Winゲームデモ!


【第103回】

スポーツアクション「Sydney 2000」

シドニーオリンピックの感動をゲームで再現

(00/10/11)

タイトル画面

 柔道の田村選手やマラソンの高橋選手の活躍、そしてトルシエ監督率いる日本サッカーチームの熱戦など、シドニーオリンピックはなかなかの盛り上がりだった。しかし日中の忙しい時間に競技が集中していたせいか、生放送で存分に楽しめなかったのが残念。「あまりテレビ観戦できなかったな」という人のために、今回はそのシドニーオリンピックのテーマにしたスポーツアクション「Sydney 2000」を紹介しよう。

オリンピックの12種目をリアルにゲーム化

32カ国の中から好きな国を選ぶ
32カ国の中から好きな国を選ぶ

 ざっと数えてみたのだが、今回のシドニーオリンピックには陸上や競泳など、34種類の種目があった。それぞれがさらに細かい競技に分かれ、また団体戦や個人戦、男子や女子などに分かれるため、金メダルの総数は約300個。このすべてに汗と涙のドラマがあったの思うと、ちょっと気が遠くなる。

 「Sydney 2000」は、オリンピックの正式種目の中から12種目を選んでパッケージにした、総合的なスポーツアクションだ。それぞれはシンプルなゲームだが、全体としてのボリューム感があり、なおかつ様々な競技を体験できる”幕の内弁当”的なところが、一番の魅力といえるだろう。3Dで再現されたキャラクターが、人間らしいリアルな動きをする点もすばらしい。

110mハードル走で勝負!!

デモ版でプレイできるのは110mハードルのみ
デモ版でプレイできるのは110mハードルのみ

 デモ版を起動すると、まず最初に解像度の設定用ダイアログが表示される。手持ちのパソコンの処理能力に合わせて、適当な解像度を指定しよう。メインメニューが表示されたら、「ARCADE」に合わせて[Enter]キーを押す。参加国の選択画面が表示されたら、全32カ国の中から好みの国を選ぶ。ここでは選手の名前も登録可能だか、3文字以下に限られているので、イニシャルなどわかりやすいものを付けるといいだろう。続いて競技の選択画面に入るが、このデモ版では110mハードル走しか試すことができない。110mハードル走のアイコンに合わせて[Enter]キーを押すと、いよいよゲームスタートだ。

タイミングよくキーを叩く

ライジングサンのユニフォームで登場する日本選手
ライジングサンのユニフォームで登場する日本選手
出場選手とレーンは毎回ランダムで変わる
出場選手とレーンは毎回ランダムで変わる
 ゲームが始まると、第1レーンから第8レーンまで順に選手が紹介される。出場する選手とレーンは毎回ランダムで決まるようだ。顔やユニフォームがそれらしいデザインになっているところがおもしろい。”On Your Marks”の掛け声を合図に選手全員がクラウチングスタートのポーズを取ったら、”Set”、”Go”でダッシュする。キーの操作は以下のとおり。

走る[←]キーと[→]キーを交互に押す
ジャンプ[Enter]キー

 スタートは、[←]キーと[→]キーのどちらから始めてもかまわない。タイミングよく交互にキーを押すと、画面左下に表示されるパワーゲージが黄色から赤に変わるはずだ。この赤い部分を伸ばしたままの状態を保てれば、選手の走る速度が維持できる。ハードルの手前にきたら、[Enter]キーを押してジャンプしよう。これを繰り返しながら、110mの直線を一気に駆け抜ける。


GOの合図で勢いよく飛び出せ!!
GOの合図で勢いよく飛び出せ!!



ハードルのかなり手前で踏み切るのがコツ

ハードルのちょっと手前でジャンプするのがコツ
ハードルのちょっと手前でジャンプするのがコツ

 なんせ恐ろしく単純なゲームなので、アドバイスのしようがないのだが、それでも多少のコツはある。まずひとつは、スタートで出遅れないこと。「GO」の文字が表示される部分に集中し、銃声とともにすかさずカーソルキーを押して飛び出す。[←]と[→]キーは、それほど焦って押す必要はない。むしろ、キチンと交互に押すように心がけよう。ハードルのジャンプは、かなり手前で踏み切ったほうがいい。何度か走っているうちに、ちょうどいい間合いがわかると思う。

 ちなみに筆者のベストタイムは、いまのところ14.25秒。シドニーオリンピックの決勝では、キューバのGarcia Anier選手が13.00秒で優勝しているので、残念ながら金メダルにはほど遠い成績だ。

これぞアクションゲームの原点!!

リプレイシーンでは様々なアングルから眺めることができる
リプレイシーンでは様々なアングルから眺めることができる

 始める前は、正直「どうかな~?」という感じだったのだが、実際に遊んでみると、意外にもというか、これが結構燃える。「くぉぉぉぉっ!!」などと叫びながら、ついつい繰り返してしまった。「んなコトいったって、ただキーを押すだけだろ?」と侮るなかれ。操作そのものは単純だが、いいタイムを出すためには、やはりそれなりの努力と根性が必要なのだ。

 いまから10年ちょっと前。PCゲームの黎明期には、こんな感じのシンプルなアクションゲームがいっぱいあった。それでも多くのゲーマーたちが燃えてプレイしたのは、何度も繰り返してトライしているうちに少しずつスコアがよくなっていく喜び、いわば「成長の喜び」を感じたからだろう。それこそが、アクションゲームのおもしろさなのかもしれない。

日本語移植版も発売中

上位入賞を狙うには、最低でも14秒台のタイムが必要だ
上位入賞を狙うには、最低でも14秒台のタイムが必要だ
 先ほども書いたように、デモ版では全12種目のうち110mハードル走しか試すことができない。しかもアーケードモードのみだ。そんなわけで、さすがに”じっくり楽しむ”というわけにはいかないが、しかしキャラクターの動きや映像の美しさ、そしてなにより競技場の雰囲気を十分に体感できると思う。もちろん、製品版では全種目をプレイできるだけでなく、選手を鍛える「バーチャルジム」やリアルな設定で金メダルを目指す「オリンピックモード」をプレイすることが可能。舞台となる競技場も、シドニーオリンピックの予選と本戦に使われた12カ所が用意されているとのこと。日本語版はアイドス・インタラクティブ(株)から現在すでに販売中で、価格は6,800円(税別)だ。

(sydney2000demo.exe、18.4MB、ゲームデモ)

□「Sydney 2000」のホームページ
http://www.olympicvideogames.com/olympicvideogames_jp/
http://www.eidos.co.jp/product/product_index.htm
□「Sydney 2000」のダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/sydney2000.shtml

(駒沢 丈治)

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