インターネットに接続されたパソコンを医療研究に役立てるソフト「UD Agent」
パソコンの余剰パワーを医療研究に役立てよう
(01/04/05)
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「UD Agent」v.99 |
インターネットに接続された世界中のパソコンの余剰パワーを医療研究に役立てるソフト「UD Agent」v.99が3日に公開された。Windows 95/98/Me/NT4.0/2000に対応したフリーソフトで、現在米インテルのダウンロードサイトからダウンロードできる。
小児死亡原因のトップ、白血病の治療薬研究では癌に耐性があるとされる数億種類の分子を検証しなければならない。この作業を完了するには米国立癌研究財団が最低で2,400万時間必要だという。これを促進するためにインテルと欧米の科学研究団体などが中心となって発表した、インターネットに接続された世界中のパソコンの余剰パワーを利用して検証時間を短縮するというプロジェクトのため、「UD Agent」が開発された。
インストールすると、まずプロジェクトに参加するためのオンラインユーザー登録がはじまり、登録が終わるとすぐにソフトの開発元United Devicesのサーバーに接続されて、解析用データがダウンロードされる。以後は常駐プログラムとなり、パソコンのパワーが余っているときに自動的にデータを解析する。解析が終わったデータはサーバーに送られ、引きかえに新たな未解析データがダウンロードされる仕組みだ。気軽にできるボランティアの医療活動として参加してみよう。
【著作権者】United Devices, Inc
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】.99(01/04/03)
□インテルと欧米の科学研究団体、癌研究の貢献活動を発表
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/010404.htm
(澤村 健太郎)