【第134回】
お姫様を探し出せ! アクションRPG「お姫様の憂鬱」
トラディショナルなサイドビュー形式で、80年代中盤の雰囲気も味わえる
(02/05/10)
現在のアクションRPGはファーストパーソンビュー、もしくはキャラクターを背後から見る3Dスタイルが一般的だが、かつてはキャラクターを真横や真上から見た2Dのものが主流だった。80年代中盤は日本ファルコムの「ザナドゥ」やナムコの「ドルアーガの塔」などの傑作が続き、このスタイルが一世を風靡したこともある。今回は、そんな懐かしいデザインのゲーム「お姫様の憂鬱」を紹介しよう。
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タイトル画面 |
「お姫様の憂鬱」は、キャラクターを真横から見た、サイドビュー形式のアクションRPGだ。画面は固定されているが、キャラを画面の端まで移動させると次の画面が表示される。マップは縦横に広がっていて、巨大なビルの中で戦ってるイメージを思い浮かべてもらえればわかりやすいかもしれない。プレイヤーはたった一人で大魔王の城に乗り込み、お姫様を探し出すのが目的。ザコキャラと戦いながら武器と経験値を手に入れ、ところどころで待ち構えるボスキャラたちを倒し、最期は大魔王と一騎打ちで雌雄を決する…という流れになっている。
移動できる範囲はかなり広いが、基本的には一本道のシナリオで、ボスキャラを倒さない限り次のステージに進むことはできない。画面左下のゲージは体力。敵の攻撃を受けると減り、回復用のアイテムを拾うと増える。体力がゼロになると、その場でゲームオーバーだ。画面右下のゲージは、現在の経験値とレベル。経験値のゲージが右端まで伸びるとレベルがひとつ上がり、少しだけ強くなる。敵の攻撃はジャンプでかわすことができるほか、数種類用意された武器で戦うことも可能だ。プレイ開始直後は針金製の鞭を装備しているが、戦っているうちに棍棒や剣、にんじん(?)などを手に入れることもできる。
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キャラクターを真横から見たサイドビュー形式のRPG |
上手に戦うコツは、少々面倒でも、ザコキャラを倒して確実にレベルを上げていくこと。マップの中には楽に経験値を稼げる場所があるので、そういう場所を見つけたら何度か往復して1~2回レベルアップしてから進むといいだろう。ボスキャラの中には、特別な条件を満たさないと倒せない者もいる。勝ち目がないと判断したら、いったん退却して攻略のヒントを探したほうがいい。セーブはいつでも可能だが、1カ所しか保存することができないので、うっかりオーバーライトしてしまわないように注意しよう。
とりあえず大魔王のところまでプレイしてみたが、アクションRPGとしての難度はかなり高い。とくにボスキャラの強さは相当なモノで、「本当に勝てるのか!?」と思ったことが何度かあった。もう少し手加減してもよかったような気もするが、逆にいえば、そのぶん本気で楽しめる作品になっていると思う。80年代中盤のPCゲーム…MSXやPC88のゲームに似た雰囲気が味わえるところも、個人的には楽しかった。ひたすら戦って進むシンプルなゲーム、トラディショナルなアクションRPGを楽しみたい人におススメの作品。
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ボスキャラはひたすら敵の攻撃をかわしながら叩こう |
【著作権者】どんきー 氏
【対応OS】Windows 98/NT 4.0/2000
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.20
【ファイルサイズ】2.3MB
□Binbo-Special
http://www.yamabuki.sakura.ne.jp/~donky/
(三鷹 昭一郎)
お詫びと訂正:
記事掲載時に事実誤認がございましたので、本文を訂正してお詫び申し上げます。