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【第110回】

サッカーシミュレーション「FIFA2001」

FIFA公認のサッカーシミュレーションはとことんリアル!!

(00/11/29)

タイトル画面

 ここしばらくサッカー関係のニュースが多い。アジアカップでの優勝。U-19の善戦。テレビ中継を観るたびに、「日本のサッカーも強くなったよなあ」としみじみ思う。そうそう。鹿島アントラーズの優勝と浦和レッズのJ1復帰も、両チームのファンである筆者にとってはうれしい結果だった。というわけで(!?)、今回は全国のサッカーファンのためにFIFA(国際サッカー連盟)、JFA(日本サッカー協会)公認のオフィシャルゲーム「FIFA2001」を紹介しよう。スタープレイヤーが実名で登場する、超リアルなサッカーシミュレーションだ。

中田選手の動きをモーションキャプチャー

スタジアムに入る中田の勇姿
スタジアムに入る中田の勇姿。モデリングがすばらしい

 「FIFA2001」はFIFA公認のタイトルであるだけに、本物のデータが使われている。なんといっても、この点が一番の目玉だと思う。イタリアのセリエAやイギリスのプレミアリーグで活躍する選手たち、そして各国のナショナルチームの選手たちがすべて実名で登場し、顔や体型も丁寧にモデリングされている。選手たちの動きも、中田やダービッツ、スコールズら一流選手のプレイをモーションキャプチャーで取り込んで作成したとのこと。現在発売されているサッカーシミュレーションの中で、ここまでリアルなものはない。究極の1本といっていいだろう。

まず最初に解像度の設定を

プレイは前半戦のみの45分
試合開始。プレイは前半戦のみの45分。実時間では5分程度

 デモ版のインストールが終わったら、プレイを始める前にグラフィックの設定を済ませておこう。Windowsのスタートメニューから[プログラム]-[EA SPORTS]-[FIFA 2001 Demo]-[FIFA 2001 Demo - 3D セットアップ]の順に開いて、3D設定用のプログラムを起動する。ダイアログが表示されたら、ゲームに使用するビデオカードと解像度を好みの設定に変更。解像度が高いほど精細なグラフィックでゲームを楽しむことができるが、そのぶん処理の負担が増し、動作が緩慢になってしまう。スポーツシミュレーションとして満足できる速度でプレイできるよう、ほどよい設定を探してもらいたい。とりあえず最初は、800×600ドットで様子を見てみてはいかがだろうか。

 なお、このデモ版はWindows 95/98/Me専用で、Windows NT/2000には未対応。また、動作にはDirectX 7.0a以降がインストールされているかGlideが動く環境が必要となるので、念のため。

操作は思ったよりも簡単

フィールドを駆けるジダン
フィールドを駆けるジダン。スピード感バツグンだ

 続いてデモ版を起動する。環境によってはタイトル画面が表示されるまで10~15秒程待たされる場合もあるが、慌てることはない。タイトル画面に続いてサイドセレクト画面が表示されたら、キーボードのカーソルキー[←]と[→]を使ってプレイしたいチームを選ぶ。このデモ版では、イタリアのセリエA、ローマ対ユベントスの試合を試すことができるので、どちらか好きなチームを決めてほしい。プレイするチームを選ばない場合は、コンピューター対コンピューターのデモンストレーションモードになる。いきなりプレイを始めるのではなく、最初はコンピューターのプレイを観戦してみるのもいいだろう。

 サイドを決めると両チームの選手が入場し、いよいよ試合が始まる。プレイは前半のみの45分。ゲーム中では実時間の10倍の速度で時間が進むので、実際のプレイタイムは5分程度。プレイに必要なキーは少なく、操作は思ったよりも簡単だ。ただしオフェンスとディフェンス、つまりボールを持っているときと持っていないときでキーの役割が変わる点に注意!!

オフェンスディフェンス
ドリブルカーソルキー移動カーソルキー
パス[S]キープレイヤーの変更[S]キー
ダッシュ[W]キーダッシュ[W]キー
シュート[D]キータックル[D]キー
ロブパス[A]キースライディングタックル[A]キー


モーションキャプチャーされた動きがリアル
モーションキャプチャーされた動きがリアル



こまかくパスをつないでボールを前線に送れ

次々に切り替わるカメラワーク
次々に切り替わるカメラワークはテレビ中継よりも迫力がある
 あとはもう、ただひたすら走り、蹴り、相手のゴールを狙うだけ。プレイヤーが操作している選手は、足元にオレンジ色の輪が表示される。[S]キーを押すとボールに一番近い選手にコントロールが移るので、タイミングよくポジションを切り換えながら戦おう。試合の展開は目まぐるしく速く、慣れるまではなかなか相手の動きについていくことができないが、何度か繰り返すうちにコツがつかめてくると思う。相手のボールを奪うには、真横からのスライディングタックルが効果的。逆に、長くボールを持っているとあっという間に倒されてしまうので、早め早めにパスをつなぐのがコツだ。

サッカーシミュレーションもここまで来た!!

スタジアムを埋めつくした観客の歓声が鳴り響く
スタジアムを埋めつくした観客の歓声が鳴り響く
 これはかなりスゴい。いままでいろいろなサッカーゲームをプレイしてきたが、ここまでリアルな映像は初めてだ。プレステやドリキャスなどコンシューマー系のゲームよりも高い解像度でプレイできるせいもあるのだろうが、とにかく、登場する選手たちのモデリングと動きが限りなくホンモノっぽい。

 とくに感動したのが、中田の動きだ。たとえば試合開始の直前、スタジアムに入場する際の歩き方。何気に気だるい腕の揺れ方が「おおっ、たしかに中田だ!!」と一発でわかる。ちょっと後ろに重心をおいてスルーパスを出す動きも、まぎれもなく中田のもの。…いや、本人からモーションキャプチャーしているのだから似ていて当たり前なのだが、それでもここまでリアルな動きをされると、さすがに驚く。ジダンやパティストゥータ、トッティも、テレビ中継で観る本人に顔や動きが恐ろしくよく似ていて、スゴイというより、なんかちょっとコワイ。「おいおい、サッカーシミュレーションもここまで来たのか!?」というのが、いまの偽らざる気持ちだ。

製品版には日本代表チームも登場

ゴールを決めて喜ぶバティストゥータ
ゴールを決めて喜ぶバティストゥータ。選手たちの表情も豊かだ

 このデモ版ではローマ対ユベントスの試合を試すことができる。エキシビジョンという設定なので、プレイは前半45分のハーフのみ。ゲームは5分足らずで終わってしまうが、映像と動きのすばらしさは十分に確認できるはずだ。製品版には、イタリアやイギリス、ドイツなどヨーロッパを中心に世界主要16リーグと58カ国のナショナルチームが収録されている。もちろん、その中には日本代表チームも含まれているとのこと。2000~2001年に行われた各国のリーグ戦を楽しめるほか、ナショナルチーム同士の対戦やカップ戦も楽しめるらしい。登場する選手をトレードして、自由にチームを編成できるというのおもしろそうだ。

 日本語版は、12月7日にエレクトロニック・アーツ・スクウェアから発売される予定。価格は7,980円(税別)とのこと。

発売元エレクトロニック・アーツ・スクウェア
価格7,980円
発売日12月7日予定

(fifa2001_demo.zip、20.6MB、ゲームデモ)

□「FIFA2001」のホームページ
http://www.japan.ea.com/fifa2001/
□「FIFA2001」のダウンロードページ
http://www.japan.ea.com/fifa2001/download.html

(駒沢 丈治)


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