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【第157回】
3DアクションRPG「パポタ~ヘタレ魔導屋~」
ネコミミ少女の華麗な冒険
(02/12/13)
海外のゲーム、とくにアメリカやヨーロッパのゲームをプレイしていると、キャラクターデザインがひどくバタくさく感じることがある。どうも、あまりかわいらしく感じられないことが多いのだ。逆に向こうから見ると日本のゲームのキャラクターは幼く感じられるのかもしれないが、こんなところにも文化の違いがあったりして楽しい。さて今回は、いかにも日本的なキャラ“ネコミミ少女”(といってもこのゲームではキツネなのだが)が跳んで走って戦うゲーム「パポタ~ヘタレ魔導屋~」を紹介しよう。
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失われてしまった浮遊パネルを作り直すために、アイテム探しに行く |
「パポタ~ヘタレ魔導屋~」は、3Dのキャラを操作してプレイする、奥行きのあるアクションRPGだ。浮遊パネルを失って墜落してしまった“魔導屋パポタ”を再び浮かび上がらせるために、“浮遊石”と“硬くて軽い素材”を探しに出かけた少女“ティル”が、様々な攻撃魔法を発射することができる“魔法石”を装備して、モンスターと戦いながら必要なアイテムを集めていくというもの。操作はキーボードでも可能だが、魔法石の素早い交換やスムーズな移動が行いにくい。できればゲームパッドを用意したほうがいいだろう。
このゲームの一番の特徴は、攻撃や回復に使用する魔法石を自由に装備できるということ。一度に装備できる魔法石は3種類で、その組み合わせが重要になる。離れている敵に光の弾をぶつけてダメージを与える“フォトン”。近づいてきた敵をまとめて吹き飛ばす“ウインド”。攻撃範囲内にいる敵に連続してダメージを与える“ヘビー”。自分の体力を回復する“ヒール”など様々だ。またこれらの魔法は使用できる回数が決まっていて、装備から外すことで自然回復するが無限に使えるわけではない。魔法が使えなくならないように定期的に交換し、魔法石の使用回数をチャージしながら戦うことになる。さらに魔法石は、プレイ中に手に入れたアイテムを“調合”することによって、その能力を高めることも可能だ。
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ティルを操作してモンスターと戦う。武器は魔法石だ |
プレイのコツは、まずキャラの移動と視点の切り替わりに慣れること。カメラの方向が切り替わると進行方向がわかりにくくなってしまうので、目的地がどの方向にあるのか常に把握しておきたい。また手に入れたアイテムは、名前を聞いただけでは使途不明なものが多いので、最初のうちはワケがわからないかもしれない。ある程度数が溜まるまでストックし、それから調合リストを眺めたほうが、必要なものをムダなく作ることができるはずだ。最初のうちは魔法の効果や射程距離よりも、発射回数を増やすアイテムを優先して調合したほうが戦いやすいと思う。
見た目はかわいらしいが、モンスターが近めに、しかも数匹まとめて出現するので、プレイはドキドキハラハラの連続だろう。序盤はあまり無理をしないで、店周辺で地道にレベルアップすることをおすすめする。魔法石によって変わる攻撃の“間合い”と発射間隔にも注意してプレイしたい。キャラの動き、デザイン、BGMもすばらしく、遊びがいのある作品ではないかと思う。唯一残念…というか、惜しく感じたのが、付属のマニュアルが簡易すぎるように感じたこと。調合のやり方や魔法石の使い方、序盤に登場するモンスターとの戦い方など、もう少し書かれていれば、さらに遊びやすくなるのではないだろうか。
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調合によって新しい魔法石を作ったり、攻撃力を高めることも |
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途中の街で情報収拾。“硬くて軽い素材”はどこに? |
【著作権者】RDI 氏
【対応OS】Windows 95/98/Me
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2002/12/10(02/12/10)
【ファイルサイズ】2.51MB
□絶対絶滅電磁ビーム
http://www9.ocn.ne.jp/~rdi/
(三鷹 昭一郎)