【最終回】
携帯電話用赤外線ポートでパソコンからメモリダイヤルを追加
「IrGEAR For KEITAI」&「NMIrDA」
(00/12/20)
ケータイがケーブル要らずのモデムに変身!
今回入手したデバイスは、携帯電話のコネクターに装着する赤外線ポート「IrGEAR For KEITAI」。人気集中で発売日に買い損ねてしまい、予約までしてようやく手に入れることができた。オープン価格で、秋葉原での実売価格は9,000円前後。手の中に隠れるほど小さく、NTTドコモの携帯電話用コネクターと赤外線ポートのほかは、ボタンとLEDが1つずつというシンプルな外観。携帯電話に装着して、ノートパソコンの赤外線ポートに近づけると、パソコンが「IrGEAR For KEITAI」をモデムとして自動的に認識し、ケーブル要らずでモバイル通信が可能になった。さらに、「IrGEAR For KEITAI」は電子名刺交換機能を備え、赤外線ポート経由で電話番号や住所の入ったvCardデータを交換できる。「IrGEAR For KEITAI」を装着した携帯電話の電話番号や、あらかじめ記憶させておいたvCardデータを、ノートパソコンやPalm、ZaurusなどのPDAに転送可能だ。
パソコンから赤外線ポート経由でメモリダイヤルをラクラク追加
「IrGEAR For KEITAI」の電子名刺交換機能を利用して、面倒なメモリダイヤル編集をパソコンからできないかと考えた。そんな要望にバッチリ応えてくれるソフトが「NMIrDA」だ。「NMIrDA」は、本来NTTドコモの携帯電話“NM207”の赤外線ポートと通信するためのソフトだが、NM207以外の携帯電話でも「IrGEAR For KEITAI」を装着すれば利用できる。携帯電話に装着した「IrGEAR For KEITAI」とノートパソコンの赤外線ポートを向き合わせ、「NMIrDA」に名前やフリガナ、電話番号などを入力して[送信]ボタンを押すと、転送成功を知らせるブザーが鳴った。携帯電話のメモリダイヤルを確認してみると、パソコンで入力したデータが追加されていた。これまで、携帯電話の少ないキーで入力する手間が面倒で、メモリダイヤル編集をサボっていた筆者にはうってつけデバイスと言えそうだ。
「まさおのデバイスパラダイス」は、今日が最終回。振り返ってみると、実用度抜群のデバイスから、我ながらあきれてしまいそうになる冗談のようなデバイスまで、さまざまなデバイスを紹介することができた。今後もデバイス道を突き進んでいきたいと思う。
|
|
「NMIrDA」でvCardデータを送信
| 「IrGEAR For KEITAI」を、 パソコンの赤外線ポートに近づける
|
【製品名】IrGEAR For KEITAI
【販売元】リンクエボリューション(株)
【価格】オープン価格(本文参照)
□リンク・エボリューション - スマート・ワイヤレス・リンク・ソリューション
http://www.linkevolution.co.jp/
【ソフト名】NMIrDA
【著作権者】すえき 氏
【ソフト種別】シェアウェア 700円
【バージョン】-
□suecky.com
http://suecky.com/
(齋藤 正穂)