.
【第116回】
正統派2D対戦格闘ゲーム「SoulBlade」
個性あふれるキャラクターたちの必殺技が炸裂!
(01/10/18)
3Dゲーム全盛時代の今でも、2Dゲームの人気が根強いジャンルが対戦格闘ゲームだ。このジャンルのゲームは、マンツーマンで相手が倒れるまで闘うという、人間の闘争本能を最も単純に表現したゲームといえるだろう。今回は、気軽にプレイできるオーソドックスな2D対戦格闘ゲームを紹介しよう。
|
超必殺技の“白龍召喚”が襲いかかる! |
「SoulBlade」は、互いに必殺技を繰り出して相手が倒れるまで闘う2Dの対戦格闘ゲーム。画面はアニメ風で親しみやすく、声優によるかけ声やセリフが再生されるなど本格的だ。バトルでは、相手の攻撃をかわしたり受け身で防ぎつつ、スキをうかがってパンチやキックで相手に打撃を与えるという、単純だが瞬時の判断が要求される。また特定のキーの組み合わせを、順に素早く押したり同時に押すことで必殺技を繰り出すことができ、成功すれば相手に大きなダメージを与えることが可能だ。画面には両者の体力を表すゲージがあり、体力がゼロになると気絶して負けとなる。
ユーザーはバトルに使うキャラを、道場の師範代を務める女子高生の“鷹森綾子”や研究所から逃げ出したアンドロイドの“三鷹なみ”など、個性あふれる4人から選択できる。“鷹森綾子”の“穿牙(せんが)”や“三鷹なみ”の“連環拳(れんかんけん)”など、各キャラは独自の必殺技を出すことができ、自分の体力を消費して大ダメージを与えることができる超必殺技も繰り出すことが可能だ。必殺技を出すためにはかなりのキーさばきが要求されるが、通常の“ノーマルコマンド”モードとは別に組み合わせを簡略化して必殺技を出しやすくする“イージーコマンド”モードも用意されている。
|
4人のキャラから選択できる |
ゲームはストーリーモードとソロモードに分かれており、起動後にメニュー画面で選択可能だ。ストーリーモードでは、画像と文章でストーリーが展開するビジュアルシーンと、巨大なモンスターや剣士といった敵キャラと遭遇する戦闘シーンが交互に繰り返される。ユーザーは、敵キャラを倒すことでストーリーを先に進める楽しさを味わうことができる。一方、ソロモードでは4人のキャラ同士ですぐに戦闘が開始され、気軽に対戦することができる。どちらのモードでも、相手キャラはコンピューターによる操作となるため1人でプレイ可能だが、戦闘中に[<]キーを押すことで相手キャラをキーボードで操作できるようになる。両者の操作キーは離れて配置されているため、同じキーボードを使って対戦プレイすることも可能だ。
さっそくストーリーモードでプレイしてみたが、必殺技の出し方もよく覚えてもいないのにノーマルコマンドを選択したため、最初の敵であっけなく負けてしまった。これは練習が必要だと思い、ソロモードで必殺技を出すべくがんばったが、どうも成功率が低い。仕方なく今度はイージーコマンドで挑むと、面白いように必殺技を出せるではないか! 気を取り直してストーリーモードをやり直して、ようやく最初の敵を倒して次のビジュアルシーンに進むことができた。前から分かっていたことではあるが、筆者は反射神経が鈍くて対戦格闘ゲームが下手だということを、今回のレビューで再認識させられた…。
|
ストーリーモードのビジュアルシーンから |
【著作権者】K島 氏
【対応OS】Windows 95/98
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.00(99/05/15)
【ファイルサイズ】10.7MB
□SoulBlade(Windows95-ゲーム)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se088721.html
(齋藤 正穂)