4. 3D CGの小物を使って、杜ドル・まのり自体を変身
うーん。どれも面白そうなんだよねぇ。でも4番目に挙げた小物を使ってまのりを変身させるっていうのは、合成のときに大変そうだ。さらに本格的に制作するならば、まのりの動きをコンピューターに取り込まなきゃいけない。これはモーションキャプチャーといって専用のスタジオで大がかりなシステムを使って取り込まなければいけないモノ。オンラインソフトだけでプロモーションビデオをつくるという杜ドルのコンセプトから外れてしまうので断念。4番は消えた。
残りの3つの候補から絞り込むとなると、これがまた悩ましい。じゃぁ、キャラクターにどんな動きをさせたいかという方向から考えてみよう。まず、ピコピコとかわいらしく歩かせたい。これは架空生物、チビッコキャラ、メカのすべてクリアできそうだ。次に、空を飛ばす。第2回のWebページに「実写とCGキャラクターの共演って…。こんなの? 」という、リアルモッティ vs 3頭身モッティのイメージカット(しょぼいけど…)があるけど、なんか、チビッコキャラに空を飛ばせるのはちょっとムリがあるかなぁって感じ。ここで2番のチビッコキャラは脱落。
実は、まのりの手にCGキャラクターを抱かせて、それを空に投げるというシーンをつくりたいと思っている。CGキャラクターとまのりを重ねて表示するのは、結構たいへんだけど、全くカラミがないとつまらないからね。もし、メカ系を選択した場合、モッティのようにロボットアニメを見て育った世代としては、空に投げ上げるときに何らかの変形を入れたくなるのは目に見えている…。モッティはプロのCGクリエイターではなく、あくまでCGの現場にいろいろと首を突っ込むことに生きがいを感じる“CGやじうま”(自称)。なので、そこまでの3D CGをつくることができるのかという不安がよぎる。ということで、最終的に残ったのはカワイイ系の架空生物。プロモーションビデオはこれでいくっス!
それじゃ、まずは紙にラフスケッチを描いてみたりする。まるっこくって、かわいげで、ぷにぷに系で、耳くらいはあった方がいいかな。目はパチパチするくらいがいいかも…。などと、ぶつぶつ言いながら描いてみた。笑わないよーに。思わず「クルクルバビンチョパペッピポ~」と口をついて出てしまったあなたはモッティと同世代。こんな感じのキャラなら、歩いても、飛んでも、さらには投げ上げられても違和感がないだろう。
このシーンと3D CGキャラクターを合成するのだ!
で、お次は合成に使う実写のシーンだ。プレビュー版では使わなかったけど、実はお台場のボードウォークで、まのりにちょっと演技をさせているシーンがある。まのりの足元に何らかの小さなキャラクターがあらわれて、それが走り去る。まのりがそれを追いかける、というシーンだ。3D CGキャラクターはこんな風に登場させることにする。
その後、お台場や原宿の街を歩くまのりのそばに、キャラクターを飛ばす。キャラクターが街を歩いている人の陰になる場合、うまく隠さないといけないのでシーンの選定はちょっと難しいかも。最後に原宿の街中で、まのりがキャラクターを手に抱いて、そのまま空へと投げ上げる。キャラクターはキラキラした光の玉になって、空へと飛んでいく。こんなシーンも制作するぜ。
このほかにもいろいろとキャラクターとまのりを共演させられるようなショットを撮影しておいたけど、今回はこれくらいにしておこう。あまりネタをばらすと正式版のビデオがつまらなくなっちゃうからね。余談だけど、プレビュー版の制作および合成用シーンを切り出すためにキャプチャしたDVデータは約20GB! DVクオリティだとたった10分弱で2GBも使うからあっという間にハードディスクがいっぱいになる。ハードディスク増設しておいてよかった~。
さて、次回はこのキャラクターのモデリングだ。実際のモデリングに使うソフトはメタセコイア。アニメーション作成とレンダリングにBlenderを予定している。両ソフトの連携方法とかも探ってみるぞ。モッティ自身、ヒヤヒヤドキンチョと非常に楽しみだ。待て、次回!!!!!!!!!!!!!!!
(望月 貞敏)