを登場させる場合、あまり大人の色気たっぷりのセクシー系なモデルだとCGとなじまないかもしれなので、中学生から高校生くらいの若くて元気系な女の子を選んだほうがいいかも。CGで衣装をつくってコスプレ(!)っていう手もあるので、なるべく手足の長いスラっとした子を探すとしよう。

 まだまだ決めなくちゃいけないことは山積みだけど、とりあえずモデルの探索開始。手足が長くて元気系の中高生の女の子か…ん? あの子なんかいいかも。さっそくアタック開始するぞ! うまいこと口説き落として、ぜったい次回にはみなさんの前に大紹介してみせるぜぇ! 待て、次回!!!!!!!!!!

(望月 貞敏)

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