Winゲームデモ!


【第117回】

サーフィンゲーム「Championship Surfer」

スカッと爽やかに大ワザを決めろ!!

(01/01/31)

タイトル画面

 どちらがいい、悪いという話ではないのだが、世の中には明らかにミスマッチな組み合わせが存在する。たとえば、PCゲームとマリンスポーツがそうだ。筋肉質で、日焼けした顔に白い歯がキラリと輝くPCゲーマーなんて…いや、いるかもしれないけど、どこか間違っているような気がする。筆者が知る限り、PCゲーマーの多くはマリンスポーツに興味がないし、そもそも海が似合わない。筆者もそうだが、彼らの大半は夜行性で、紫外線に弱いからだ。そんなわけで、今回紹介する「Championship Surfer」はちょっとベクトルが違うかもしれないが、たまにはこういう爽やかなスポーツ系シミュレーションをプレイしてみるのも楽しいかも。

バランス感覚とワザのバリエーションを楽しむ

メインメニュー
メインメニュー。デモ版では”ARCADE”と”FREE SURF”の2モードをプレイできる

 サーフィンを扱ったゲームは珍しい。ちょっと前にPS2用のものが発売されたが、思い当たるのはそのくらいだ。サーフィンはワザのバリエーションやスピード感、微妙なバランス感覚を楽しむスポーツであるだけに、ゲーム化が難しかったのだろう。ハードウェアが進化し、十分な3D表現が可能になったからこそ実現できたジャンルなのだと思う。この「Championship Surfer」も、3Dグラフィックスを駆使して作られた、美しいシミュレーションゲームだ。プレイヤーは様々なワザを習得し、クールに、そしてキモチよくバーチャルなサーフィンを体験することができる。

タイミングが勝負

キャラクターの選択
キャラクターの選択。慣れないうちはバランス感覚のいい”Lopez”のほうがいいかも
サーフボードの選択
サーフボードの選択。今回のデモでは、あまり違いを実感できなかった

 プレイを始める前に、まずディスプレイの設定を済ませてしまおう。ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、“Surfdemo”というフォルダが作られる。その中の“Config.exe”を実行して、お好みの解像度に設定してほしい。設定終了後、同じフォルダの“Surf.exe”を実行するとゲームが起動する。このデモ版では“ARCADE”と“FREE SURF”の2モードを試すことができるが、とりあえず“FREE SURF”から始めるほうをおススメしたい。このモードはプレイに制限がなく、自由にサーフィンを楽しむことができる。ある程度ワザをマスターしてから“ARCADE”をプレイしたほうが、わかりやすいし楽しいと思う。

 好みのキャラクターとビーチ、そして天候を選んだら、プレイに入る。操作方法は下記のとおり。

パドリングの速度調整[↑]/[↓]キー
進行方向の調整[←]/[→]キー
テイクオフ(ボードに立つ)左の[Ctrl]キー
スナップ(180度スピン)左の[Shift]キー
グラブ(ボードをつかむ)左の[Alt]キー
ジャンプ[Z]キー
カメラの切り替え[PageUp]/[PageDown]キー
視点切り替え[Z]キー
ズームイン/アウト[+]/[-]キー

 パドリングしながら波が近づいて来るのを待ち、ググッと海面が盛り上がったところでタイミングよく左の[Ctrl]キーを押すと、サーフボードに乗ることができる。あとは[←]と[→]キーを使って、進行方向をコントロールすればいい。


水面がググッと盛り上がったら[Z]キーでテイクオフ
水面がググッと盛り上がったら[Z]キーでテイクオフ


まずは基本をマスターしよう

パドリングで波を待つ
パドリングで波を待つ。速度の調整は[↑]と[↓]キーで

 プレイそのものは至ってシンプルだ。とにかく、ボードからコケないように波に乗っていればいいのだが…しかし、それではつまらない。ただバランスを取っているだけでは、全然、まったく、さっぱり、上達しないからだ。イカしたサーファーになるには、クールなワザをマスターする必要がある。

 ざっと調べてみたところ、サーフィンには50種類以上の技があるらしいのだが、とりあえずトライしてもらいたいのが、もっとも基本的なワザ、“ボトムターン”だ。テイクオフしたらそのまま波の底(ボトム)まで滑り落ち、[←]キーを長めに押してクルッと360度ターンするワザ。シンプルだが、きれいに決まれば30点もらえる。次に“トップターン”。こちらは波の頂上(トップ)でターンするワザで、成功すれば80~100点ぐらい。タイミングをつかむのが難しいが、集中すれば5分ぐらいでできるようになるだろう。“フローター”も割と楽だ。波のトップからボトムに向けて軽くジャンプするように滑り落ちるワザで、50~70点。“トップターン”と組み合わせると、合計で150点前後をゲットできる。

難易度の高いワザにも挑戦!!

連続ワザで高得点を目指そう
連続ワザで高得点を目指そう。難易度の高いワザほどスコアも高い
 基本的なワザを覚えたら、次はちょっと派手なワザに挑戦してみよう。波の側面を滑りながら左の[SHIFT]キーを押して180度のスピンを決めると、“スナップ”がカウントされて80~100点。そのまま波の崩れる直前をかすめるようにもう一度スピンすると“バレル”が追加されて、さらに80~100点プラス。もっと大ワザもある。ボトムからトップに向かって一気に滑り上がり、[Z]キーを押して空中に浮かび上がると、“エアー”がカウントされて100~250点の高得点をゲット。このときカメラがグイッとプレイヤーの近くまでズームするシーンは、すばらしくカッコいい。

 “ARCADE”モードの1面をクリアするには2分間に1,000点以上のスコアを出さなければならないが、“トップターン”と“フローター”を連続して繰り出しながら得点を稼ぎ、これに“スナップ”“バレル”“エアー”を追加すれば十分いけるはずだ。

気分は『Big Wednesday』!!

“ARCADE”モードでは海面に機雷が浮かんでいる、って危ないぞ!!
“ARCADE”モードでは海面に機雷が浮かんでいる、って危ないぞ!!
 丸2日、はまり続け。面クリア感覚でワザにトライできるせいか、ついつい繰り返して遊んでしまう。ほかにも仕事が詰まっているというのに、なんとも困った状態だ。アクションゲームなのだが、このおもしろさは、いや中毒性は、「ソリティア」や「フリーセル」に近い。一度始めると、なかなか止められない妙なヒキがある。ソリティア系のゲームが好きな人には、ぜひ一度試してもらいたい。

 BGMが、またなんともイカス。ちょっとベンチャーズっぽい感じにテケテケ鳴るエレキの音が、『Big Wednesday』をはじめとする昔のサーフィン映画を感じさせるのだ。青い空に澄んだ海。適当にプレイするだけでも、そこそこいい気分転換になると思う。

様々なシチュエーションでプレイを楽しむ

慣れてきたら“トップターン”や“エアー”にトライ
慣れてきたら“トップターン”や“エアー”にトライ

 デモ版でプレイできるのは、男性キャラ“Lopez”と女性キャラ“Rochelle”の2人。選べるビーチは2カ所だ。…というと少なく感じるかもしれないが、サーフボードや天候を自由に組み合わせることができるため、思ったよりもバリエーションのあるサーフィンを楽しむことができる。

 すでにアメリカで発売されている製品版では、8人のサーファー、10カ所のビーチ、32種類のサーフボードが用意されているとのこと。また、ワールドチャンピオンを目指してシーズンを戦う“Championship”モードや、技の習得が目的の“Tech Attack”モードも用意されているらしい。

発売元Krome Studios
価格29.99ドル
発売日発売中

(surfdemo.zip、66.7MB、ゲームデモ)

□「Championship Surfer」のホームページ
http://www.championshipsurfer.com/
□「Championship Surfer」デモ版のダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/championshipsurfer.shtml

(駒沢 丈治)


(c) 2000 Krome Studios. All rights reserved.
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