【第2回】
音楽用キーボードでメロディを弾きつつパスワード入力
「EP-98 EZPIANO」&「USING WATCHER」
(00/10/11)
表はパソコン用、裏は音楽用の両面キーボード
今回も秋葉原で妙なデバイスを見つけた。その名も「EP-98 EZPIANO」という、表がパソコン用の日本語112キーボード、裏が音楽用の37鍵キーボードというデュアルキーボードなのだ。たとえばテキストエディターで原稿を書いているとき、1曲弾きたくなったら「EP-98 EZPIANO」をクルリとひっくり返すだけ。設置も簡単で、ひっくり返しても邪魔にならないよう、ケーブルがキーボードの右側面についている。ただ、パソコンとの接続はPS/2の1本だけで、MIDIキーボードとしては使えない。秋葉原での実売価格は10,000円程度。付属の専用ソフトをインストールすることで、音楽を演奏したりパソコンの外部MIDI端子に演奏データを出力できるようになる。音楽用キーボードの左端から26鍵は“a”から“z”、残りの11鍵には数字や記号が割り当てられており、試しにテキストエディターを起動したうえで「EP-98 EZPIANO」の音楽用キーボードで曲を弾いてみると、意味不明な文字列がテキストエディターに入力された。
ファイルをロックするパスワードをメロディで入力!
ふと思いついたのが「EP-98 EZPIANO」をパスワード入力装置として使うこと。安全なパスワードというのは、辞書に載っているような単語を含まない、意味のないランダムな文字列だ。しかし、そのような文字列は人間にとって覚えにくいし、手帳にメモすると他人に見られる可能性もある。そこで、「EP-98 EZPIANO」の音楽用キーボードでメロディを弾いて、意味不明な文字列を入力するのはいかがだろう。試しに、ファイルをロックして、ほかのソフトで読み込んだり削除できないようにするソフト「USING WATCHER」を使ってみた。「USING WATCHER」でファイルをロックしたり解除するにはパスワードを入力する必要があるが、ここで「EP-98 EZPIANO」の音楽用キーボードでメロディを弾いてみた。“赤とんぼ”のイントロ4小節を、変ホ長調で“ソドドーレミソドラソーラドドレーミーー”と弾いてみると“rwwy8^:@^@wwy8”と入力されて大成功! 今後パスワードを入力するときは、「EP-98 EZPIANO」をひっくり返して“赤とんぼ”を弾けばOKで、パスワードを忘れる心配もなくなるというわけだ。
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「USING WATCHER」
| 表と裏に2種類のキーボード 「EP-98 EZPIANO」
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【製品名】EP-98 EZPIANO
【販売元】Honor Star Industrial Co., Ltd.
【価格】本文参照
□POS System,POS Accessies,T/S LCD Monitor,Touch Screen Gless Planels-Honor Star Industrial Co., Ltd.
http://www.honorstar.com.tw/honorstar/ezpiano.htm
【ソフト名】USING WATCHER
【著作権者】FREEDOM SOFT
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0
□FREEDOM SOFT
http://www.freedomsoft.net/
(齋藤 正穂)