【第132回】
フライトシミュレーター「エアロダンシングi」
キミよ、踊るように大空を舞え!!
(01/05/23)
戦闘機は美しい。流れるような曲線と鋭い直線が醸し出す、見事なハーモニー。とことんムダを省いた、機能的なデザイン。戦闘機は、それが戦いのために造られた兵器であるがゆえに、“凄み”と“はかなさ”の混じった美しさを、見る者に感じさせるのかもしれない。…って、ちょっとキザですな。はは。さて、今回試すのは、美しい映像と迫真のドッグファイトを楽しめる「エアロダンシングi」。おどるように軽やかに、鉄の翼で大空を駆けめぐろう。
ドリキャスの人気ゲームがWindows版で登場
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デモ版では2ミッション、製品版では32ミッションをプレイできる
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ご存知の方も多いと思うが、「エアロダンシング」シリーズは、もともとセガのドリームキャスト用として発売された作品だ。航空自衛隊の飛行教導隊、通称“アグレッサー”のアドバイスによるリアルな操縦感覚と美しい映像が人気で、すでにいくつかのパッケージが販売されている。実際、このシリーズをプレイしたいがために、ドリームキャストを買ったという人も多い。今回紹介する「エアロダンシングi」は、ネットワーク対戦に対応した最新バージョンだ。今年2月にドリームキャスト版がリリースされていたが、この6月、新たにWindows版が発売されることになった。
ミッションクリア型のコンバットフライトシミュレーター
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F/A-18で出撃。機動性が高く、ドッグファイトにも向いた機体だ
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ブリーフィング画面でミッションの内容を確認
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デモ版を起動したら、まず最初にプレイヤーの名前を登録する。アルファベット8文字以内で、好みのものを入力しよう。続いて環境設定だ。プルダウンメニューの“表示(V)”から“表示設定(D)”を選択。表示設定のダイアログが開いたら、“画面サイズ”と“テクスチャフィルタ”、“テクスチャの質”を好みのレベルに設定する。可能なら“画面サイズ”は800×600ドット、“テクスチャフィルタ”はすべてチェック、“テクスチャの質“は”普通”がベストだが、当然それなりのCPUパワーや描画能力が求められるので、無理のない設定にすること。とりあえず最高レベルに設定し、表示速度に問題があるようなら少し落としてやるようにするといいだろう。ウィンドウ表示とフル画面表示の切り替えは、[Alt]+[Enter]キーで切り替えることができる。準備が整ったら、メインメニューから“MISSIONS”を選んでクリック。
デモ版では、“DOGFIGHT”の4番と“OPERATION”の2番の2つのミッションを試すことができる。初めてプレイするのなら前者、“DOGFIGHT”の4番がいいだろう。番号をクリックするとブリーフィング画面が表示され、作戦の詳細が表示される。その後、機体と武装の選択画面が続く。飛行中のキーの操作は下記のとおり。
操縦桿の操作 | テンキーの[1]~[9] |
出力上昇 | [Z]キー |
出力低下 | [X]キー |
エアブレーキ | [B]キー |
武器の発射 | [V]キー |
視界の切り替え | フルキーの[1]~[9] |
その他にも利用できるキーがあるが、とりあえずこれだけ知っていれば十分。詳しく知りたい人は、プルダウンメニュー“設定(S)”から“キーアサイン(K)”を開いてもらいたい。ただし、キーボードでの操縦にはおのずと限界があるので、可能ならジョイスティックの使用をおススメする。
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大きく旋回して敵の戦車を目指す。緻密に描かれた地表が美しい。
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MiG-21を叩き落とせ!!
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戦車が機銃の射線にのった。短い掃射で確実に破壊しよう
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ではミッションの説明を。“DOGFIGHT”の4番は、敵のMiG-21を制限時間内にできるだけ多く撃墜するのが目的だ。与えられた時間は4分。クリアの条件は6,000点で、これを満たすためには最低でも4機を破壊しなければならない。選択できる機体は、F/A-18のみ。最強とはいえないが、機動性が高く、この手のミッションには向いている。武装は3種類の中から選べるが、短距離ミサイル(SRM)4本と中距離ミサイル(MRM)4本の組み合わせがいいだろう。
戦闘が始まったら、まず大きく旋回して背後の敵を振り切る。あとはもう、ただひたすら敵の攻撃をかわし、こちらが背後に回りこむように機体を操縦する。敵の位置は画面右下のレーダーに表示されるほか、ヘッドアップディスプレイ内に色付きの四角錘で示される。四角錘の示す方向に機種を向け、ミサイルのレンジ内に追い込んだら[V]キーを押して発射。距離によってミサイルのレンジは自動的に切り替わるが、相対距離2,000m前後での命中率が高いように感じた。
2台の戦車を機銃掃射で撃破せよ!!
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MiG-21との空中戦
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“OPERATION”の2番は、橋を渡ろうとしている戦車2台を、6分以内に機銃掃射で撃破するのが目的だ。しかし、2台の戦車の間にいる護送車を破壊してはいけない。難度が高く、低高度での正確な操縦が求められる。キーボードでのクリアは、かなり厳しいかもしれない。
ミッションが始まったら、まず[Z]キーを押してエンジン出力をダウン。続けて[B]キーを押して、速度を落とす。このとき、あまり出力を落としすぎると失速してしまうので、注意すること。高度を下げながらターゲットに接近し、短い掃射を繰り返す。戦車の装甲はかなり薄く、ほんの一瞬でも機銃が当たれば軽く破壊できるはずだ。もし可能なら、戦車の真後ろから、つまり橋の軸線に沿って接近できれば命中精度は高まる。時間はたっぷりあるので、無理だと思ったらいったん姿勢を立て直し、再度トライすればいい。決して深追いはしないこと。
これはもうダウンロードするしか!!
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リプレイモードで楽しめる、Su-27フランカーの派手な空中戦
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すばらしいの一語に尽きる。ああ、この爽快感、このスピード感、そしてこの美しい戦闘機のフォルム!! 地上に貼られたテクスチャーが、ミサイルの描く軌跡が、ビルや橋までが美しい。コンバットフライトシミュレーターは数あれど、ここまで気持ちよく、気分爽快に大空に舞えるものは少ない。すばらしい作品だ。とにかく、いますぐダウンロードして試してほしい。キーボードでのプレイに限界があるのはたしかだが、リプレイモードを眺めるだけでも十分に価値はある。フライトシミュレーターが“ここ”まで来たことを、ぜひあなた自身の目で確かめてもらいたい。
製品版はネットワーク対戦にも対応
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こちらもリプレイモードのAV-8Bハリアー対MiG-21フィッシュベッド
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デモ版では、ここで紹介したMiG-21との空中戦と、戦車を狙った対地攻撃の2つのミッションをプレイすることができる。そのほか、録画されているリプレイの再生が2本。いずれも見ごたえのあるドッグファイトなので、美しい映像と派手な動きをたっぷりと楽しめるはずだ。製品版には32種類のミッションが用意されており、ネットワーク経由で最大4名までのマルチプレイにも対応している。Windows版だけでなく、すでに発売されているドリームキャスト版とのプレイも可能であるとのこと。発売は2001年6月、価格は7,800円が予定されている。
発売元 | CRI |
価格 | 7,800円 |
発売日 | 6月発売予定 |
(aero_i_tai.exe、34.0MB、ゲームデモ)
□「エアロダンシングi」のホームページ
http://www.cric.co.jp/product/aeroi_pc/
□「エアロダンシングi」デモ版のダウンロードページ
http://www.cric.co.jp/product/aeroi_pc/taiken/
(駒沢 丈治)
(c) 1999-2001 CRI