Winゲームデモ!


【第115回】

マルチプレイ型アクションRPG「Diablo II」

世界を震撼させたゲームのデモ版が、ついに登場!!

(01/01/17)

タイトル画面

 対戦型マルチプレイゲームの先駆けとなった「Diablo」が発売されたのは、1997年のこと。その後世界的な大ヒット作となり、PCのみならずコンシューマーにも移植されたのは周知のとおりだ。今回紹介するのは、その最新作「Diablo II」。昨年夏の製品版発売時には、深夜販売にもかかわらず秋葉原で行列ができたほどだが、どういうわけかデモ版の公開が遅れていた。今年になってようやく公開されたデモ版を、実際にプレイしてみよう。

アクション+マルチプレイRPGのおもしろさ

デモ版で使えるバーバリアンの男性キャラ
デモ版で使えるバーバリアンの男性キャラ。体力抜群だ

 マルチプレイ型アクションRPGといってもピンとこないかもしれないが、簡単にいってしまえば、複数のプレイヤーがネットワークを経由して互いに協力したり敵対しながら戦うバトルアクションのこと。操作そのものはアクションゲームに近いが、用意されているアイテムやクエストが豊富で、キャラクターの成長もある。数ある選択肢の中からどのキャラクターをどのように育て、どんな装備をさせるか。誰と協力し、誰と敵対するかが重要になるわけで、こうした部分はマルチプレイ型のRPGに近い。

 今回紹介する「Diablo II」は、現在もっとも人気のあるマルチプレイ型アクションRPGのひとつだ。前作と同様に剣と魔法の世界をモチーフにした作品で、最大8人のプレイヤーが同時にプレイすることができる。ただしデモ版にはネット接続機能がなく、シングルプレイしか試すことができない。ちょっぴり残念だが、とりあえず試してみよう。

操作は簡単。ショートカットキーを組み合わせて戦おう

住民と会話して情報を集める
キャンプの住民と会話して情報を集める。RPGの基本だね
ショップで武器やアイテムを揃える
ショップで武器やアイテムを揃える。いらないものはバンバン売ってしまおう

 画面は、キャラクターを斜め右上から見下ろすクォータービューが使われている。和製RPGでもお馴染みのスタイルなので、違和感は感じないはずだ。画面の左側に表示される赤いフラスコが、ヒットポイントの残量。これが空になると、キャラクターは死んでしまう。ヒットポイントは自然に少しずつ回復するほか、ヒールポーションを飲むことによって回復することもできる。右側の青いフラスコはマジックポイントの残量。魔法を使うと減る仕組み。

 キャラクターの移動は、進みたい方向をマウスポインタで示してから左クリックする。立ち止まりたい場合は、クリックしている指を離せばいい。攻撃はマウスの右クリック。ただし狙いたいモンスターにマウスポインタを合わせて、そのまま左クリックでも構わない。拾いたいアイテムが落ちていたら、それにマウスポインタを合わせて左クリック。装備の変更やアイテムの使用は、画面下部に表示されるツールアイコンからアイテムウィンドウを開いて行う。…とまあ、そんなわけで「Diablo II」では操作のほとんどマウスで行うことができる。もちろん主なアクションにはショートカットキーも割り当てられているので、キーボードと組み合わせると、より素早く操作することも可能だ。ショートカットキーについては、ヘルプ画面か付属のドキュメントを参照のこと。

 冒険の舞台はかなり広いが、「Diablo II」にはオートマップ機能が付いているので、それを使えば迷うこともない。ツールアイコンから“AUTOMAP”をクリック、もしくは[TAB]キーを押すと、メイン画面に既知のマップをオーバーラップ表示させることができる。


襲いかかるモンスターを返り討ちに。戦闘が終わると、周囲は血の海だ
襲いかかるモンスターを返り討ちに。戦闘が終わると、周囲は血の海だ



悪の巣窟を壊滅させろ!!

“Den of Evil”に到着
“Den of Evil”に到着。周囲にモンスターは見えないが、油断は禁物だ

 では、さっそくプレイしてみよう。ゲームが始まると、プレイヤーのキャラクターは冒険者たちが集うキャンプの片隅に出現する。装備は最低限の武器と鎧だけで、所持金もなし。最初は何をすればいいのかさっぱり見当がつかないが、周囲の人たちと話をするうちに少しずつ状況がわかってくるはずだ。これは英語版のデモなので当然メッセージも英語だが、大丈夫。それほど難しくはない。

 さて、キャンプで雑貨屋を営む女僧の“ARAKA”と話をすると、最初のクエストが始まる。その内容は、キャンプの外の平原“Blood Moor”にある“Den of Evil(悪の巣窟)”へ行き、その中のモンスターたちを一掃するというもの。“Den of Evil”の入り口は平原のどこかにあるので、それを探しながら雑魚キャラを倒してレベルアップを目指す。レベル3が一応の目安。ついでに装備も整えよう。戦闘中によい武器や鎧を見つけたら、すかさずゲット。詳細がはっきりしないアイテムには、赤いアイデンティファイスクロールを使う。サッシュやベルトを装備すると、アイテムウィンドウを開かずにポーションを使えるようになるので楽だ。

 “Den of Evil”はたいして広いダンジョンではないが、ところどころにモンスターが群れている場所がある。囲まれると苦しくなるので無理をしないで少しずつ攻略しよう。一度経験すればイヤでも身にしみるはずだが、このゲームは死のペナルティが大きい。赤色のヒールポーションが尽きたら、いったんキャンプへ戻って出直したほうが賢明だ。洞窟に巣食うモンスターを倒してマップを書き上げれば、最初のクエストは無事完了。キャンプへ戻り“AKARA”に報告すると、まとまった報酬が手渡される。

狡猾な戦士Blood Ravenを倒せ!!

ゾンビを倒しながらダンジョン内部を移動する
ゾンビを倒しながらダンジョン内部を移動する。無理は禁物
 ふたつめのクエストは、“Den of Evil”のさらに先にある“Cold Plains”に棲む“Bool Raven”を討伐すること。“Cold Plains”の一角に朽ち果てた墓場があるので、そこを目指そう。この周囲は、ちょっと歩いただけでモンスターがワラワラと現れる危険な場所だ。雑魚キャラを上手に倒しながら、レベルアップと装備の充実を計りたい。レベル5未満で“Blood Raven”と戦うのは避けたほうがいだろう。

 ちなみに“Blood Raven”というのはクロスボウを使う戦士で、やたらと移動速度が速い。こちらの攻撃がほとんど命中しないまま、遠距離から次々と矢を打ち込まれるつらい戦いになるだろう。まず周囲の雑魚キャラを一掃して“Blood Raven”を孤立させ、その後墓場内の狭い場所に誘い込んでから戦うといい。もちろん、ヒールポーションも十分に用意しておくこと。“Blood Raven”を倒すとふたつめのクエストが完了し、デモ版のプレイが終わる。しかしマップ内にはまだ未踏破のダンジョンや場所が残されているので、そこを舞台にプレイを続けることは可能だ。

これはもうプレイするしか

ふたつめのクエスト“Blood Raven”の討伐
ふたつめのクエスト“Blood Raven”の討伐。なかなかの強敵だ
 すっかり本気でプレイしてしまった。すでに定評のある作品を取り上げてしみじみいうのもヘンだが、さすがに「Diablo II」はおもしろい。アイテムの種類が豊富だし、武器や鎧を自由に組み合わせて戦うことができる。操作も簡単。マウスひとつでサクサク戦えるところもいい。そしてなにより、プレイ中に感じる緊張感。暗闇の奥からモンスターの集団がゾロッと現れると、アドレナリンが出るのがわかる。死と隣り合わせの緊張感こそが、「Diablo II」の醍醐味だ。日本はもちろん、世界中に多くのファンがいるのもうなずける。これは文句なしに傑作だと思う。

日本語製品版はコンビニでも販売中

“Cold Plains”には雪男のようなモンスターが棲んでいる
“Cold Plains”には雪男のようなモンスターが棲んでいる

 冒頭にも書いたように、デモ版ではシングルプレイのみで、マルチプレイを試すことはできない。対戦、もしくはチームプレイがこのゲームの醍醐味であることを考えると残念だが、それでもたっぷり楽しむことができるだろう。「Diablo II」の世界は、生き馬の目を抜く厳しい場所だ。わけもわからないままマルチプレイで戸惑うよりは、シングルプレイで十分慣れてから挑んだほうが、本人にとっても、また他のプレイヤーにとってもよいことかもしれない。デモ版で選べるキャラクターはバーバリアンの男性のみだが、体力の基礎ポイントが高いのでゲームに不慣れな初心者にも楽に扱うことができる。

 メッセージや音声が吹き替えられた日本語製品版は現在すでに発売中で、PCショップのほか、一部のコンビニでも入手可能だ。価格は9,800円(税別)。Windows 95/98/Meのほか、Windows NT 4.0(SP5以降)/2000にも対応している。

発売元(株)カプコン
価格9,800円
発売日発売中

(DiabloIIDemo.exe、131.9MB、ゲームデモ)

□「Diablo II」のホームページ
http://www.capcom.co.jp/diablo2/
□「Diablo II」デモ版のダウンロードページ
http://www.blizzard.com/diablo2/demo.shtml

(駒沢 丈治)


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