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NTFS用ハードリンク作成ソフト「リンク作成シェル拡張 for Windows 2000」

NTFSドライブのファイルやフォルダに複数の名前を付けることができる

(01/03/19)

「リンク作成シェル拡張 for Windows 2000」
「リンク作成シェル拡張 for Windows 2000」
 ファイルやフォルダに複数の別名を作成できる「リンク作成シェル拡張 for Windows2000」v1.31が、12日に公開された。NTFSでフォーマットされたドライブのファイルやフォルダに別名を付けたり、エクスプローラの詳細表示に項目を追加することが可能だ。Windows 2000専用のフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「リンク作成シェル拡張 for Windows 2000」は、NTFSでフォーマットされたドライブのファイルやフォルダに別名を付けたり、エクスプローラの詳細表示に項目を追加できるソフト。Windows 2000で使われるファイルシステムのNTFSでは、ファイル名をハードリンクという機能で保持しており、通常は1つのハードリンクだけをもっているためファイル名も1つだけだ。ハードリンクは同じドライブ内なら複数もたせることも可能で、すべてのハードリンクが削除されるとファイルそのものも削除される。また、同じくNTFSの機能にジャンクションがあり、フォルダの別名を作ることができる。ジャンクションは、元となるフォルダのあるドライブのファイルシステムは問わないが、別名となるフォルダを置く場所はNTFSドライブでなければならない。

 使い方は簡単で、別名を作りたいファイルやフォルダを右ボタンでドラッグして別名を作りたい場所でドロップし、表示されるメニューから[リンクを作る(L)]を選択するだけだ。そのほか、エクスプローラの詳細表示時に表示できる項目を追加する機能もある。追加できるのは、バイト単位でファイルサイズを表示する[ファイルサイズ]や、ファイルの作成日時を表示する[作成日時]のほか、ハードリンクの数を表示する[リンク数]など全6項目だ。

 単なるコピー操作で別のファイル名を作成した場合は、コピー元とコピー先のファイルは別個に内容の編集やファイル操作ができ、編集結果は互いに反映されない。一方、ハードリンクやジャンクションの場合は実体が1つしかなく、どれか1つのファイル名で編集するとほかのすべてのファイル名にも反映される。また、複数のファイル名やフォルダ名をもっていても、ファイルサイズは1つ分だけだ。例えば、よく使うが階層が深くてアクセスしづらいフォルダの別名をルートフォルダに置いたり、あちこちのフォルダに散らばっているドキュメントファイルの別名を1つのフォルダに作成して、一括して参照できるようにするといった使い方ができるだろう。

【著作権者】T.Kawasaki 氏
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.31(01/03/12)

□eside
http://mikilab.doshisha.ac.jp/~kawasaki/

(齋藤 正穂)

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