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【第155回】

オンラインシミュレーション「武勇伝２～三国幻想記～」

『三国志』の世界をマルチプレイゲームで満喫

（02/11/22）

　オンラインゲームといえば武器で弾を撃ちあって戦うリアルタイムバトル、もしくはマルチプレイのRPGが花盛りだが、いくつか味わい深いシミュレーションゲームもある。じっくり戦略を練って戦いたいという方に、今回はこの作品「武勇伝２ ～三国幻想記～」をご紹介しよう。

“武将”“知将”“女将”の中から好みのタイプを選ぶ

　「武勇伝２～三国幻想記～」は『三国志演義』をモチーフにした、オンライン＆マルチプレイ型のシミュレーションゲームだ。シェアウェアなので14日間は無料でプレイできるが、それ以降プレイするには月間1,500円のサービス利用料を支払う必要がある。プレイヤーは劉備、曹操、袁紹など、この時代に覇権を争った英雄配下の武将として、その目的達成を手助けするという設定。中国大陸に散らばる都市（城）を互いに奪い合い、その全てを自国の支配下に納めることができれば、無事天下統一となる。画面は、国力や軍備を整える“内政モード”と戦闘を行う“戦争モード”の2つからなり、いずれも2Dの俯瞰図を採用。プレイはリアルタイムで進行し、状況は刻一刻と変化し続ける。

　IDを取得してゲームに参加したら、まずはじめに武将を作ろう。武将の種類は、攻撃力の高い“武将タイプ”、火計や伏兵の成功率が高い“知将タイプ”、魅力が高く兵士数が多い“女将タイプ”の3つ。いずれも一長一短があるので、選択はお好みで。シナリオは「赤壁の戦い」や「劉備入蜀」など、『三国志演義』でもお馴染みの逸話から6本が用意されている。プレイが始まったら、どの国（どの英雄）の配下として戦うかを選び、まずは内政モードで戦いの準備を整えよう。指揮できる最大兵力が揃ったら、敵の支配する城へと向かう。城門を破って城の中に入り、守備軍を全滅させれば勝利。逆にこちらが全滅するか撤退すると、負けとなる。

参加するプレイヤーたちの行動で刻一刻と変化する勢力図

　天下統一の可否は“呉”や“成都”といった都を守りきれるかどうか、逆にいえば攻め落とせるかどうかで決まる。そのためには、道が交差する重要拠点にある城を確保し、敵の進軍を阻むといいだろう。またこうした拠点や都の防御力をアップさせて、万一奇襲を受けても時間稼ぎできる体勢を整えておくことも大切だ。城の守備軍がもちこたえている間に、自らが救援に駆けつけることができる。もちろん他のプレイヤーとの協調も重要で、チャットを使って連絡を取り合いながら防御に当たったり、時間を合わせて攻め込むようにしよう。

　いくつかのシナリオをプレイしてみたが、これはかなりおもしろい。スキルの高いプレイヤーが敵側として参戦していると、大陸全土で激しい城の奪い合いが繰り広げられる。取って取られて、また取って…。敵が次にどこに軍を移動するのか、そして誰と誰が同盟を結ぶのか、手の内の読み合いが続く。相手の裏をかいて攻め落とせば「してやったり!!」だが、逆にハメられて根こそぎ城を奪われてしまうこともあり、天下統一への道は険しい。オンラインマルチプレイならではのおもしろさと悔しさが味わえる、秀作シミュレーションゲームだ。

軍備を整えて敵将が支配する城を攻撃!!		全ての城を手中に収めれば天下統一なる。はたして歴史は変わるのか!?

【著作権者】遊都
【対応OS】Windows 98/ME/2000/XP
【ソフト種別】シェアウェア（サービス利用料 1,500円/月）
【バージョン】-（02/11/05）
【ファイルサイズ】66.2MB

□□■武勇伝II■□
http://www.you-to.jp/buyu2/

（三鷹 昭一郎）