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ファイルのプロパティを徹底拡張!

ファイルのプロパティで表示できる情報や機能を追加できるオンラインソフト

(01/02/06)

 ファイルの右クリックメニューから[プロパティ]を選択すると、「~のプロパティ」というウィンドウが表示される。このウィンドウはプロパティシートと呼ばれ、ファイル名やファイルサイズ、更新日時などの詳細な情報を表示する。表示される項目はファイルの種類によって異なるが、Windows標準では表示できない項目を追加したり、表示した情報を書き換え可能にするオンラインソフトが多く公開されている。今回は、そんなプロパティシートを拡張する便利なオンラインソフトを6つ紹介しよう。

■ 画像ファイルのサムネイル画像や詳細情報を表示するソフト

 デジカメで撮影した画像を整理する際に、内容を確認するためにいちいちビューワーを起動するのは面倒だ。そこで、プロパティシートにサムネイル画像を表示できる便利なソフトを2本紹介しよう。

画像ファイルのサイズやサムネイル画像を表示する「DFV」

「DFV」  「DFV」は、プロパティシートに画像ファイルのサムネイルや画像サイズなどの情報を表示するソフト。BMP/JPEGファイルに対応しているほか、Susieプラグインを追加することで、PNGファイルなどさまざまな形式に対応できる。インストールすると画像ファイルのプロパティシートに[DFV]タブが追加され、画像サイズや色数、サムネイル画像などを表示できる。サムネイル表示している画像を回転させたり明るさやコントラストを変更するなどの補正も可能で、補正した画像はJPEGファイルに保存したり、壁紙として表示させることもできる。また、AutoCADで使われているDWG形式のデータファイルを表示することもできる。

【著作権者】MM Soft
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.43(00/07/16)

□MM Soft - Main Page
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/8445/

JPEGファイルのExif情報を表示する「ExifPropPage」

「ExifPropPage」  現在販売されているほとんどのデジカメでは、JPEG画像のヘッダー領域にサムネイル画像や撮影日時、シャッタースピードなどExifと呼ばれる情報を保存している。「ExifPropPage」は、JPEG画像のExif情報をプロパティシートで表示するソフトだ。「ExifPropPage」をインストールするとJPEGファイルのプロパティシートに[Exif]タブが追加され、サムネイル画像やExif情報がリスト表示される。また、オリンパスのAPP1形式やキヤノンのCIFF形式といった、Exifが普及する以前に使われていたメーカー独自の情報形式にも対応している。

【著作権者】きたはら 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.01(01/01/11)

□コモノ堂 - 自作フリーウェア配布
http://www.ash.ne.jp/~rim/


■ 音声ファイルの曲名やアーティスト名などの詳細情報を表示ソフト

 MP3やWMAなどの音声ファイルには、曲名や著作権者名などの詳細な情報を記録することができる。そういった情報をプロパティシートに表示できれば、分かりにくいファイル名に頼らずにファイル整理がしやすくなるだろう。

MP3などの音声ファイルの詳細情報を表示する「mp3infp」

「mp3infp」  「mp3infp」は、プロパティシートにMP3などの音声ファイルに記録されている曲名やアーティスト名などを表示するタブを追加するソフト。MP3、TwinVQ、WMA、ASF形式の音声ファイルのプロパティシートに[mp3infp]というタブが追加され、音声ファイルに含まれている情報を表示できる。表示される項目はビットレートや演奏時間のほか、ファイル作成日や曲名、アーティスト名、著作権者など多岐にわたり、誤った情報を修正することも可能。さらに、これらの情報をエクスプローラのステータスバーやファイルのチップヘルプに表示する機能もある。

【著作権者】T-Matsuo 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.15(00/09/15)

□窓の杜 - mp3プロパティ拡張 mp3infp
http://www.forest.impress.co.jp/library/mp3infp.html
□Win32工作小屋
http://win32lab.com/


■ ファイルに含まれるアイコンを表示したりフォルダアイコンを変更するソフト

 ファイルとフォルダを見た目で区別できるアイコンは、ユーザーが常に目にしている存在だ。そんなアイコンを自在に扱うことで、Windowsをもっと便利にできるに違いない。ここでは、プロパティシートでアイコンを扱えるソフト紹介しよう。

アイコンを抽出して保存できる「アイコン抽出シェル拡張」

「アイコン抽出シェル拡張」
 「アイコン抽出シェル拡張」は、ファイルに含まれているアイコン画像を抽出して、表示や保存ができるソフト。ファイルのプロパティシートに[アイコン]タブを追加し、実行ファイルなどに含まれているアイコンを一覧表示する。Windowsの色数やデフォルトで選択しているアイコンのサイズに関わらず、すべてのサイズや色数のアイコン画像を表示でき、個別にBMP/ICO/JPEG形式で保存可能だ。[アイコン]タブは拡張子に関わらず追加されるため、思わぬファイルにアイコンが含まれていることに気付くこともある。説明ファイルはSYSTEMフォルダにインストールされるので、目を通しておこう。

【著作権者】吉松 史彰 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.6(98/03/16)

□アイコン抽出シェル拡張(Windows95/アミューズメント)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se064919.html

フォルダアイコンを自由に変更できる「フォルダアイコンプロパティ」

「フォルダアイコンプロパティ」
 フォルダを好みのアイコンに変更できる「フォルダアイコンプロパティ」は、フォルダを分類しやすくなるソフトだ。インストールするとフォルダのプロパティシートに[アイコン]タブが追加され、フォルダアイコンを自由に変更できるようになる。ICO/ICLといったアイコンファイルのほか、EXE/DLLファイルから好みのアイコンを選択できる。また、選択したアイコンを含むファイルが移動・削除されるとフォルダアイコンを表示できなくなるため、指定したアイコンをフォルダ内にアイコンファイルとして保存しておくこともできる。そのほか、フォルダにコメントを設定しておくと、フォルダ上にマウスポインタを置いた際にチップヘルプでポップアップ表示される機能もある。

【著作権者】関根 崇男 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.05(00/06/21)

□LEON's Studio
http://www.alles.or.jp/~baron/


■ ファイルの日付を任意の時間に変更できるソフト

 最後に全てのファイルのプロパティシートを拡張し、ファイルの作成日時や更新日 時を自由に変更できるソフトを紹介しよう。

ファイルの作成・更新日時を自由に変更できる「エクスプローラ拡張メニュー」

「エクスプローラ拡張メニュー」  Windowsの初期状態では、プロパティシートにファイルの日付は表示されるものの、変更することはできない。「エクスプローラ拡張メニュー」をインストールすると、プロパティシートに追加された[日時の変更]タブから、ファイルの作成日時と更新日時をミリ秒単位で自由に変更できるようになる。そのほか、ファイル名を大文字小文字にそろえたり、ファイルを圧縮解凍するといった機能を、エクスプローラの右クリックメニューに追加できる。追加モジュールをインストールすることで、右クリックメニューに、ファイルを分割したり、バイナリーファイルのダンプリストを表示する機能も追加可能だ。

【著作権者】広山 雅明(Mt.Wide) 氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】2.1.0.0(00/09/15)

□窓の杜 - エクスプローラ拡張メニュー
http://www.forest.impress.co.jp/library/expexm.html
□Mt.Wide's Soft Library
http://www.bekkoame.ne.jp/~mt.wide/

(齋藤 正穂)

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