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インターネット高速化計画!
ブロードバンドを限界まで利用するソフトを一挙紹介
(02/02/21)
世はまさにブロードバンド時代。ADSLやCATVなどの高速回線で、“impress TV”などのインターネット配信による動画のライブ放送を楽しんだり、600MB近くあるようなゲームデモなどの巨大なファイルをダウンロードする機会が増えた、という人も多いはずだ。そこで今回はブロードバンドをフル活用し、限界までインターネットを高速化できるソフトを紹介しよう。
■ 速い? 遅い? まずは現在の通信速度を測定しよう
インターネットの回線速度を実測できるソフト「Line Speed Tester」
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「Line Speed Tester」 |
ファイルの受信時間からインターネットの回線速度を実測するベンチマークソフト。Webサーバー上にある大小2つのファイルを交互に5回ずつ受信し、ファイルサイズの差と転送時間の差をもとに回線速度を計算する。このため、十分な転送速度を出しきれない転送開始直後の数値を排除でき、転送が安定した状態での実質的な最大速度を得られるのが特長。また、簡易測定用として2つのファイルのURLがあらかじめ登録されているが、任意のURLを指定することもできる。自分の通信環境での最速結果を作者ホームページのデータベースにオンライン登録する機能があり、ADSLやCATVなど通信種別の平均速度が作者ホームページで公開されているので、自分の最速結果と回線速度を比較してみよう。
【著作権者】久保田 剛 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1(01/12/09)
□Line Speed Tester で回線速度測定
http://adsl.serverisland.net/speed/index.php3
□窓の杜 - Line Speed Tester
http://www.forest.impress.co.jp/library/linespeedtester.html
パケット転送の瞬間速度を折れ線グラフで確認できる「Net Activity Diagram」
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「Net Activity Diagram」 |
接続中のネットワークでのパケット転送の瞬間速度を折れ線グラフで表示するトラフィックモニター。パケットの送信速度が緑色で、受信速度が黄色で描かれた折れ線グラフがリアルタイムに更新される。速度の緩急に合わせてグラフの単位を自動的に変化させたり、平均転送速度をグラフに表示することもできる。ウィンドウにグラフを表示するほか、タスクトレイアイコンにも小さいグラフを表示するため、通常の作業を中断することなくパケット転送の瞬間速度をリアルタイムに把握することが可能。これから紹介するソフトで実際にどれだけ高速化できたか、「Net Activity Diagram」を使って視覚的に比べるといいだろう。
【著作権者】MetaProducts Corporation
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.0(02/01/21)
□MetaProducts Corporation
http://www.metaproducts.com/
■ ソフトを使ってインターネットを高速化!
通信種別ごとに最適な設定を選択して通信速度を向上化「EditMTU」
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「EditMTU」 |
通信種別ごとに最適なネットワーク設定を選択して通信速度を向上させるソフト。通信速度の向上につながるレジストリ項目をGUIで手軽にカスタマイズできるほか、フレッツ・ADSLやYahoo! BB、CATVなど通信種別ごとにあらかじめ用意されている最適な設定を選択できるのが特長。一度に送信するデータの最大値“Maximum Transmission Unit”(MTU)や、一度に受信するデータの最大値“TCP Receive Window”(RWIN)を適正な範囲で大きく設定することで、通信効率を向上できる。また、Pingを利用して自分の環境に最適なMTU値とRWIN値を調べる機能もあるので、限界ギリギリまで通信速度の向上を図ってみるのもいい。
【著作権者】HEN 氏
【対応OS】Windows 98/Me/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.1(02/02/14)
□SCAPのページ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/7682/
次世代ケータイ端末“FOMA”とIEでのWeb閲覧を高速化「Mobi Pump」
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「Mobi Pump」 |
次世代ケータイ端末“FOMA”を使ってインターネット接続している際に、HTTPリクエストを最適化してパケット数を減らすことでWeb閲覧を高速化するIEプラグイン。Webのデータをやりとりするプロトコルの最新バージョン“HTTP/1.1”では通信を効率化するための仕組みが用意されているが、IEではHTTP/1.1の機能を一部しかサポートしていない。そのため、標準状態のIEは、複数のHTTPリクエストがあるときリクエストを1つ1つ順番に送ったり、リクエストごとにサーバーとの接続と切断を何度も行う。「Mobi Pump」をインストールすると、複数のリクエストを一度に送る“リクエストパイプライン”や、一旦サーバーに接続するとすべてのリクエストのデータ転送が完了するまで切断しない“パーシステントコネクション”という2種類の手法を使うようになる。データ転送以外のパケット数を削減するため、Web閲覧を高速化できる仕組みだ。
【著作権者】(株)オープンループ
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-(02/02/05)
□モバイルベンチャークラブ
http://www.mobile-v.com/
□窓の杜 - Mobi Pump
http://www.forest.impress.co.jp/library/mobipump.html
Webページを先読みしてIEでのWeb閲覧を高速化「先読みWarp」
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「先読みWarp」 |
Webページを先読みしてIEでのWeb閲覧を高速化できるソフト。同作者製でフリーのプロキシーサーバーソフト「横取り丸」と連動し、IEで閲覧中のWebページからリンクの張られたページや画像を自動的に先読みしていく。先読みしたファイルをIEのキャッシュとして保存するため、リンク先ページの表示を高速化できる仕組み。先読みするリンクの深さなどを設定できるほか、他のソフトでメールを送受信しているときやファイル転送中などに、一時的に先読み処理を中断させることも可能だ。Web上の記事を読んでいるときなど、ほとんどパケットが転送されない時間を有効活用してWeb閲覧を高速化しよう。
【著作権者】(有)サイトー企画
【対応OS】Windows 95/98/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア 1,000円
【バージョン】1.72(02/02/15)
□秀まるおのホームページ
http://hidemaru.xaxon.co.jp/
レジューム機能や分割機能でファイルのダウンロードを高速化「FlashGet」
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「FlashGet」 |
レジューム・分割対応のダウンロード支援ソフト。IEなどのWebブラウザー上でダウンロードしたいファイルのリンクをクリックしたときに自動的に起動する。Webブラウザーのダウンロード機能とは違い、ダウンロードする際にミラーサーバーを自動検索して、複数のサーバーからファイルの別々の部分を同時にダウンロードするため、非常に高速にダウンロードできる。ミラーサーバーが見つからない場合も、ファイルを分割して同時にダウンロードすることである程度のスピードアップが望めるようになっている。また、回線切断やハングアップなどでダウンロードが失敗しても、サーバーが対応していればレジューム機能を使ってダウンロードを再開できるため、ダウンロードを始めからやり直すといった時間の無駄がないのもいい。
【著作権者】Kevin Hou 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me/NT/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト(広告非表示はシェアウェア15ドル)
【バージョン】1.10(02/01/17)
□FlashGet - Free Download Manager (Download Movies mp3 faster)
http://www.amazesoft.com/
□窓の杜 - FlashGet
http://www.forest.impress.co.jp/library/flashget.html
(竹元 克己)
お詫びと訂正:記事掲載時に、「Mobi Pump」が次世代ケータイ端末“FOMA”と組み合わせて使用するソフトであることを記述しておりませんでした。お詫びして訂正します。