Winゲームデモ!


【第127回】

オフロードレースシミュレーション「Offroad」

シンプルな操作でダートレースを楽しむ

(01/04/11)

タイトル画面

 たぶん一生経験することはないだろうが、「試したらきっとおもしろいだろうな」と思うものにオフロードレースがある。好んで悪路を走るなんて危ないだけジャンという気がしないでもないが、その危なさに魅力を感じるというか、ギリギリのゲーム性が秘められているように思うのだ。今回紹介するのは、そんなオフロードレースならではの走りを存分に味わえる、その名もズバリ「Offroad」。ドロドロのぬかるみや、固く凍ったアイスバーンをフルスピードででカッ飛ばすスリルをあなたに。

最大6台でラップタイムと順位を競う

デモ版で選べるクルマは2種類。慣れないうちは“Borneo”がおススメ
デモ版で選べるクルマは2種類。慣れないうちは“Borneo”がおススメ

 「Offroad」は、オフロードレースのシミュレーションであるという点を除けば、比較的よくあるタイプのレースゲームだ。最大6台のクルマで決められたコースを走り、その順位とラップタイムを競う。操作はキーボードのほか、ジョイパッドやマイクロソフトのフォースフィードバックホイールにも対応している。

 なお、このゲームに登場するコースとクルマはすべて架空のもの。同名のコースやクルマも実在するのだが…たとえばBroncoという名前の四駆がフォードから販売されているが、筆者が調べた限りでは、別のものだった。ただし登場する各モデルは、それぞれにこまかくエンジン出力や排気量、最大トルク、最高速度などのスペックが設定されており、かなりリアルな走りを楽しむことができる。

基本操作はカーソルキーのみでOK!!

“Evergreen Forest”は、その名のとおり樹木が生い茂る森の中のコースだ
“Evergreen Forest”は、その名のとおり樹木が生い茂る森の中のコースだ
スタート直後にニトロを使って全力で加速する
スタート直後にニトロを使って全力で加速する

 インストールが終わったら、まず環境設定を済ませよう。画面左下の“スタート”ボタンから、“プログラム”→“Offroad Demo”→“Setup Offroad”の順に開いて、環境設定用のプログラムを起動する。メニュー画面が表示されたら“Hardware Setup”ボタンをクリック。利用するビデオカードとグラフィックオプション、解像度を指定して“OK”ボタンで決定する。ただし筆者の環境(GeForce2 MX)では解像度は640×480ドット固定で、それ以外の解像度を選ぶことはできなかった。またテクスチャーは32ビットのほうが美しいが、環境によっては正しく表示されない場合があるかもしれない。32ビットで問題がある場合は、16ビットに戻すこと。

 デモ版を起動してメインメニューが表示されたら“Challenge”を選択し、続いて“1 Player”をクリック。クルマとコースの選択は、とりあえず初期設定のままでいいだろう。車種は“Bronco”、コースは“Evergreen Forest”のトラック1、天候は晴れ、時間は夕暮れ、ラップは1周になるはずだ。レースが始まったら、あとはもう自分のクルマを操作してベストタイムを目指す。キーの操作は下記のとおり。

前進/後退[↑]/[↓]キー
ステアリング[←]/[→]キー
ハンドブレーキスペースバー
ニトロ[N]キー
リアビュー[Q]キー
カメラの切り替え[Back Space]キー

 コントロールオプションでとくに指定しないかぎり、トランスミッションはオートで制御される。カメラの位置は3種類の中から選ぶことができるので、[Back Space]キーを使って一番運転しやすいものを選んでほしい。ちなみにドライバーシートからの映像を選ぶと、路面の凹凸に合わせて画面がこまかく上下にブレるため、かなり迫力のある運転を楽しむことができる。障害物にぶつかる直前などは、思わずのけぞりそうになるほどだ。


リプレイモードでレースを再生
リプレイモードでレースを再生


運転しやすいクルマを選ぼう

“Wet”を選ぶと、雨が降る中でレースが行われる
“Wet”を選ぶと、雨が降る中でレースが行われる

 デモ版でプレイできるクルマは、“Bronco”と“Borneo”の2モデル。「Offroad」の公式ホームページに掲載されているデータシートによると、“Bronco”のほうは排気量2,914ccの16バルブで、最大197馬力、最大速度は147m/h(時速235km)。“Borneo”のほうは排気量3,996ccの24バルブで、最大360馬力、最大速度は132m/h(時速211km)となっているが、デモ版では逆のようだ。つまり“Bronco”のほうが24バルブ3,996ccで、“Borneo”のほうが16バルブ2,914ccになっている。どちらを使うかは好みの問題だが、操作感は思ったよりも大きな差があるので、両方のモデルを試して自分の感覚に合ったほうを選ぶようにしよう。ちなみに筆者は、加速と最大速度に勝る“Borneo”のほうが扱いやすく感じた。

ドリフトターンとニトロが決め手

こちらは“Night”。ヘッドライトに浮かぶ路面の描写がリアルだ
こちらは“Night”。ヘッドライトに浮かぶ路面の描写がリアルだ
 「Offroad」はシンプルなレースゲームだけに、上位入賞を狙うには操作を完璧にマスターするしかない。まずひとつは、ハンドブレーキを使ったドリフトターン。最初は豪快にスピンしてしまうかもしれないが、何度か練習を繰り返すとうちにテールを流すコツがつかめてくるはずだ。加速用のニトロも上手に使いたい。これは特殊な燃料を噴射して数秒間エンジン出力をアップさせるもので、このゲームは1レースで3回使用することができる。とくに効果的なのが、スタート直後の使用。ニトロを使ってグループの先頭に飛び出し、そのままライバルの頭を抑えながら逃げ切る作戦で行こう。

 コースを覚えて、ムダのないラインで走るのも重要だ。コース上には様々な障害物、たとえば岩や広告看板、ぬかるみ、工事用の車両などがある。これらの位置を覚えて、影響を受けないラインを走ること。なおこのゲームには、一見正しく見えるコース以外にも走れる場所がある。なかなか発見しにくいと思うが、ライバル車がふとコースをそれるときがあったら、その場所をチェックするといい。

コイツはダウンロードする価値アリ!!

“Sunset”では、夕日の映り込みが眩しい。フレアで一瞬目が眩むことも
“Sunset”では、夕日の映り込みが眩しい。フレアで一瞬目が眩むことも
 イイ感じのゲームだ。スピード感溢れる派手なレースが楽しめるし、コースも上手にデザインされている。PCゲームというよりはコンシューマー的な仕上がりだが、そのぶん操作がシンプルで、アクションゲーム感覚で楽しめるところがいい。デモ版の容量は100MBを超えるものの、ダウンロードする価値は十分あると思う。F1やドラッグレースをモチーフにしたレースゲームとは一味違う、豪快な走りをぜひお試しあれ。

製品版では全6コース、16車種が登場

氷結した路面を走る“Icy”。とにかく滑る
氷結した路面を走る“Icy”。とにかく滑る

 デモ版でプレイできるのは、“Evergreen Forest”というコースのトラック2つ。運転できる車種は、先ほども書いたように“Bronco”と“Borneo”の2モデルだ。このほか、時間の設定を昼・夜・夕暮れの3種類、天候の設定を晴れ・雨・雪の3種類の中から選ぶことができるので、すべての組み合わせを試すと36種類になる計算。ホームページに掲載されている情報によると、製品版には6コース24トラック、16車種が用意されているとのこと。イギリスでは現在すでに発売中だが、日本国内での販売はいまのところ予定されていない。

発売元Rage
価格24.99ドル
発売日発売中

(OffroadDemo.zip、104.3MB、ゲームデモ)

□「Offroad」のホームページ
http://www.rage.com/offroad/
□「Offroad」のダウンロードページ
http://www.3dfiles.com/games/offroad.shtml

(駒沢 丈治)


Copyright (c) 2000 Rage Games Ltd.
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