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プロジーグループ、Windows XPの通信を高速化する「XPturbo for ADSL」を公開

通信環境に合わせて最適なネットワーク設定をすることで通信速度を向上

（02/08/01）

「XPturbo for ADSL」

　プロジーグループ（株）は7月19日、Windows XPの全般的な速度を高速化できる市販ソフト「XPturbo」の機能限定版ソフトとして、インターネットの通信速度を向上できる「XPturbo for ADSL」を無償公開した。Windows XP専用のフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

　「XPturbo for ADSL」は、Windows XPのインターネット通信速度を向上できるソフト。起動すると、Windows XPをカスタマイズするメニューが一覧表示されるので、その中から“インターネットの最適化”を選択しよう。あとはプルダウンメニューの“モデム”や“ADSL”などの中から自分のインターネット通信環境を選ぶだけで、WindowsのTCP/IPに関するMTU、RWIN、TTLなどのネットワーク設定が自動で最適化される仕組み。各項目の値は自分でカスタマイズすることも可能。なお、MTUとは通信するときのパケットの最大値を表し、通信データ量の単位を大きくすることで効率のよい通信が可能になる。また、RWINとは一回の応答で受信できる最大のデータ量を表す。これらの値を大きくするとデータの送受信に失敗したときのデータ損失も大きくなるので、一概に大きくすればよいわけではない。そのほか、パケットが通過できるルーター数を設定できたり、ブラックホールルーターの検出や目的ホストに対するMTU自動検出などのON/OFFも可能。また、設定を変更して問題が起きたときには、Windows初期の設定に戻すこともクリック一発でできる。ただし、すべての設定はWindowsを再起動しないと有効にならないので気をつけよう。

　なお、インターネットの最適化機能と、メモリ、ドライブ、フォントなどのシステム情報をタブで切り替えて表示するシステムレポート機能以外の機能では、設定を変更した後、それを反映させることができない。これらの機能を利用するには、2,800円でダウンロード販売されている製品版「XPturbo」を購入する必要がある。

【著作権者】プロジーグループ（株）
【対応OS】Windows XP
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-（02/07/19）

□[PRO-G co.jp]
http://www.pro-g.co.jp/

（中井 浩晶）