メタボールに対応した3DCG作成ソフト「HFR」v1.21
レイトレーシングによる映り込みが美しい3D CGを作成可能
(00/11/29)
メタボールに対応した3D CG作成ソフト「HFR」v1.21が公開された。マウスで面や球などのオブジェクトを配置して光源を設定するだけで美しい3D CGを作成できる。Windows 95/98/2000に対応した4,000円のシェアウェアで、現在ベクターのライブラリページからダウンロードできる。
「HFR」は、メタボールに対応した3D CG作成ソフト。起動すると、3Dオブジェクトを配置する空間を正面、側面、上面のそれぞれから見た三面図と、リアルタイムに視点を移動して3Dオブジェクトを確認できる透視図の計4つの図が表示される。マウスで図の中に平面や球など様々な3Dオブジェクトを配置して、透視図上でマウスをドラッグすることで視点の位置をリアルタイムに変えながら3Dオブジェクトの見え方を確認できる。さらに、ポイントライトやスポットライトといった照明を配置して、3Dオブジェクトに陰影をつけることも可能だ。3Dオブジェクトをイメージ通りに作成できたら、レンダリングしてみよう。3Dオブジェクト表面の反射率や背景画像などを変更することで、映り込みが美しい様々なレイトレーシング画像が作成できる。
「HFR」では、特殊な3Dオブジェクトとして自由曲面やメタボールなどをサポートしている。自由曲面は、ベジェ曲線を利用して複雑な表面の3Dオブジェクトを作成できる。メタボールは球形のオブジェクトで、粘土のように容易に変形する性質がある。近距離に複数のメタボールがあると、メタボール同士は引かれ合って、液体が表面張力を保つかのようになめらかに融合する。作成したデータは、独自形式のほかDirect3D標準形式のXファイルに出力することもできるため、3DゲームなどDirect3Dを利用したソフトの開発者に最適だ。なお、試用中はデータの保存ができない制限がある。
【著作権者】古野 裕晃(HF) 氏
【ソフト種別】シェアウェア 4,000円
【バージョン】1.21
□HFR(Windows95/画像&サウンド)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se141708.html
(齋藤 正穂)