【第7回】

CCDカメラとiモードで自宅のペットにいつでも会える

「Intel Pocket PC Camera」&「iCanSee」

(00/11/15)

USBで接続簡単、デジカメにもなるCCDカメラ

 パソコン用のCCDカメラが安くなり、チャットやビデオ会議が手軽にできるようになったが、CCDカメラ自体は似たり寄ったりで面白みがなかった。ところが、CPUメーカーのインテルから多機能で見た目もかわいいCCDカメラ「Intel Pocket PC Camera」がまもなく発売される。今回は、発売直前の「Intel Pocket PC Camera」を借りることができたので、さっそくいじり回してみた。「Intel Pocket PC Camera」の最大の特徴は、CCDカメラとしてもデジカメとしても使えること。外見はファインダーとシャッターボタンを備えたコンパクトなデジカメ風だが、同梱の台座を取り付けてUSBケーブルでつなげると据え置き型のCCDカメラに早変わり。液晶モニターもなく撮影画像はVGAサイズのみと、デジカメとしての性能は専用機に比べるととてもかなわないが、安さと手軽さではピカ一の製品だ。また、USBケーブルでパソコンに接続した状態でシャッターボタンを押すと、専用ソフトが起動してすぐにでもキャプチャーを開始できるなど、使い勝手も申し分ない。

定点観測ソフトでかわいいペットの様子をいつでも見られる!

 筆者は、外出している時も自宅で留守番をしているペットのウサギ“あやちゃん”の様子が気になってしょうがない。特に体調の悪そうなときはなおさらだ。そこで、「Intel Pocket PC Camera」で、いつでもどこでも“あやちゃん”の様子を「定点観察」しようと思い立った。CCDカメラに対応した定点撮影ソフトはいくつかあるが、なかでも撮影した画像をiモードで表示できる「iCanSee」を使ってみることにした。パソコンがなくてもiモード端末さえあれば、歩きながらでもペットを見られるからだ。「iCanSee」は、CCDカメラの映像をiモード用に縮小、モノクロ変換してから一定間隔でFTPでWebサーバーにアップロードする定点撮影ソフト。CCDカメラを“あやちゃん”のケージが写るように設置し、「iCanSee」を起動して10分ごとに映像をアップロードするように設定した。筆者宅は常時接続なので10分間隔に設定したが、ダイアルアップ環境ならば1時間間隔くらいに設定してもいいだろう。これで、アップロードした画像のURLにiモード端末でアクセスすれば、10分間隔であやちゃんの様子を写真で確認できる。外出時に何度もアクセスしてみると、あやちゃんはエサを食べていたり、水を飲んでいたり、横になって寝ていたりと様子を常に把握できる。外出中にあやちゃんの元気な姿を見るだけで、自分も元気になったような気分になった。もちろん、定点撮影するのはペットに限らず、外出先で確認したいことならなんでもよい。例えば、火の元が心配なら台所のコンロやストーブを定点撮影するというのはいかが?

「iCanSee」 「Intel Pocket PC Camera」 iモード画面
「iCanSee」 CCDカメラ
「Intel Pocket PC Camera」
iモード端末で“あやちゃん”の
様子をチェック

【製品名】Intel Pocket PC Camera
【販売元】インテル(株)
【価格】16,800円(11月上旬発売予定)

□インテル、「Intel(R) Pocket PC Camera 日本語版」を今年 11 月上旬に発売
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2000/000919c.htm
□Intel(R) Pocket PC Camera
http://www.ips.co.jp/hardware/tokusen/905542.htm

【ソフト名】iCanSee
【著作権者】KeiZan 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.9(00/08/28)

□KeiZan Factory
http://members.tripod.co.jp/keizan/

(齋藤 正穂)

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