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【第102回】

3Dアクションゲーム「Heavy Metal :F.A.K.K.2」

グラマラスなアメコミ系女性キャラで戦うアクションアドベンチャー

(00/10/04)

タイトル画面

 今回紹介する「Heavy Metal :F.A.K.K.2」は、同名のアメリカンコミックを原作にした3Dのアクションアドベンチャーだ。アクションシューティング「SiN」を世に送り出したRitual Entertainmentによる作品で、動きや映像がすばらしい。同じアクションアドベンチャーの「トゥームレイダー」などに比べると格闘戦の比重が高く、様々な武器を駆使して派手な戦闘シーンを楽しむことができる。

人気のアメコミがゲームになった

主人公ジュリーとシスター・キャリー
主人公ジュリーとシスター・キャリーの会話シーンから始まる

 まず最初にお断りしておかなければならないのだが、実は筆者は「F.A.K.K.」についてほとんど知識がない。「そういうアメコミだかアニメがある」ということは知っていたが、さすがに今回は守備範囲外だった。原作については、たぶん公式サイトのほうが参考になると思うので、興味がある人はぜひご覧になっていただきたい。

□Heavy Metal Magazine
http://www.heavy-metal.net/

 調べた範囲で背景についてざっと説明すると(うう、自信がないなあ)、舞台となるのは地球から遠く離れた“エデン”と呼ばれる場所。かつてLord Tylerと死闘を演じ、勝利した女神ジュリーがこの世界を統治するはずだったが、別の神Githが人々を支配してしまった。プレイヤーは主人公の女神ジュリーを演じ、Githの支配から世界を解き放つのが使命だ。

 なおこの作品は、「Quake III Arena」のエンジンを使って作られている。3D表示もDirectXではなく、OpenGLが使われている。光学的処理やテクスチャの美しさは現時点では最高レベルなのだが、そのぶんかなりのマシンパワーを必要とする。十分なCPUパワーとグラフィック能力が備わっていないと、画面表示がコマ送りになってしまうのでご注意を。

操作はキーボードとマウスを組み合わせて行う

空には巨大な月が二つ
空には巨大な月が二つ。遠くに見える岩肌の質感もすばらしい
訓練用の道場
金属製のハッチを開けて中へ入ると、その奥に訓練用の道場があった

 デモ版が起動したら、まず最初に環境設定を済ませよう。「VIDEO/AUDIO」をクリックして、画面の解像度と同時発色数を指定する。解像度が高ければ高いほど美しい映像で楽しむことができるが、そのぶん処理も重くなる。使っているパソコンのパワーに合わせて、適当なサイズを指定すること。メインメニューに戻ったら、今度は「CONTROLS」をクリックする。このゲームはキーボードとマウスを組み合わせてキャラクターを操作するが、ここではその一覧を見ることができる。とりあえず、目を通しておいたほうがいい。ちなみに、よく使われる操作は下記のとおりだ。

前後左右の視点移動マウスをそれぞれの方向に動かす
前後の移動[↑]/[↓]キー
左右の回転[←]/[→]キー
物を使う・扉を開ける[Enter]キー
ジャンプスペースバー
しゃがむ[C]キー
武器の変更[1]~[9]キー、またはマウスホイール
武器の発射[Ctrl]キー、またはマウスの左ボタン
ミッション内容表示[Tab]キー
クイックセーブ[F2]キー
クイッロード[F3]キー

 再びメインメニューに戻ったら、「NEW GAME」をクリック。しばらくハードディスクへのアクセスが続いた後、いよいよゲームが始まる。


この道場では、画面表示の見方や武器の使い方を順に学ぶことができる
この道場では、画面表示の見方や武器の使い方を順に学ぶことができる



主人公ジュリーの進むべき道はどこに?

ターゲットをスリングショットで破壊せよ!!
すべてのターゲットをスリングショットで破壊せよ!!

 オープニングは、このゲームの主人公ジュリーと、シスター・キャリーの会話から始まる。…が、残念ながら、いま与えられている情報だけでは、彼女たちがなぜ“ここ”にいるのか、そしてこれから何をすればいいのかはわからない。デモ版にはストーリーに関する説明がなく、また付属のドキュメントにも書かれていないからだ。とりあえず話を聞いたら、建物の周囲を歩いてみよう。薄紫色に染まる空を見上げると、白く輝く太陽と二つの大きな月が見える。この惑星こそが、ジュリーが守るべき世界“エデン”なのだろうか。

 建物の向こう側にある階段を登ると、金属製の扉が見える。内部は居住区になっているようだ。その一角にトレーニング用の道場があり、まずここで戦い方の基礎を学ぶのが、ジュリーに与えられた最初のミッションになる。

スリングショットや銃の使い方をマスターせよ!!

小動物を気絶させたら檻の中へ連れていく
小動物を気絶させたら、檻の中へ連れていく
 道場では、このゲームに登場する様々な武器の使い方について習うことができる。まず最初に練習するのが、ヒモで小石を飛ばすスリングショットだ。示された的をすべてヒットすると、今度はウサギに似た小動物が放たれる。小石を当てて気絶させたら、手でつかんで檻の中に連れて行こう。次に拳銃の使い方。これも、指示された的をすべて撃ち抜けばいい。続いて爆弾の使い方。緑色の岩に爆弾を仕掛けたら、急いでその場を離れるだけ。それほど難しくはないはずだ。

 筆者がハマったのは、その後に練習する剣の使い方だった。半透明で表示されるジュリーのホログラムと同じ動きをすればいいのだが、これが意外に難しい。マウスの右ボタンと左ボタンをタイミングよく押して、払いから突きを繰り出すコンボをマスターしよう。その後は剣と楯を組み合わせた攻撃や、建物内の梁にぶらさがって移動する方法など、このゲームに必要な操作の練習が続く。

画面の美しさと動きの滑らかさはピカイチ

今度は剣の使い方を練習
今度は剣の使い方を練習。コンボ攻撃は結構むずかしい
 「Quake III Arena」のエンジンを使っているだけあって、とにかく映像がすばらしい。他の3Dアクションアドベンチャーと比べても、その差は歴然としている。たとえば、水面に浮かぶ波紋や、飛び散る火花。光学的処理の美しさは、息を呑むばかりだ。GeForce2など最新のビデオカードをもつユーザーなら、さらに美しい映像で楽しめるに違いない。…というか「Heavy Metal :F.A.K.K.2」は、これら最新のビデオカードの性能をギリギリまで引き出せる数少ない作品だと思う。キャラクターのモデリングにも、職人的コダワリを感じた。主人公のグラマラスなボディ、とくにおしりと胸の部分は、なかなかの肉感、もとい、質感だ。

 ただ、公開されているデモ版は会話部分がすべて英語の音声で、日本語字幕はナシ。なんとなく意味はわかるが、筆者の英語力では正直つらく感じた。(株)ピーアンドエーのホームページに掲載されている“ストーリー”の和訳も直訳調で、読めば読むほどわからなくなる。原作を知っていれば問題ないのだろうが、せめてもう少し詳しいドキュメントか日本語字幕がほしかった。

製品版は20日に発売予定!!

動力炉と怪しい機械類
建物の内部には動力炉と怪しい機械類が収められていた
 デモ版では、このようにゲーム序盤のチュートリアルシーンを試すことができる。画面表示の見方や武器の使い方、様々なアクションについて学ぶことができるので、ぜひトライしてもらいたい。またこの作品は相当なマシンパワーを必要とするが、最新のゲームが手持ちのシステムでどの程度快適にプレイできるかについても実感できるはずだ。製品版は、(株)ピーアンドエーから20日に発売される予定で、価格は8,800円。ストーリーに添って楽しむシングルプレイ機能だけでなく、対戦可能なマルチプレイ機能が追加されるという。

発売元(株)ピーアンドエー
価格8,800円
発売日10月20日発売予定

(fakk2.zip、75MB、ゲームデモ)

□「Heavy Metal :F.A.K.K.2」のホームページ
http://www.panda.co.jp/fakk2/fakk2/
□「Heavy Metal :F.A.K.K.2」のダウンロードページ
http://www.panda.co.jp/panda_hp_g/games/download/

(駒沢 丈治)


Heavy Metal is Copyright (C) 2000, and a registered trademark of Metal Mammoth Inc. All right reserved. F.A.K.K.2 is Copyright (C) 2000, and a trademark of Kevin B. Eastman. All right reserved. The Ritual Entertainment logo is a trademark of Ritual Entertainment. Gathering of Developers and godgames are trademarks of Gathering of Developers, Inc. All other trademarks and trade names are properties of their respective owners. (C) 2000 Gathering of Developers, Inc. All rights reserved.
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