【第123回】

戦車シューティングゲーム「Panzerlied」

自走ロケット砲を操作して敵戦車軍団を狙い撃ち!!

（02/01/11）

　かつて戦車は無敵の兵器だったが、いまではちょっと事情が違う。たしかに強力な兵器であることに変わりはないが、その戦車を破壊するための武器や兵器が次々と開発されたからだ。戦車には戦闘ヘリや対地攻撃機がもっとも有効だが、対戦車自走砲や広範囲を焼き尽くす自走ロケット砲も“天敵”だ。今回はそんな自走ロケット砲を操作して戦う「Panzerlied（パンツァーリート）」を紹介しよう。

ミッションブリーフィング画面で勝利条件を確認

　「Panzerlied」は1940年代の西ヨーロッパを舞台に戦う、3Dのシューティングゲームだ。プレイヤーは“XM-28A1”という8連装の最新鋭自走ロケット砲1両を操作して、全12面のマップ（シナリオ）に参戦する。「敵戦車部隊を殲滅せよ」「レーダー施設を破壊せよ」といった指令を遂行することができれば無事クリア。逆にXM-28A1が破壊されたり敵の逃亡を許してしまうと、プレイヤー側の負けとなる。敵との相対距離と発射角度を調整し、同時に敵からの攻撃をかわしつつ、目標を確実に破壊しよう。

　上手に戦うコツは、XM-28A1の射程の長さを活かして、中～遠距離からの砲撃に徹することだ。少々姑息だが、それが自走ロケット砲の“戦い方”というもの。発射角30～45度を基本に、敵との距離を十分取りながら集中砲火を浴びせよう。急接近して来る敵に対しては、後退しながら少しずつ仰角を低くしていくとよい。ただし距離が開くとロケット砲の着弾がバラけてしまうので、少しでもその中心地点を狙うこと。また、敵にまとまったダメージを与えるために、およその相対距離をつかんだら“全弾撃ち尽くし戦法”で挑むのも効果的だ。

相対距離と発射角度を調整して敵戦車を砲撃だ

　6面の潜水艦や8面の280ミリ加濃砲といった移動しない目標を狙う場合や、敵が懐に入ってしまった場合は、逆に思い切って接近し、ゼロ距離射撃でトドメを刺す戦法も使える。こちら側もダメージを受ける可能性が高いが、至近距離で発射すれば確実に命中させることができるし、うまくいけば一瞬で敵を撃破することもできる。中～遠距離からの砲撃とゼロ距離射撃をうまく使い分けて、全12面を戦い抜こう。最終面では、4本足で移動するカニ型戦車“赤い悪魔”の完成版が登場する。この極悪に強い最終兵器を、あなたは倒すことができるだろうか？

　初めて見たときには3D画面が大味だと感じたのだが、プレイを始めるとすっかり夢中になってしまった。シンプルなゲームだが、砲撃する順番や移動ルートなどをきちんと考えなければ勝てないし、狙った場所に着弾させるテクニックも必要だ。シナリオごとに、達成条件や敵のタイプが変わるところも楽しい。距離と角度がバッチリ決まって、一連射で敵を撃破したときのキモチよさ。そしてワラワラと敵の増援部隊が現れたときに感じるスリル。さあ、あなたもいますぐ戦場へGO!!

敵の秘密兵器“赤い悪魔”。体当たり攻撃に注意しろ!!

【著作権者】えむじぇい　氏
【対応OS】Windows 95/98/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.03（01/12/28）
【ファイルサイズ】1.16MB

□嘘まみれ
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Bingo/8258/

（三鷹 昭一郎）