【第112回】
ドライブシミュレーション「Midtown Madness 2」
シスコのメインストリートを思う存分カッ飛ばせ!!
(00/12/13)
渋滞でトロトロとしか進めない道を運転していると、ときどきブォンと思いっきりアクセルを踏みたくなることはないだろうか? いや、べつに暴走したいというわけじゃないのだが、目の前の信号が青に変わっても進めない状態が延々続いたりすると、さすがに「たまらんぜこりゃ!!」という気分にもなる。そこの歩道か向こう側の車線をガーッと走れば10分で着くのに、なーんて危険な妄想がふと脳裏をかすめたりして、我ながらちょっとコワい。もちろんそんなことは絶対にしないけど(安全第一)、もしリュック・ベッソンの映画『TAXi』みたいな無茶が許されるなら、それはそれで燃えるかも。…というわけで、今回はそんな隠れ不良ドライバーにもってこいのゲーム、マイクロソフトの「Midtown Madness 2」を紹介しよう。
今度はサンフランシスコが舞台だ
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フォード・マスタング・ファーストバック。スピードはあるがコントロールしにくい
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「Midtown Madness」シリーズは、実在する街を実在するクルマに乗って走ることをテーマにしたドライブシミュレーションだ。前作「Midtown Madness」はシカゴが舞台だったが、「2」ではサンフランシスコとロンドンの市街地を思う存分走り回ることができる(ただしデモ版ではサンフランシスコのみ)。交通ルールやマナーを守るかどうかは、プレイヤーであるあなた次第。3Dグラフィックを駆使して再現された街並みには信号や街灯が配置されているし、もちろん対向車や歩行者も登場する。プレイヤーが運転するクルマも、乗用車やバス、タクシーなど、普通ならあまりゲームには使われないものばかりだ。スタイルこそ違うが、「乗り物を自由に操縦できる」というコンセプトは、同社の看板ソフト「マイクロソフトフライトシミュレータ」に似ている。
日本語ドキュメントで動作環境を確認
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ミニクーパー・クラシック。素直で小気味いい走り。ハンドリングも上々だ
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ダウンロードしたファイルを実行すると、「Midtown Madness 2」のアイコンがデスクトップに表示される。これをダブルクリックしてデモ版を起動。もしデモ版の代わりに「YIKES!!」と書かれたドキュメントファイルが表示された場合は、「システムになんらかの不都合があるかもしれない」ということだ。動作に必要な条件を満たしているかどうか確認してみよう。ちなみに「Midtown Madness 2」はWindows 98/Me/2000のみの対応で、Windows 95/NTには対応していない。また動作にはDirectX 7.0a以上と、それに対応したドライバーが必要だ。このほかにも細かい環境制限があるので、詳しくは日本語のドキュメントファイルを参照のこと。
メインメニューが表示されたら、最初にグラフィックスの設定を済ませてしまおう。画面右上の「OPTION」をクリックしてオプション設定画面に入り、続いて「GRAPHICS」をクリックする。もし「RENDERER」が「Software only(no 3D video card)」になっていたら、「Hardware(3D video card)」に切り替える。GeForceなど一部のビデオカードでは、より高速な「Hardware(3D video card with T&L)」を選ぶことも可能だ。
観光客気分で気ままにドライブ
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シスコといえばケーブルカー。まずは観光気分で街の風景を楽しむ
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全体マップを表示してチェックポイントの位置を確認
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いったんメインメニューに戻って、今度は画面右下の「QUICK RACE」をクリックする。車種の選択画面が表示されるので、フォード・マスタング・ファーストバックかミニクーパー・クラシックのいずれかを選ぶ。初めてプレイするなら、比較的運転しやすいミニクーパーがいいだろう。トランスミッションは「Automatic」で。好みのボディカラーを選んだら、「GO DRIVE」をクリックして街へ出る。
操作方法はプレイ中に[F1]キーを押せば見ることができるが、とりあえずこれだけ覚えておけば、困らない程度には運転できると思う。
アクセル/ブレーキ | [↑]/[↓]キー |
ハンドル | [←]/[→]キー |
ハンドブレーキ | スペースバー |
マップ表示 | [Q]キー |
メーター表示 | [H]キー |
バックミラー表示 | [BackSpace]キー |
「QUICK RACE」は、時間制限やルートに縛られることなく、サンフランシスコの市街地を自由に走るモード。筆者はサンフランシスコに行ったことがないので間違っていたら勘弁してもらいたいのだが、スタート地点はチャイナタウンの東、トランスアメリカ・ピラミッドの真下あたり…だと思う。直進するとすぐ広い道路に出るので、あとは[Q]キーを押して地図を見ながら、好きな方向に進んでみよう。チャイナタウンを右手にぐるりと迂回すると、ケーブルカーのライン(カリフォルニアストリート線)にぶつかるはずだ。この付近(ノブヒル)は坂が多く、景観も美しい。テレビや写真で見覚えのある場所を見つけることができるかもしれない。
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建物や道路がリアルに再現されている。車体のモデリングもすばらしい
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タイムトライアルとカースタントに挑戦
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こんな事故は日常茶飯事。思う存分、走ることを楽しみたい
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「QUICK RACE」モードでクルマの運転に慣れたら、次はレースを楽しんでみよう。メインメニューから「RACES」をクリックしてレースメニューに入り、「BLITZ」か「CHECKPOINT」を選ぶ。「BLITZ」では一方通行の道をわざと逆走する危険なレースを、「CHECKPOINT」では101号線をゴールデンゲートブリッジに向かって駆け抜けるトライアルを試すことができる。ここではミニクーパーより、マスタングに乗って走るほうが楽しい。
メインメニューから「CRASH COURSE」→「SF STUNT DRIVER」→「TRANING」の順に選ぶと、カースタントにトライすることもできる。スタートから22秒以内に4カ所のチェックポイントをすべて通過し、最後はクルマごと貨物船にジャンプするというものなのだが、こちらはいまだに成功できていない。十分速度が出ていなければ越えられない距離なので、難易度はかなり高いと思う。
どこをどう走るのもワタシの自由
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マスタングでレースに出場。ゴールの向こうに金門橋が見えた
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なんせ土地カンがないので地図を見ながらのプレイになってしまったが、街はかなり正確に再現されているようだ。少なくとも、ランドマークとなる建物や公園は地図どおりに配置されている。もちろん多少デフォルメされているに違いないが、それでもひとつの都市を丸ごとゲームの舞台にしてしまうというのは、スゴイことだと思う。もしいつか本当にサンフランシスコを訪れることがあったとしても、「そこを曲がるとチャイナタウンだよね」なんて感じで、初めて来たような気がしないかもしれない。
そして、交通ルールなどおかまいなしにガッツンガッツン自由に走ることができるというのも、このゲーム「Midtown Madness 2」ならではの楽しみ方だ。逆走、追突、信号無視、歩道への乱入もOK。だからなんだといわれると困るが、日ごろは絶対に許されない行為だけに、これがなかなかキモチいい(おいおい)。
製品版には20種類のクルマが登場!!
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サンフランシスコ湾でスタントに挑戦。無事貨物船に飛び乗ることができるか?
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デモ版の制限は次のとおり。まず運転できるクルマが、フォード・マスタング・ファーストバックとミニクーパー・クラシックの2種類のみ。走行できる場所も、サンフランシスコの一部に限られている。製品版では、サンフランシスコだけでなくロンドンを走ることもできるし、6種類のレースを楽しめるとのこと。また運転できるクルマも、フォルクスワーゲン・ニュービートルやパノズAIVロードスターなど、全部で20種類が用意されている。ロンドンタクシーやハイモビリティカー(軍用ジープ)、二階建てバスを乗り回せるというのもおもしろそうだ。
日本語製品版は現在すでに発売中で、価格はオープンプライス。推定小売価格は6,800円となっている。
発売元 | マイクロソフト(株) |
価格 | 6,800円 |
発売日 | 発売中 |
(MM2Trial.exe、30.8MB、ゲームデモ)
□「Midtown Madness 2」のホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/midtown2/
□「Midtown Madness 2」のダウンロードページ
http://www.microsoft.com/japan/games/midtown2/trial.htm
(駒沢 丈治)
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