特集


プラグインで最強のWinamp環境を実現!!

後編:ビジュアル編

ハデハデビジュアルプラグインで最強のビジュアル系Winampに

(00/11/14)

 最近はビジュアルをウリにしたMP3プレイヤーが多くなり、スキン機能でユーザーインターフェイスのデザインを変えたり、曲にあわせてグラフィックをアニメーション表示するなど、曲の再生中に耳だけでなく目も楽しませてくれるようになった。曲の再生中にビジュアル表示するMP3プレイヤーの元祖ともいえる「Winamp」は、スキンのデータも多いが、ド派手なグラフィックを表示する多種多様なビジュアルプラグインもダウンロードしきれないほど数多く公開されている。

 後編の今回は“ビジュアル編”と題して、「Winamp」で音楽を再生する際に様々なグラフィックを表示するビジュアルプラグインのうち、厳選した6本を紹介する。前編の“機能向上編”で紹介したプラグインと合わせて使用することで、機能と見た目を大幅に向上させ、まさに“最強のWinamp環境”を実現できることだろう。

「Winamp」 ■MP3プレイヤー「Winamp」

【著作権者】Nullsoft, Inc.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.666(00/10/25)

□窓の杜 - Winamp
http://www.forest.impress.co.jp/library/winamp.html
□Welcome to WINAMP.COM | Llama Whippin' GOOD!
http://www.winamp.com/

■ Winampのビジュアルを最強のド派手グラフィックに

 まずは、「Winamp」で再生している曲の音に合わせて幻想的なビジュアル世界を映し出すプラグインを3つ紹介しよう。これらのプラグインは、照明を落として「Winamp」でBGMを流すだけで、パソコンのモニターがインテリアになるほどの美しいグラフィックを表示する。なお、どのプラグインもド派手な3Dグラフィックを描くためにマシンパワーを必要とする。

6種類の3Dグラフィックを楽しめる「WildTangent Visualizer」

「WildTangent Visualizer」  最初に紹介するのは、音に合わせて3Dグラフィックがさまざまな動きをする「WildTangent Visualizer」だ。「WildTangent Visualizer」を起動すると現れるリストから、“スタイル”と呼ばれるグラフィックの種類を選んで[run]ボタンをクリックしよう。新たに表示されるウィンドウに、「Winamp」で再生している曲にあわせて様々に変化する3Dグラフィックが表示される。原子核のまわりを電子が回る様子をイメージした“Atomic”、たくさんのくすんだ色の円が現れては消える幻想的なグラフィックの“Dotorama”、漆黒の闇にぼんやりとした赤や青の光が乱舞する“Dream”、戦闘機が猛スピードで複雑な地形の上空を飛行する“Terrain”など全6種類のスタイルが用意されている。音楽を再生中でも他のスタイルにいつでも切り替えることができるので、気分に応じて変更しよう。

【著作権者】WildTangent Inc.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-

□WildTangent - Visualizers
http://www.wildtangent.com/candy/visualizers.html

大海原を背景に3Dオブジェクトが乱舞する「Winamp Goes 3D」

「Winamp Goes 3D」  「Winamp Goes 3D」は、音楽に合わせて3Dオブジェクトが動き回るプラグイン。「Winamp」で曲の再生を始めると、大海原に青空という爽快なCGを背景に、3D表示された「Winamp」のメインウィンドウが音楽に合わせてくるくると回り始める。視点は空中を飛び回るかのように縦横無尽に動き回って、様々な角度から3Dの「Winamp」を表示し続ける。また、背景の上空に輝く太陽の光の当たり具合で美しい光の輪が発生したり、3Dの「Winamp」が不思議な光を発したりと、見ているだけでも楽しい。ほかにも、モデルの周囲に新たな光源を追加できたり、3Dの「Winamp」がリズムに合わせて脈打つようにアニメーション表示するオプション設定も用意されている。3Dの「Winamp」の代わりに別の3Dモデルを表示することもでき、作者のホームページでは、海上に浮かぶおぼろ月夜が海面に反射しているムードのある背景や、ルービックキューブのような3Dオブジェクトなどの追加データを配布している。

【著作権者】Zsolt Nagy 氏
【ソフト種別】シェアウェア 8ドル
【バージョン】1.42(00/01/28)

□Winamp Goes 3D - Home
http://wg3d.tripod.com/

画面に吸い込まれそうな摩訶不思議な気分に浸れる「Acidspunk」

「Acidspunk」  音楽を聞きつつ、摩訶不思議な気分に浸ってみたい人には「Acidspunk」がおすすめ。赤や緑、青といった色が混ざりながら、「Winamp」で再生している曲に合わせて火花のような線が鋭角的に動いたり、光の渦でできたトンネルが脈動したりと、異次元の世界を覗き見ているような不思議なグラフィックが次々とアニメーション表示される。「Acidspunk」の描き出すグラフィックをずっと眺めていると、画面に吸い込まれるような気分になって、イヤなことも忘れてしまいそうだ。画面表示はフルスクリーンのみで、設定画面で解像度や色の濃さなどを指定できるほか、グラフィックの変化の仕方やシーンが変化する速さ、グラフィック内に現れる点の表示方法を円状にするか花火状にするかなどを指定することで、膨大なパターンのアニメーションを作り出すことができる。「Acidspunk」の動作中でも、各種効果の設定をキーボード操作ですぐに変更することが可能だ。

【著作権者】Soren Holsetebroe 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.13

□Acidspunk - visual music plugin
http://acidspunk.rhk.dk/

■ 3DキャラクターのダンスでWinampを最強に!

 音楽が鳴り出すと、ついつい体が動いてしまうアナタ。ついでだから、画面の中でもダンスさせてみよう。3Dキャラが踊りまくるプラグインで、一緒にダンスダンスダンス!

アフロヘアのロボットが踊りまくる「MPegDancer」

「MPegDancer」  まずは、アフロヘアにサングラスというファッションのロボットが、「Winamp」で再生している曲に合わせて軽快に踊るプラグイン「MPegDancer」でダンスダンス! 70年代ファッションが奇妙にハマっているロボットが踊るさまは、怪しいながらも妙にマッチしている。ロボットのため手足の関節だけを動かして踊っているが、それがかえってリズム感にあふれているように見える。それもそのはず、実際にプロのダンサーの動きをモーションキャプチャーして記録したデータを元にアニメーション表示しているのだそうだ。ロボットはアフロヘア以外にも、蝶ネクタイを付けた太っちょのロボットや、スタイル抜群の女性型ロボットの3種類が用意されており、ダンスのスタイルも数種類から選べる。カメラワークは6パターン用意されているので、曲の調子や気分でいろいろと設定を変えてみよう。

【著作権者】Superscape Inc.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-

□Welcome to WINAMP.COM | Detailed Information
http://www.winamp.com/customize/detail.jhtml?componentId=1272

5人のロックバンドが楽器を演奏する「Kamrans Group」

「Kamrans Group」  次はちょっと趣向を変えて、3Dキャラが音楽にあわせて楽器を演奏する「Kamrans Group」を紹介しよう。「Kamrans Group」は、「Winamp」で曲を再生すると、独立したウィンドウに表示された3Dのライブステージでギター、キーボード、ドラムスにシェイカー2人の計5人の3Dキャラクターが、ノリノリで演奏しているように動くプラグインだ。3Dキャラ達がどんな曲でもロックバンド風に演奏するのはご愛嬌といったところだが、照明が音楽に合わせてフラッシュするなど、まるでライブ中継を見ているかのよう。表示する3Dキャラの人数は増減できるほか、カメラワークも固定とオートから選択できる。オートにしておくと、カメラがステージ上を自在に駆けめぐって、様々なアングルから3Dキャラたちを眺めることができる。画面左下に再生中の曲の音を波形表示することもでき、波形がなめらかに動く様子もなかなかクールだ。

【著作権者】Kamran Ozcan 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.86

□Kamran`s Home Page
http://www.fortunecity.co.uk/skyscraper/floating/639/

踊りまくる3Dの女性キャラがクールな「mediadome」

「mediadome」  女性3Dキャラが近未来風ステージで踊りまくるプラグイン「mediadome」で、最後までダンス三昧だ! 「Winamp」で曲の再生を始めると、宇宙船内をイメージしたようなステージ上で4人の女性ダンサーが踊りはじめる。ステージの横ではロボットのDJがディスクをスクラッチしているほか、ステージの向かいにはカクテルバーがあり、ロボットのバーテンがカウンターの向こうにたたずんでいる。ダンサーやロボットをクリックすると視点が動き、3Dキャラをアップで表示する。画面内にはいろいろと楽しいイベントも用意されており、カクテルバーのカウンターにあるグラスをクリックするとバーテンのロボットがカクテルを作ってくれたり、バーにあるモニターの3Dオブジェクトをクリックすると「mediadome」の画面がWebブラウザーに早変わりして「mediadome」のホームページが表示されたりする。「mediadome」のホームページではダンサーの追加データを配布していて、アヒル型の“Creakinbeak”や、どこかで見たような外見の宇宙人“Roz”など、躍らせると楽しそうなキャラばかりだ。もちろん違うキャラ同士を躍らせることもできるので、アヒルと宇宙人によるダンスの競演といった楽しみ方もできる。

【著作権者】mediadome inc
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1

□m e d i a d o m e
http://www.mediadome.com/

(齋藤 正穂)

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