【第92回】
盤上に置いたコマの合計を競う対戦ゲーム「枡田」
先を読んでコマを置いていくことで敵の裏をかいて高得点を狙おう!
(01/04/19)
ルールが単純なゲームほど、実は奥が深かったりもする。「こんなの簡単」と思って始めたゲームなのに、奥の深さに魅了されてつい寝食を忘れてのめり込んでしまうこともある。子供の頃に遊んだ“○×ゲーム”はその代表といえるだろう。そこで今回は、ルールは単純だが奥の深い対戦ゲーム「枡田」を紹介しよう。
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琴の音と共に和風の タイトル画面が出現 |
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「枡田」は、5×5マスの盤上に1から25までの数字が書かれたコマを並べる2人対戦ゲーム。木製のゲーム盤が畳の上に置いてあり、将棋のような雰囲気がある。プレイヤー同士かコンピューター相手で交互にコマを置いていき、並べたコマの合計数が大きい方が勝ち。ただし、25枚のうち9枚のコマははじめから盤上に並んでおり、残りの16枚を並べていく。できるだけ大きいコマから置いていくのが基本だが、上下または左右の両側にコマがあるマスにのみコマを置くことができ、さらに両側のコマの間の数字でなくてはならない。たとえば、1と3に挟まれたマスには2だけ、12と22に挟まれたマスには13から21までのコマを置くことができる仕組み。空きマスがなくなった時点で置いたコマの合計数が得点となり、4ラウンドの合計点で勝敗を競う。
コマ置き場からコマを選んでドラッグすると、そのコマを置くことのできる空きマスが赤枠で囲まれるため、どのコマがどの空きマスに置けるのかわかりやすい。どこに置くか決まったら、コマをそのマスの上でドロップしよう。まわりの数字の関係でコマ置き場にあるどのコマも置けないマスができると、自動的に[*]印のコマが配置される。[*]印のコマはあらゆる数字の代わりになるオールマイティなコマのため、自分がコマを置いたときに[*]印のコマが出現すると、対戦相手が数字の大きいコマを置くチャンスを与えてしまう。また、ゲームの後半になるほど空きマスが少なくなり、[*]印のコマが出現しやすくなるうえ、盤上に残った最後のマスは、置いたコマの数字が2倍で換算されるので、土壇場の逆転も大いにありうる。
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コマを置けるマスが赤枠で 囲まれるので一目瞭然 |
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ゲームのコツは、できるだけ盤上の展開を先読みして、相手の置いたコマで[*]印のコマを出現させること。ただし、[*]印のコマの出現数によって、どちらが最後のマスにコマを置けるか変わってくるため、最後に自分がコマを置けるように盤上をいかにコントロールするかが勝敗の分かれ目だ。なお、将棋と同様に[待った]で自分の最後の手をやり直すこともできるが、最後の手段と考えてなるべく使用を控えたいものだ。
というわけで、コンピューターとの対戦に挑んでみた。とりあえずできるだけ大きい数字のコマを、なるべく数字の大きなコマに挟まれている空きマスに置いていった。先に大きいコマを置けるため先手が圧倒的に有利かと思えたが、いつの間にか逆転されてしまった。どうやら、その場限りの状況判断でコマを置いてもだめで、将棋と同じように先の手を読まないと勝利はおぼつかないらしい。そこで、長考して3手くらい先まで読むようにして進めたところ、なんとかコンピューターを打ち負かすことができた。思考を重ねた末に導き出された勝利によって、爽快な達成感がなんともいえない。これはハマる!
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やった! 思考を重ねた末に コンピューターに勝利したぞ! |
【著作権者】比護 賢之 氏
【ソフト種別】フリーソフト【バージョン】1.21
【ファイルサイズ】1.15MB
□higopage
http://station.vallab.com/~higo/
(齋藤 正穂)