あなたにオススメのテキストエディターあります!
初心者からヘビーユーザーまでタイプ別に厳選した6本を紹介
(01/01/16)
“テキストエディター”というものをご存じだろうか。文章を入力することに重点を置いたソフトで、ワープロソフトと違い文字修飾やレイアウトなどの機能がない分、コンパクトで軽快に動作する。とはいえ、ただ単にワープロソフトからレイアウト機能を省いたものがテキストエディターという訳ではない。オンラインソフトとして公開されているテキストエディターには、テキストを色分けして表示できるものから、縦書き表示対応のもの、系統立てて文章を書くことに適しているものまで、様々なテキストエディターが公開されている。この中からテキストエディター初心者からヘビーユーザーまで、タイプ別にオススメのテキストエディターを6本チョイスした。
まだテキストエディターを使ったことがない人に「TeraPad」
普段「メモ帳」を利用している人や、テキストエディターを利用したことがない人にオススメなのが「TeraPad」だ。「TeraPad」は「メモ帳」にはない置換機能や、行番号・ルーラー表示、アンドゥ・リドゥ機能、禁則処理などを備えている。フリーソフトとして公開されているのもうれしい。置換機能では指定した単語を簡単な操作で一気に変換できる。たとえば、『窓の森』と誤って入力してしまった文章でも、検索する文字列に『窓の森』、置換後の文字列に『窓の杜』を指定するだけで文字列を置き換えることができる。文章中に『窓の森』がいくつ記述されていても一気に置換してくれるので、文書作成の作業効率が大幅に向上するだろう。また、文章を修正したけれどやっぱり前の記述がよかったので、元に戻したいという時に便利なのが、アンドゥ機能だ。操作も簡単で、[CTRL]+[Z]のキー操作だけで簡単に復元させることができる。このほか、行数を表示してくれる行番号表示や一行の桁数を表示するルーラー表示機能も備えているので、行数や桁数が指定された文章の作成にももってこいだ。
【著作権者】寺尾 進 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.61(00/12/08)
□ToClip for Windows
http://www2s.biglobe.ne.jp/~t-susumu/toclip/
縦書き派のあなたには「O's Editor」
日本語はやっぱり縦書きが一番というあなたには「O's Editor」がオススメ。日本語による文章の入力や表示に優れており、印刷結果に近いイメージで編集できるテキストエディターだ。原稿用紙の書式を選択した場合には、画面上に表示される原稿用紙に文章を縦書きで編集していくことができる。原稿用紙1マスに1文字ずつ文字が入力されていくので、原稿用紙に書いている感覚と同じように編集することが可能だ。原稿用紙以外にもの大学ノートや便箋といった書式が計13種類用意されており、画面下部のタブで簡単に書式を切り替えて表示できる。これらの書式は『スタイル』と呼ばれ、段組みや行数、行間などをはじめ、バックアップの作成、縦書き表示、ワードラップの有無などを自由に設定することができる。原稿用紙のマス目も一緒に印刷されるので、200字詰め原稿用紙など自分に都合の良い文字数の原稿用紙を作って文章を印刷することも可能だ。
【著作権者】おぬま ゆういち 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】3.71(00/12/13)
□O's Page
http://ospage.com/
小説や論文などを系統立てて書きたいなら「eMemoPad」
小説や論文など、長い文章を書く際はただつらつらと書くのではなく、内容のまとまりごとに順序よく整理して書きすすめたほうがよい。そんな時はアウトラインプロセッサーの「eMemoPad」を使うと便利。アウトラインプロセッサーとは、文章を章や段落などに分けて管理することができるテキストエディターの一種。たとえば、小説では1つの章の中にいくつかの段落が存在するが、「eMemoPad」は、まず章や段落などの項目を作成して、項目ごとに文章を書くようになっている。章や段落などの項目名は、画面左側のツリービューに表示され、ドラッグ&ドロップ操作で項目内の文章ごと順番を入れ換えることができる。章の下に段落を作成するなど、各項目を階層的に管理することも可能だ。「eMemo Pad」では、[カテゴリー]と[メモ]、[結論]の三種類の項目アイコンが用意されており、章や段落などの区別がつきやすいようになっている。
【著作権者】藤本 忠俊 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.25 Release 13(00/11/06)
□eMemoPad Home
http://www05.u-page.so-net.ne.jp/qb3/toshi-j/eMemoPad/
HTMLタグを覚えるのが面倒な人に「HTML Project2」
テキストエディターでホームページを作成する場合は、HTMLタグの入力が必要不可欠。しかし、テーブル作成などで複雑なHTMLタグをひとつひとつ入力するのは面倒だ。そんな時にオススメなのがタグ挿入型のHTMLエディター「HTML Project2」。右クリックメニューからHTMLタグを選択するだけで簡単にHTMLタグが挿入できるようになる。右クリックメニューにはHTMLタグの前に日本語の説明が書かれているので、タグを漠然としか覚えていない人でも簡単に操作できる。“<A HREF="">”などリンク先の設定が必要なタグではタグ挿入時にウィンドウが表示され、リンク先などの設定を行った後にタグが挿入されるため、URLなどの情報をタグのどこに記述するか分からなくても大丈夫。テーブルやフレームタグの編集では実際にどのように形になるのか表示しながら設定できるようになっている。複数のHTMLファイルを同時に開いて編集でき、ホームページ全体を1つのプロジェクトとして管理することも可能だ。
【著作権者】兼頭 武 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.11(01/01/03)
□Kanetoのホームページ
http://www1.ttcn.ne.jp/~kaneto/
プログラムを作る人には「Peggy Pro」
プログラム開発のために特化したエディターが「Peggy Pro」だ。C言語やDelphi、Perl、PHPなど50種類以上のプログラム言語のコマンド、関数、文字列、コメント、数値などの色分け表示に対応している。様々なOSで利用されているバージョン管理支援ソフトの「RCS」や「CVS」と連携できるのも特長だ。強力な検索、比較機能も備えており、「RCS」や「CVS」を併用することで、いつどのような変更を加えたのかが一目でわかるようになる。ソフトを頻繁に更新している開発者にはもってこいだろう。また、複数のファイルをグループとして管理するプロジェクト機能を備えており、デバッガーやコンパイラーと連携させることも可能。この機能を利用すれば「Peggy Pro」上からマウス操作だけでコンパイルなどを行うことができるなど、趣味の日曜プログラミングから業務向けなど様々な用途で利用できる。
【著作権者】アンカーシステムズ(株)
【ソフト種別】シェアウェア 4,500円
【バージョン】3.13(00/11/30)
□アンカーシステムズ
http://www2.noritz.co.jp/anchor/
UNIX好きのあなたには「xyzzy」
仕事上の理由や個人的な趣味でWindowsとUNIXの両方を併用しているというあなたには「xyzzy」がオススメだ。「xyzzy」はUNIXで代表的なテキストエディターである「emacs」風のキー設定を採用しているため、「emacs」に慣れている人がWindows上でも違和感なくテキスト編集を行うことができる。また、キー設定を簡単に変更できるのも特徴で、同じくUNIXで一般的に利用されているテキストエディターである「vi」風や、Windows風のキー設定にも変更できる。対応している文字コードも豊富で、シフトJIS/JIS/EUCのほか、Unicodeにも対応しているため、日本語と朝鮮語、簡体字・繁体字中国語など複数の言語が混在したテキストファイルを作成することも可能だ。また、Lispと呼ばれるスクリプト言語を搭載しており、ユーザーが独自のLispプログラムを作成することで新しい機能を組み込むこともできる。そのほか、メールソフトの「電信八号」と連携して、「xyzzy」からメールの送受信や返信メールの作成などの操作ができるほか、辞書ファイルを利用して辞書引き機能などを利用することも可能だ。
【著作権者】Tetsuya Kamei 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.2.1.174(01/01/09)
□ばりやる気のないぺぇじ
http://www.jsdlab.co.jp/~kamei/
(山本 幸広)