【第99回】

知略を巡らせて諸葛亮を倒そう!「天地人」

三国志を舞台に武力と知力の限りを尽くして20人の敵将を討ち取れ!

(01/06/21)

 三国志を舞台にした戦略シミュレーションゲームは、何千もの軍勢を率いて敵と戦う壮大さと歴史ロマンの魅力で人気が高い。今回はそんな三国志を題材にした戦略シミュレーションゲームを紹介しよう。

陳さんがナビゲートしてくれる
陳さんがナビゲートしてくれる
 
 「天地人」は、三国志に登場する20人の敵将を攻略していく戦略シミュレーションゲーム。ユーザーは武将の1人として20人全員を倒して天下を取るのが目的だ。ゲームは兵を募集したり訓練する休養モードと敵将と戦う戦闘モードに分かれていて、2つのモードを交互に繰り返しながら自分の軍勢を鍛え上げていくことができる。このゲームの醍醐味は戦闘モードで、地形や天候、互いの戦略などが影響しあって勝敗が決まるため、いかに敵の裏をかくかが勝利の秘訣だ。そして、最後の敵将は史上最高の智将として名高い“諸葛亮”で、彼を倒すことでユーザーが天下統一を果たしてゲームクリアとなる。

 ゲームを始めるとまず“陳”という男が登場し、ゲームの説明や設定方法などを解説してくれる。陳はゲーム中でプレイヤーの批評役としてずっと付き合っていくことになる。最初に自分の名前を入力できるが、三国志が舞台なので強そうな漢字の名前を入力しよう。また、自分の性格を力押しタイプの[豪傑]、知略に長けた[智将]、両者のバランスのとれた[将軍]から選べる。次に、同じように性格の違う3人の男のなかから1人だけ自分の副将として選ぶことが可能だ。副将を決めると休養モードのゲーム画面が表示され、副将が指示を求めてくる。ユーザーは、戦費を徴収したり義勇兵を募集できるほか、武力や知力などの向上を図ったり兵士の訓練を指示できる。休養モードで出せる指示は1つだけなので慎重に選ぼう。

休養モードで副将が指示を求めてきた
休養モードで副将が指示を求めてきた
 
 休養モードを終えたら、いよいよ戦闘モードだ。最初は反乱農民の[黄巾賊]が相手で、戦闘の練習にちょうどよい。ただし、自分の兵力もまだたいしたことがなく、油断するとあっさり負けてしまうこともあるので注意。兵を進めていくと敵軍と遭遇するので、攻撃の指示を出そう。攻撃方法は火のついた矢を放つ[火矢]や敵を囲む陣形をとる[包囲]など10種類から選べ、地形や天候などのほか敵の攻撃方法によって攻撃の成否が決まる。攻撃を失敗したほうが多くの兵を失うことになり、次のターンで不利になってしまう。攻撃は敵の退却や全滅で自分が勝利するか、逆に自軍を退却させるまで何度でも続けることができる。なお、自軍が全滅してしまうとゲームオーバーだ。

 さっそくゲームに挑戦してみた。最初の敵[黄巾賊]はなんとか倒したものの、その後に現れるのは軍隊を率いる智将ばかりで非常に手ごわい。何度も負けつつも兵力で圧倒的になるチャンスをうかがい、敵が劣勢になった時に容赦なく徹底的に叩き潰すしか確実に勝利することはできないことに気付いた。逆に最初から自軍が劣勢と分かっている場合は、敵と遭遇する前に退却して兵力を失わずにわざと負けるのも手だ。戦闘時は常に相手の出方を見極めて自軍に指示を出す必要があり、いかに相手の裏をかくことができるかという頭脳プレイにのめりこんでしまった。半日ほどプレイしてようやく4人の敵将を打ち破ることができたが、どんどん強くなっていく相手に諸葛亮と対戦できる日はあるのだろうかと思わずため息をついたのも事実だが…。腕に覚えのある人はぜひ20人全員の敵将を攻略してほしい。

数では敵を圧倒しているが油断は禁物
数では敵を圧倒しているが油断は禁物

【著作権者】稲葉 大輔、篠田 穣 両氏
【ソフト種別】シェアウェア 1,400円
【バージョン】1.0.0
【ファイルサイズ】3.8MB

□イナプロ
http://www.inapro.com/

(齋藤 正穂)

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