【第121回】

対戦型マルチプレイアクション「Reaction」

ブロックをぶつけあって戦う、白熱のバトル!!

（01/12/14）

　対戦ゲームのおもしろさは、なんといってもコンピューター相手では味わえない人間同士の“かけひき”にある。だから、ゲームそのものはシンプルでもかまわない。むしろシンプルなほうがストレートに楽しめるだろう。今回紹介する「Reaction」も、シンプルなデザインだが、しかし対戦ゲームならではのおもしろさを存分に味わえる作品だ。

4つのステージから好みのものを選ぶ

　「Reaction」は、1～4人で参加できる対戦型のマルチプレイアクションゲーム。13×13マスのステージで4人がブロックをぶつけあい、制限時間内に受けたダメージの少ない順にランクが決まる。参加者が複数の場合は1台のキーボードを囲んで、もしくはキーボード＋ゲームパッドを使って操作するが、残念ながらネットワークを経由したマルチプレイには対応していない。プレイは常に4人が対戦するバトルロイヤル形式で行われ、人数が足りない場合はコンピューターが受けもつ。

　ゲームには、ダメージや効果が異なる6種類のブロックが用意されている。たとえば、破壊されると激しい爆発を引き起こす“爆弾”ブロック。ぶつかったブロックの軌道を変える“矢印”ブロック。押すと透明になって動き出す“目”ブロック。触れただけでダメージを受ける“機雷”もある。これらが互いに影響して、それぞれ予想外の動きをするところが楽しい。ブロックを押すと、その反動でキャラクターが後ろへ跳ばされてしまうのも「Reaction」の特徴だ。ぶつけて消滅させたぶん、新しいブロックが次々と降ってくるので、戦いは最後の最後までエキサイトしたまま続く。

死んだ回数とダメージ量で順位が決まる

　とにかく、徹底的にダメージを回避するのが上位入賞のコツだ。うっかり“機雷”にぶつかってしまわないように注意すること。そして、後方の安全を確認してからブロックを押すこと。…とはいえ、一番の目的は参加者全員がホンキで、そして楽しくプレイすることにある。ランクにこだわることなく、思う存分“かけひき”を楽しみたい。相手の進路をじゃまして“機雷”の餌食にしたり、“爆弾”ブロックの誘爆を利用して一気にダメージを与えるなど、いろいろな戦術を考えてみよう。

　しばらくプレイしてみたが、コンピューター側の行動は、やや甘く設定されているように感じた。それはそれで楽しいが、このゲームの本領は、やはり人間相手の対戦プレイにあるだろう。できれば4人でプレイしたい作品だ。惜しむらくは、ネットワーク対戦に対応していないこと。LANやインターネット対戦が可能なら、もっと手軽に対戦相手を見つけることができるし、1台のキーボードを囲んで狭苦しい思いをしなくても済む。ぜひ検討していただきたいと願う。

ブロックをぶつけて相手にダメージを与える

【著作権者】凛　氏
【対応OS】Windows 95/98/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.01（01/02/18）
【ファイルサイズ】1.97MB

□ほのぼの紀行
http://www.ne.jp/asahi/oh/landd/honobono/main.html

（三鷹 昭一郎）