週末ゲーム
 

【第135回】

新しいタイプのアクションRPG「Exorcism Breathe」

ローカルでプレイして、ネットワークでチャットやアイテム交換ができる

(02/05/17)

 ネットワーク対応型アクションRPGの多くは、常時接続が前提となっている。他のプレイヤーと共に敵と戦い、またあるときはプレイヤー同士で勝負するというのが、これまでのネットワーク対応型アクションRPGのスタイルだった。しかし今回紹介する「Exorcism Breathe」は、ちょっと勝手が違う。プレイそのものはローカルで進行するが、チャットやアイテム交換はオンラインで行うという、ローカルとオンラインの“いいとこ取り”が新しい。

タイトル画面
タイトル画面
 「Exorcism Breathe」は、ネットワークに対応したアクションRPGだ。二頭身のキャラクターを真横から見た2Dのマップを採用しているが、背景にパースを掛けて擬似的な奥行きを表している。最大の特徴は、キャラクターのデータをサーバー側が管理し、プレイを再開する際に改めてロードする仕組みになっていること。したがって、プレイ(もしくは戦闘)そのものはオフラインで行うが、ネットワークに接続している間は他のプレイヤーとチャットを楽しんだり、アイテムの交換を行うことができる。また「Exorcism Breathe」にはこれといったゲームエンドが設定されておらず、敵と戦う、レベルを上げる、希少アイテムを集める、釣りや木こりをして生計を立てるなどさまざまな楽しみ方ができる点もユニークだ。

 エントリーしたら、まず街の武器屋を訪れて必要な装備を揃えよう。ひととおり準備が整ったら、街の左端(西端)から“北の平原”へ向かう。このあたりは“ジェルスライム”と“リザードマン”が徘徊しているので、適当に戦いながらコインと経験値を稼ぐ。このゲームではヒットポイントがゼロになると、つまり倒されてしまうと所持金の半分が奪われ、アイテムや装備を失うこともある。それほど大きなペナルティではないが、無理は禁物だ。コインが貯まったらよりよい武器を購入し、レベルが上がったら得た“フォース”をスキルに配分してキャラを育てる。レベル20ぐらいまでの間は地道に修行を続け、それから“魔方陣”を使って新たな冒険の場へと進もう。

操作はマウスのみでOK。敵に接近して左クリックで攻撃だ
操作はマウスのみでOK。敵に接近して左クリックで攻撃だ

 序盤を生き抜くコツは、武器の選択とスキルの配分に注意すること。「Exorcism Breathe」には剣、爪(クロウ)、槍の3種類の武器が用意されているが、使いこなすために必要なスキルがそれぞれ異なる。したがって、3種類の中から自分に合った武器を選び、そのスキルを集中して高めれば、効率的にキャラを強くすることができるというわけだ。防具を装備するために必要な“アジリティ”と、ヒットポイントを高める“ストレングス”にも十分なポイントを割り当てよう。この2つは、最低でも30ポイントを目安にしたい。

 丸3日間プレイしてみたが、正直、まだゲームの入り口に立ったばかりという気がする。参加しているプレイヤーの中には、見たこともない武器を装備している者、レベルが軽く100を超えている者がゴロゴロしている。彼らがどのくらいプレイを続けているのか見当もつかない。数カ月、それとも半年以上なのだろうか? 「週末ゲーム」と呼ぶにはちょっとヘビーな内容だが、定められたシナリオがないぶんマイペースで続けていくことができるので、空き時間を使って気長に続けてみてはいかがだろう。

アクセス中は他のプレイヤーとチャットやアイテム交換を行うことができる
アクセス中は他のプレイヤーとチャットやアイテム交換を行うことができる

【著作権者】TMS
【対応OS】(編集部にてWindows Me/2000で動作を確認)
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.20
【ファイルサイズ】1.7MB+1.3MB(差分ファイル)

□TMS-HomePage
http://homepage1.nifty.com/TMS/

(三鷹 昭一郎)

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