【第8回】

CCデコーダーで最新ハリウッド映画を字幕付き鑑賞

「FA-400」&「CCMAN」

(00/11/22)

CCデコーダーで英語版ビデオの英語字幕を表示

 以前米国に滞在した際に、テレビを見ていて台詞と同期した字幕が入っている番組があることに気がついた。後で知ったことだが、その字幕はクローズドキャプション(以下CC)という、日本の文字放送と同様にテレビの映像信号のすきまを利用してテキスト情報を送る仕組みだった。米国では、聴覚障害者への配慮からニュースや子ども番組、映画などを中心にCC付き番組が放映され、ビデオやDVDビデオのほとんどがCC付きとなっている。ただし、CCはアメリカ国内向けの規格のため、日本ではCC対応機器が非常に少ない。CCデコーダー「FA-400」を国内メーカーからインターネットでダイレクト購入した。「FA-400」は、ビデオデッキなどのプレイヤーからCC付き映像信号を受け取って、字幕表示付き映像として出力するデバイス。CC非対応のテレビにつないで、CC付きタイトルを字幕付きで鑑賞できる。さらに、シリアルポート経由でCCデータをパソコンに取り込むことも可能だ。さっそく秋葉原の輸入ビデオショップでCC付きの「スターウォーズ エピソード1」のビデオを購入し、「FA-400」をつないだテレビで見てみた。登場人物の話している英語の台詞が文字でも表示されて、ヒアリング能力のない筆者にはそれだけでも助かる。

英語版「スターウォーズ エピソード1」を日本語字幕で鑑賞

 さらに、CCデータの英語をリアルタイムに日本語翻訳できるソフト「CCMAN」を使って、パソコンの画面で映画を再生しながら別ウィンドウで日本語字幕の表示することに挑戦してみた。「CCMAN」は、市販の翻訳ソフトの翻訳エンジンを利用して、CCデコーダー「FA-400」から取り込んだCCデータをリアルタイムに翻訳して、パソコン上で日本語表示するソフト。今回は翻訳ソフトに日本アイ・ビー・エムの「インターネット翻訳の王様」を使い、「スターウォーズ エピソード1」を鑑賞した。すると、劇中に登場するロボットの“THIS WAY, PLEASE”という台詞が「こちら、お願いします」といったように、台詞が次々と自動翻訳されて表示された。自動翻訳なので決して分かりやすい日本語とは言えず、おかしな日本語に訳されてしまう台詞もあるが、英語音声だけで鑑賞するよりはずっとストーリーを把握しやすい。国内版が発売されないようなマイナーなタイトルや、いち早くハリウッド映画を観たいけれど、英語には自信がないという人にオススメだ。

「CCMAN」でエピソード1の字幕を翻訳 CCデコーダー「FA-400」
「CCMAN」でエピソード1の字幕を翻訳 CCデコーダー「FA-400」

【製品名】FA-400
【販売元】フュ-テックエレクトロニクス(株)
【価格】22,500円

□FA-400
http://www.futek-elec.co.jp/FA400.html

【ソフト名】CCMAN
【著作権者】Seiichi S. 氏
【ソフト種別】シェアウェア 8,500円
【バージョン】1.00

□CCMAN(Windows95/ハードウェア)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/hardware/se121779.html

(齋藤 正穂)

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