【第130回】
アクションパズル「SNEAKING MISSION」
キミは敵基地から無事に生還することができるか?
(02/03/22)
スパイ映画や戦争映画ではよくあるシチュエーションなのだが、敵基地に単身で忍び込むときの覚悟は相当なものに違いない。なにしろ、周りは全て敵。生きて戻れる可能性は限りなく低い。知力や体力はもちろんだが、こうしたプレッシャーに耐えられる強靭な精神力が必要だ。今回はそんな切羽詰まったドキドキ感が味わえる作品、「SNEAKING MISSION」を紹介しよう。
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タイトル画面 |
「SNEAKING MISSION」はマップを上空から見下ろした俯瞰画面でプレイする、2Dタイプのアクションパズルだ。敵基地に潜入した工作員を操作して、警備兵や監視カメラに発見されることなくゴール地点までたどり着くことができれば1面クリア。もし見つかってしまうと、その場でゲームオーバーとなってしまう。マップは同梱されている10面のほかに、6面の追加マップを作者のホームページからダウンロードできる。
マップのサイズは20×20マスと比較的小さい。青いスーツを着たマイキャラを、カーソルキーを操作してゴールまで移動させるのが目的だ。こちらから攻撃することはできないので、ただひたすら発見されないように移動する。一方敵側は、マップ内を移動する警備兵と、壁に設置された監視カメラの2種類。どちらも視界は正面のみに限られ、真横や真後ろは死角になる。敵の死角から死角へ素早く移動しながらゴールを目指そう。
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敵基地の中をこっそりと移動しながらゴールまで進む |
上手にすり抜けるコツは、警備兵の“動き”を読むこと。このゲームには制限時間がなく、警備兵の動きもパターン化されている。毎回必ず同じタイミングで動くので、そのパターンさえ読みきればクリアは簡単だ。ゴールまで複数のルートがある面では、どの順路で移動するかも重要なポイント。何度試してもうまくいかない場合は、順路そのものを見直してみよう。最短ルートが、必ずしも正解であるとは限らない。
用意されている16面を順に試してみたが、いずれも比較的単純なマップで、アクションパズルが苦手な人でもサクッと遊べる内容だった。オリジナルマップを作成できる“STAGE EDITER”が同梱されているのもうれしい。ただし、それぞれのマップが独立していて、1ステージクリアするとゲームが終了するため、ゲーム全体を通したストーリー性や達成感がイマイチ感じられないところがちょっと惜しいと思う。キャラクターのサイズやデザインの見直しと演出面での工夫があれば、もっとすばらしいゲームになるのではないだろうか。
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警備兵の行動パターンを読んで、タイミングよく移動しよう |
【著作権者】TICK 氏
【対応OS】Windows Me
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1(02/02/06)
【ファイルサイズ】167KB
□PROGRESSIVE FIELD
http://homepage2.nifty.com/tick1102/
(三鷹 昭一郎)