【第119回】
ロボットアクションゲーム「Gigantic Gear」
敵ロボットにドリルアームを叩き込め!!
(01/11/16)
このところ二足歩行のロボットが続々と発表されているが、なんとなくモノ足りなさを感じている人は多いのではないだろうか。ロボットはやはり巨大でなければならないし、ガトリング砲ぐらいは装備させるべきだろう。…というわけで、今週は自分で組み立てた巨大ロボットで思う存分戦える、「Gigantic Gear」にレッツ・トライ!!
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タイトル画面 |
「Gigantic Gear」は、胴体、脚部、武器を組み合わせて戦闘用ロボット“ギア”をセットアップして、敵地に乗り込んで戦うロボットアクションゲームだ。ステージは全3面で、一部分岐もあるものの、基本的には1本道。行く手を阻む敵のギアを倒しながら突き進み、最後に待ち構えるボスキャラと戦う。プレイヤー側のギアは1体のみで、破壊された時点で即ゲームオーバー。前後にしか動けない2Dタイプのゲームだが、登場するギアやフィールドは3Dで美しく描かれ、その雰囲気は往年のロボットアニメをほうふつとさせる。
バトルを始める前によく考えてもらいたいのが、ギアのセットアップだ。装備できる武器は、誘導弾を発射するミサイルポッドや接近戦に適したドリル、破壊力抜群のレーザーなど7種類。どの武器にも一長一短があり、どの距離で敵と戦うかで決まるだろう。機動性の要となる脚部は、2足歩行型、4足歩行型、ホバークラフト型など4種類が用意されている。機動性を重視するならホバークラフト型が有利だが、射撃や格闘戦の安定性はイマイチ。相手にキツい一撃を見舞いたいのなら4足歩行型が一番だ。胴体部分も格闘戦用の高機動型、射撃戦重視の重装甲型など4種類が用意されていて、組み合わせの上では112種類のギアを作ることができる。
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「ギア」のセットアップ画面。胴体、脚部、武器を組み合わせる |
パーツを選んでギアを作ったら、さっそくバトル開始!! ここでは自分以外のすべてが敵なので、出会った相手は遠慮なく叩き壊してかまわない。轟音を響かせながら火線を刻むガトリング砲と、鋼のパンチを喰らわそう。銃弾を浴びて飛び散る火花、そして爆散する敵兵器の描写が美しい。アクションゲームなので、勝つも負けるもプレイヤーのキーさばき次第だが、装備したパーツによって戦術は大きく変わる。遠距離から攻撃する場合は、敵の攻撃を防御しながら小刻みに攻撃する戦法が有効だ。逆に接近戦を仕かける場合は、一気に間合いを詰めて瞬殺するのが基本だ。
まったく情けない話なのだが、実はまだ最初の面すらクリアできていない。ボスキャラまでたどり着いても、上空からの激しいミサイル攻撃に歯が立たないのだ。どうやっても勝てないのは、単に筆者がヘタ過ぎるからだと思うが、この作品がアクションゲームとしてかなりの緊張感、そしてテクニックが求められるものであることは十分実感することができた。なにより、これほどの作品を“趣味”で作ることができる人たちがいるということに驚いた。彼らがプロとして活動を始めたとき、どれほどの作品が生まれるかを考えただけで、血中のアドレナリン濃度が高まるのを感じる。
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なかなか派手な戦闘シーン。テクスチャが美しい |
【著作権者】Team G-cube
【対応OS】Windows 95/98
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-
【ファイルサイズ】5.11MB
□Mechanical Valkyrja G-cube
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Toys/2858/g.html
(三鷹 昭一郎)