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「ReGet 1.7 FREE」、「ウイルスバスター2001」でウイルス誤検出

個人情報を送信する広告表示プログラムへの対応が原因

(00/10/17)

 フリーのダウンロード支援ソフト「ReGet 1.7 FREE」が、コンピューターウイルス対策ソフト「ウイルスバスター2001」でパターンファイル786を用いてスキャンした際に、「TROJ_TSADBOT」という名称のトロイの木馬型コンピューターウイルスを誤検出する可能性が判明した。誤検出の可能性があるのは「ReGet 1.7 FREE」のインターナショナル版(rgl17.exe)と、日本語専用版(rgl17jp.exe)。本日17日公開のパターンファイル788では、この誤検出に対応して警告が表示されないようになっている。

 「ウイルスバスター2001」のメーカー、トレンドマイクロ(株)に問い合わせたところ、CONDUCENT TECHNOLOGIES社が開発した広告表示用プログラムがローカルマシン上の個人情報をユーザーが気づかないうちにCONDUCENT TECHNOLOGIES社のサーバーに送信する可能性があり、ユーザーからの要望でパターンファイル786に追加したところ、「TROJ_TSADBOT」として誤検出するようになった。その後問い合わせが頻出し、このプログラムの検出を望まないユーザーの声が上回ったため、パターンファイルの次バージョン788から削除することになったという。

 この広告表示用プログラムはプライバシー侵害のおそれがある“スパイウェア”とも呼ばれるもので、コンピューターウイルスではないためコンピューターウイルス対策ソフトで駆除することはできない。

□TROJ_TSADBOT について
http://www.trendmicro.co.jp/support/news/news26.htm
□TREND MICRO Pattern List(パターンファイルのダウンロード)
http://www.trendmicro.co.jp/support/pattern/

(山口 賢司)

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